笠ヶ岳(穴毛谷六の沢)
- GPS
- 13:06
- 距離
- 18.6km
- 登り
- 2,388m
- 下り
- 2,370m
コースタイム
- 山行
- 11:37
- 休憩
- 1:27
- 合計
- 13:04
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
#穴毛谷右岸から猛烈な岩雪崩あり #ザイテンタールも岩が多く出ていた。 #六の沢も滝が出ていて巻も怖い #杓子平からザイテンタール乗越も藪が出てきてそろそろ賞味期限切れか |
その他周辺情報 | 荒神の湯 |
写真
感想
先日の剱岳ではコーエーはビビってしまい不参加だった。雪山初心者のボッチでさえあんなに頑張ったのに、、来年は是非参加したいと言うので今日はコーエーをしっかり鍛えてあげよう。目指すは穴毛谷六の沢から山頂を目指して杓子平を降りて周回するコースである。剱岳が上級ならここは中級だろう。深夜23時半に医院で待ち合わせして一路新穂へ
深夜2時前新穂を沢靴でスタート、林道を外れると藪道を通って巨大堰堤群を右岸から巻いていく。雪はかなり溶けまくりなかなか雪渓は出てこなかった。標高1500m辺りでようやく雪が出て沢靴をデポしてガチ登山靴に履き替える。右岸の沢から猛烈な岩雪崩の跡、心臓に悪かった。ザイテンタールもかなり岩が出ていた。尾根を乗り越して穴毛大滝上に出てひたすら六の沢を詰めていく。
なんかペースが上がらず関節が痛い、おかしい、そうだ昨日コロナワクチン二回目を打ったんだ。熱もありそうだ、まあ快晴の今日だから行くしかない。六の沢中間で雪が切れ滝が出ていた。ヤバシ、際どく岩を登って滝上に出て安堵、しかしやはり倦怠感が強くて息切れ多し、コロナワクチン二回目は予想通り辛かった。
コーエーに先頭を変わってもらいトレース頂き作戦とした。無事稜線に這い上がると槍穂の大展望が待っていた。きょうも来て良かった。貸し切りの笠ヶ岳であった。山頂で写真を撮ったらさあ帰還、杓子平経由で稜線を戻っていく。稜線から杓子平の下りは最初は壁だった。コーエー大丈夫か?案の定途中で滑落してしまった。なかなか止まらず50m近く落ちてようやく停止、腕を大きく擦りむいていた。これでかなりビビってこれ以降の下りはvery slow ペースとなった。まあ安全第一で下ってください。
もう雪は切れ藪も出ていたのでザイテンタール乗越までも難儀した。何度もコーエーを待ちアドバイスしながらようやく穴毛大滝まで帰還、ここからはよっちゃんだと思ったが最後堰堤下で藪にハマり気が付いたら大きくトレースを外れ登り返しとなってしまった。
まあコーエーにはたくさん勉強できる良いアドベンチャーだっただろう、皆さんコロナワクチン二回目はかなり強く副反応が出ます。お気をつけ下さい。
剱岳北方稜線はまだ自信がないので先週の水曜友の会は欠席…今週は穴毛谷から六ノ沢を経由して笠ヶ岳と決まった。このルートは以前から行ってみたいと思っていたので渡りに船だった。23時30分に医院に待ち合わせ。前回スキー板を忘れるという失態をしたので今回は忘れ物がないように気をつけた。
2時前に新穂高を出発。雪が出るまで登山靴は担いで穴毛谷を詰める。林道を外れると藪が行く手を阻む。グーグルマップで見ると薄く作業道のようなものが写っていたが、橋を渡ると藪化していてよくわからなかった。河原に出ると堰堤を渡渉したり高巻いたりして進む。堰堤が終わり、河原を歩いていると1500mから雪が現れだしたので登山靴に履き替える。
雪は柔らかいのでアイゼンは履かずに進める。時期が遅いのでクラックや雪割れが多かった。途中の沢から岩雪崩が起きていて、危ない雰囲気をプンプンさせていた。穴毛大滝はザイテンタールから尾根を乗越て六ノ沢に降り立った。ここからアイゼン装着。
六ノ沢は登り始めはツルツルで雪はべったりあり、まだ日が昇っていないので快適に進めたが、標高を上げ斜度が増すと雪が切れそうなところ、切れて滝が出ているところが出てきた。滝は右岸の岩を登ると巻くことが出来た。ちょっと緊張する場面だった。ここを過ぎれば雪は繋がっていたが、日が差して雪は緩み、見えている稜線になかなかたどり着かなかった。
稜線からは快適なハイキング。夏道も利用しながら無事ピークに立った。笠ヶ岳は登山を始めて最初に登った北アルプスの山なので感慨深かった。山頂からは四ノ沢方面を眺めたり槍穂、立山方面のパノラマを楽しみ、帰りの積雪状況なども確認した。下山は杓子平からなのでまたしばらく稜線を歩く。
杓子平に降り立つのに、稜線から下降するが、下り始めは壁になっている。雪は緩んでいるので先生はアイゼンなしで進まれた。僕は別の斜度が幾分緩いところからアイゼンなしで下る。壁はバックステップで慎重に進んだので問題はなかったが、斜度が緩んできたところで前を向いて進んだところ、滑ってそのまま滑落してしまった。すぐにうつぶせになり、ウィペットを刺そうとした。始めは両手で止めようとしたが、うまく刺さらなかったので右のウィペットを両手でしっかり持ち力を込めて刺すと止まった。今回の大きな反省点である。
ザイテンタールに合流するところが今回の核心だった。先生のルート取りで問題なく進むことが出来たが、いかんせん微妙に緩んだ雪が滑りやすく、先生から大きく遅れを取り、お待たせしてしまった。下り方のアドバイスをいろいろしてもらって試してみるも無駄な力が入り、全身疲れた。
大滝からはアイゼンは外して靴スキーで下る。登りでははっきり見えなかった沢の景色に圧倒されながら無事に靴デポ地点まで着いた。河原は浮石も多いのでまだ気を抜かずに進む。最後の藪で心が折れそうになったが、無事林道に合流した時には生きて帰れてよかったと心から安堵した。
今回はいろんな課題と気づきがあったのでいい体験が出来た。滑落は自分の横着から来るものなので次回から戒めて適切は判断をしたい。全行程でも18kmほどだが、クタクタになった。
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