山は標高だけじゃない。瑞牆山
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- GPS
- 05:28
- 距離
- 5.5km
- 登り
- 856m
- 下り
- 847m
コースタイム
7:20 富士見平小屋 7:30
8:55 瑞牆山頂 9:40
10:50 富士見平小屋 11:40
12:05 瑞牆山荘
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
結構大きな駐車場ですが、人気の山域だけに週末は早い時間から満車になります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
富士見平小屋までは金峰山の登山道でもあるため登山者が多く、 登山道もよく整備されています。 特に危険個所もありません。 富士見平小屋から先は瑞牆山自体が岩峰なので足場も悪いので 注意が必要ですが、岩自体はしっかりしていて崩れることはないです。 登山ポストは駐車場入口、瑞牆山荘、富士見平小屋にあります。 |
写真
感想
今まで愛用してきたトレッキングブーツのソールが減ってきていて
修理しようにも買ったほうが早いと店員さんに言われてしまいました。
同じようなのを買ってもなんなのでステップアップを図るべく、
アイゼン着用可、残雪期にも使える本格的な登山ブーツを買いました。
スカルパ トリオレプロGTX。岩稜歩きに最適なブーツです。
北アルプスでの本格運用前に履きならしということで
そこそこ岩稜帯のあるショートコースということで瑞牆山へ。
駐車場が満車になる前にということでAM3:30に家を出て中央道をひた走り、
瑞牆山荘前に6:20ぐらいに着いた。
幸い駐車場はまだ半分ぐらいしか埋まっていなかった。
車内で朝飯を食べて、登山靴に履き替える。
さてさてどんな感じになるのか。
ザックがディパックなのでとても身軽。ザックを背負っている感じがしない。
歩き始めはゆっくりと、靴慣らしもあるのでゆっくりめに歩いたつもりだったが、
荷物が軽いおかげで結局ペース早目になってしまう。
さすがに長袖アンダーウェアと半袖ジップシャツの組み合わせが暑かったので
尾根に出たところでアンダーウェアを脱ぐ。はじめから半袖でもよかったと思う。
涼しくなってさらに快調に登る。里宮神社に寄った際に
登山道へ戻れそうなトラバース道を発見。面白そうなのでトラバース道へ進入。
と思ったら一部崩壊。うまくよけて出たところは水場分岐へのちょっと下。
ロープのあるところから出てきたので他の登山者はギョッとしたかもしれない。
水場にも寄って家から持ってきた水を捨てて天然水を補給。
すぐ上は富士見平小屋。ちょっと休憩してすぐに登山再開。
天鳥川を渡るためせっかく稼いだ高度を下る。近くにいた年配のグループが
ここで下るとはと嘆いていた。
下りきった天鳥川の渡渉地点は涸れ沢で水はなし。下流方面から
水音は聞こえるのですが姿なし。
ここからが岩だらけの登りとなる。樹林帯で展望の効かない中
岩をよじ登る。こういった箇所はトリオレプロの本領発揮。
安定してよじ登れました。
樹林帯を抜ければ目の前にやすり岩。垂直な岩ですが、クライマーには
もってこいの岩なんでしょうね。実際に下山時に登っているクライマーがいました。振り返れば富士山が。いつの間にか天気は好転、晴れていました。
こうなると山頂からの眺めが期待できます。
さらに岩場をよじ登り、一端へ平坦地に出れば不動滝方面からの道と合流します。
ここが山頂への分岐点でもあり、あと10分と道標に書かれています。
岩場をトレバース気味に歩き、ハシゴを登れば山頂です。
このハシゴの終端の岩にステップが付いていますが、このステップも
富士見平小屋のご主人が取りつけたそうです。
本当に登山道の管理には頭が下がります。
さて山頂。まだ時間が早いこともあって人は少なめ。
岩に登ればそこは絶景。南アルプスと八ヶ岳がすばらしい。
八ヶ岳の向こうにはうっすらと北アルプスも見えました。
写真を撮りまくって、のんびり休憩。今回の山行は時間に余裕があるので
のんびりと好きなだけ山頂にいました。
さて、下山。岩場の下山も安定して歩け、快調に下ります。
時間的に登ってくる人が多く、道を譲りながらの下山でしたが
途中30名ぐらいの団体がいたのにはびっくりしました。
山頂でこの団体と一緒でなくてよかった。
一緒だったらのんびりできなかったことでしょう。
富士見平小屋で昼食。小屋前のテーブルを借りることができました。
小屋のご主人が話好きでいろいろと楽しい話をしていただきました。
無人小屋時代に荒れ放題だった小屋を3年でここまできれいな小屋にした
努力はすばらしいものがあります。
それでもまだ小屋周辺には代々の小屋番が放置したゴミが多くあり、
その撤去に費やす時間と手間がかなりのものだそうです。
コーヒーをいただいて、小屋を後にしました。
おいしいコーヒーでした。ごちそうさまでした。
駐車場までほぼ誰にも会わずに25分ぐらいで下ってきました。
帰りは日帰り温泉施設、増富の湯によってさっぱりしました。
瑞牆山は標高は2230mにすぎません。
しかし、急峻な岩場を持つ岩峰ゆえに登りがいはあります。
ショートコースですがとても楽しい山でした。しかも日本百名山。
山は標高だけじゃないの典型的な山でした。
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