秋田駒ヶ岳・乳頭山
- GPS
- 15:20
- 距離
- 34.6km
- 登り
- 2,392m
- 下り
- 2,388m
コースタイム
- 山行
- 6:21
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 6:49
- 山行
- 8:12
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 8:27
天候 | 晴れ〜霧 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所はありませんが、藪が深いため段差に注意。 またクマなどの野生動物にも注意が必要でしょう。 |
その他周辺情報 | 乳頭温泉で日帰り入浴が可能。登山口周辺にはコンビニがないので食料等の現地調達には注意。 乳頭山バッジはアルパこまくさで購入可能。秋田駒バッジは大概の温泉で購入可能。 |
写真
感想
以前から歩きたいと思っていた秋田駒〜乳頭山縦走ルート。
ちょうど休みの日が天気良さそうだったので、前日に森山荘を予約。
16日も秋田駒山域は天気が良さそうな予報ではあったが、windy.comをチェックしてみると怪しかった。17,18日は天気に心配なさそうだったのでこの二日間に登ることにした。
当日は乳頭温泉郷に車を止め、笠森山から秋田駒へ向かう。
登山口は一見わかりにくいが、駐車所から直接芝を抜けるか、休暇村の駐車場から池の脇を通れば歩道がつながっているのですぐわかる。
登山道に入ってすぐは日陰少なく、登り一辺倒なので暑く疲れる。今回は入浴セット(着替え、タオル、せっけん類、木桶←これが重くてかさばる)や酒類、水約5リットル(内0.5ℓは夜用の炭酸水、1ℓはカップ麺用お湯)など詰め込んだ重めのザックを背負っていた。
夜は山荘に泊まることを考えたら水はもっと少なくても余裕だったし、酒類は瓶が重かったうえに飲み切らなかったのでデッドウエイトが大きかった。
なにより、最近はもっぱら日帰り登山が主で、大したトレーニングもしていない自分には久々の重いザックに体がついていかなかったように思う。2日目には酒類や食料を消費したので若干軽くなり、体も慣れてきていたが、初日はペースがうまくコントロールできないでいた。気付くとペースが上がりがちなので抑え気味に歩いてみるが、今度は遅すぎてコースタイムに遅れそうになった。今後は普段から重めの荷物に体を慣らしておこうと思う。
コースは大体が明瞭だが、いかんせん藪が深い。笹森山までの時点で藪深い場所が数か所ある。さすがに秋田駒8合目が近づくとだんだん道も開けては来るが基本的に藪が深いので足元には注意が必要だった。しかし道を見失うことはなかった。なにせ登山道以外は踏み跡がないので藪が深すぎて歩きようがないからだ。
途中山菜取りの2人組とすれ違い、2人の単独行の登山者に抜かれた。
8合目駐車場からは登山者も平日の割に多くにぎわっていた。阿弥陀池に出てからは何度か来たことがある場所なので安心感がある。また道も整備が行き届いていて迷うことはない。ただ馬の背と男岳のコルから谷への下りはいつもながら緊張感がある。ここはいつでも落石注意だ。
谷には若干の残雪があるものの例年通りの風景だった。空の青、草と木々の緑、雪の白がどれも濃くきれいだった。チングルマは6分咲きだった、たぶんあと数日で見頃になりそう。
下山後は予約していた森山荘に泊まり、温泉に入った。このためにわざわざ木製の湯桶を持ってきた。まだ新しいのでヒノキの香りが強い。温泉の匂いと混ざるとそれだけで温泉気分に浸ることができる。
自炊部なので基本的には自分で食料を持ってくる必要があるが、食堂を使うことができるので、夕食は食堂できりたんぽ鍋をいただいた。価格帯は山荘であることを考えるとリーズナブルである。宿泊する部屋は簡素ではあるが、必要十分といった感じで、これで3300円なのだから安い。山小屋ならばこんなに低価格では止まれないし、当然のように相部屋であるのに、ここは個室である。山荘という名の温泉民宿ととらえていだろう。
2日目は初日の所要時間がコースタイムを若干超えていたため、当初の予定より1時間繰り上げた。
登山開始時は薄暗く、暗い雲が頭上にあったが秋田駒の朝は雲に覆われやすく、稜線では晴れていることが多いので薄着で行動開始した。一応カッパを取り出しやすい位置に収納していたが、横長根まではのぼりがキツく蒸し暑いので汗が噴き出た。横長根にでると案の定太陽に照らされた。
風が若干冷たかったものの、Tシャツとアームカバー・ハンドカバーで十分だった。
大焼砂周辺で咲いているコマクサを数株見た。谷に比べると日照が良いからだろうか?そう考えると山の形が複雑な秋田駒は開花時期が場所によって異なるので比較的長期間楽しめるのだろうか。この辺りはとても展望がいい。何度も振り返った。
横岳に出ると昨日登った男女岳が左手に見えた。2日目は直進して乳頭山を目指す。
焼森山の展望は最高に良かった。初日に登った秋田駒が見えるのもさることながら、岩手山が雲をまといながら青い空の中にそびえている様子はとても美しく、この山行で一番楽しい瞬間だった。
焼森山をすぎてしばらくは開けた登山道だったが、すぐに藪道になった。
やはりある程度高度が下がると藪が濃くなっているようで、高度の上がり下がりが絶妙なこのコースは藪が濃くなったり薄くなったりを頻繁に繰り返す。また秋田駒と乳頭山それぞれに登る人は一定数いるが、縦走コースを歩く人は少ないためか、あるいはエスケープルートのような途中から縦走コースに上がることができるルートがないためか、ほとんど整備はされていない。特に注意が必要なのは木道が途中腐って落ちてしまっている箇所で藪が深いと足元が見えず、そのまま落っこちてしまいそうな場所があった。致命傷になるような場所ではないが、足を置くところには注意したい。また足元には穴や段差だけでなく、高山植物も多数あるのでやはり足元には注意が必要だ。整備されすぎていないおかげで間近に見られるということもある。
途中、千沼ヶ原が遠くに見えた。池がいくつもある湿地帯のようでとても雰囲気が良さそうだった。今度あちら側から周回して乳頭山に登るのも楽しそうだ。
乳頭山が近づくと刈り払いの痕跡も見られるようになってくる。ピークは雲の中だったが、少しあたりを見渡すことができた。
ピークからの下りはザレ〜木道〜土と変化していく。いずれにせよこれまでのコースと変わらず藪っぽい。途中、コースから数m離れたところにピンクテープがあったので、これが一本松温泉への道かと思ったが違った。沢登り用の巻道を示すものだろうか。
暫く下っていると一本松温泉が現れた。案外登山道に近く、隣接していた。手を入れてみると適温で、浸かりたい衝動にかられたが、まだ登山が完了していない道半ばで気を抜くと帰りがしんどくなりそうだったので手を浸すのにとどまった。今度ここに来たときはしっかり浸かろうと思う。
黒湯温泉まで来ると温泉客が来ていた。ここからはアスファルトの道を歩き、駐車場に戻った。道路横にも数か所遊歩道があるようで、ブナ林の間を歩く木漏れ日が気持ちよさそうなところだった。乳頭温泉に泊まりに来たらそういう道を散策しても楽しそうだ。
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