宝永山
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- GPS
- --:--
- 距離
- 17.5km
- 登り
- 1,861m
- 下り
- 1,861m
コースタイム
- 山行
- 8:40
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 9:10
天候 | 晴れ、時々曇り 6〜8合目までの登りで強風あり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
水ヶ塚〜御殿庭までは一般登山道でピンクテープがあるので安心。 雪は8合目付近までありました。 地図は手動を含みます。注意願います。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
梅雨入りの前に一度、(自分にとって)標高の高い山に登っておきたい。そんな気持ちになって浮かんできたのが宝永山。ずいぶん前だが、ブラタモリで宝永火口跡を特集していたのを思い出す。それに昨年コロナ禍で富士山の登山口が軒並み閉鎖されていたときに、水ヶ塚からなら登れるという情報もどこか頭に残っていたのだと思う。
今年山頂へ行くにしても5合目からだろうし、このタイミングで水ヶ塚〜宝永山は魅力的なコースに思えたので、どうせなら火口の上縁まで行けたらと今回のルートを選びました。
スタートして順調に新緑に包まれた一合五勺、二合五勺(御殿庭下)を通過。樹林帯に風はなく、鳥の鳴き声はあちこちから聞こえ途切れることなく、新鮮な空気を吸い込みながら気持ちのいい朝のハイキングを満喫しつつ徐々に高度を上げていく。
標高2100mを越えたあたりから、何となく右目の奥に違和感あり。ジーンとするような感じでそれが今度は頭の後ろの方に移動。一応メモには790hpaと記入。ただ他には異状はなく、テンションやや高めで歩くのが少し速いのかなくらいに思っていました。子供か。
森林限界点を抜けたあたりではペースが上がらず、第二火口縁付近で立ち止まってみると心臓がいつも以上にバクバクいっていたので、早めの休憩とおにぎりを一つ食べる。とりあえず腹に詰め込んだが、いつも通りにおいしく食べれているので胃袋異常なし。
富士宮口新6合目から上は強風に煽られながらゆっくり登る。止まっているといつもと変わらないのだが、登り始めると軽い立ち眩みのような状態になり、ストックをつきながら上がっていても自分の意志通りにピタッと止まれない。なので軽石に滑って前のめりになりながら、ストックで態勢を整えようとするも止まらずに前かがみに突っ込むことを経験。大地にタックル。富士山の首太し。びくともしない。
7合目で休憩したのち、登り始めてすぐ今度は足に来て止まりはじめ、この区間山と高原地図のタイムよりもかなり遅れて8合目到着。気圧計は690hpa。キツイのだが救いなのは食欲は旺盛で、頭痛もなかったことか(少々ボーっとしているとは認識)。肺への吸い込みもいたって普通なのだが、酔いどれのふらつき症状が高山病の初体験となりました。人生初の3000m越えは、達成感と身体の違和感で色々と学ぶものが多いものとなりました。
帰りは当初の目的通り、宝永山に登るが濃霧のため視界ゼロ。これはさすがに残念だが自然が相手なのでしょうがなし。丹沢に登ると富士山見えるかな?と毎回思うのだが、富士山に登ってみると丹沢みえないかな?と思うものなんだなと実感。あとは下山するのみ。降りるにつれて身体も回復。若葉に陽があたる中、苔蒸した樹林帯をてくてく歩く心地よさを感じてのゴールとなりました。
無事に明るいうちに戻れて山の神様仏さまに感謝です。帰ってからネットで高山病について調べると気象病なるものを発見。個人差があるにしても標高2100mくらいから何となく違和感を感じていたので、こちらの方が近いのかもしれない。
いずれにしてもよく寝てから登る、前半のペースをもう少し落とす、前日に酒は(できるだけ)飲まない、乗り物酔いなどに効く漢方を用意しておくなど、準備段階でできることに気づいたハイキングとなりました。
頂は 風の流れに 逆らひて 三つの方より 雲湧き立ちぬ
老鴬(ろうおう)や 二合五勺の 酔ひに似て
老鴬…夏の季語。夏ごろまでさえずっている ウグイス のこと。必ずしも老いた鶯と考えなくてもよいとのことです。
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