赤岳〜南峰リッジ〜
- GPS
- 28:00
- 距離
- 13.3km
- 登り
- 1,261m
- 下り
- 1,248m
コースタイム
1/11(日) 8:00赤岳鉱泉-9:00行者小屋-赤岳山頂-12:00行者小屋-13:00赤岳鉱泉-14:00赤岳山荘
(コースタイムを記録できず・・・)
天候 | 1/10:曇り 途中から雪 1/11:曇り時々晴れ 暴風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年01月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
美濃戸口まではスタットレスの車で来れますが、 そこから先はかなりの車(?)でなければ難しそうです。 ある時期はガイド以外通行できなくなるそうです。 温泉は小淵沢の道の駅にあり、電車を使う方も利用されていたみたいです。 私は歩く気力もなく断念しました。 |
写真
感想
赤岳へ行ってきました。
もちろん、冬の赤岳へ一人で行けるわけはないので、
今回はガイドさんと一緒です。
天気予報を見るとかなり微妙。
大荒れとか、吹雪とか、寒波団とか・・・。
でもせっかく3連休が取れたからどこかに行きたいと、
ギリギリになって参加を決めました。
今回の目的は赤岳登頂よりも、雪上訓練。
燕岳で滑落停止はやったものの、アイゼンやピッケルの使い方がよく分からず。
本格的に冬山をやるつもりはないけれど、
人よりもバランスが悪いので、安心して雪道を歩けるようにしておきたい。
というわけで、天気がよければ最高だけれど、まぁ曇りでもいいかなと。
今回は諸事情により電車で行くことになりました。
でも、車窓から見える雪景色とピカピカの晴天に気分は高まる。
駅でガイドさんが待っていてくれたので、車でそのまま美濃戸口まで。
ここから地味な登りを赤岳鉱泉まで進みます。
途中から雪が本格的に降り出し、風も吹いてきて寒さが厳しくなる。
赤岳鉱泉に逃げ込むように入って暖を取り、それから外で雪上訓練となるのですが・・・
あんなにやる気だったのに、寒さで気力ダウン。
氷の上での訓練なので、変な歩き方をするとズルッといってしまう。
なかなか難しくて足の運び方が分からない。
怖くて足に体重をかけることができず、へっぴり腰になる。
なんとなく分かってはきたけど、明日実践できるかなぁ。
最後にアイスキャンディでアイスクライミングをやらせてもらったものの、
すごく難しくて、全く進めず。
周りでは普通にサクサク登っている人たち。みんなすごいです・・・。
小屋はロッジっぽくてとってもいい雰囲気。夕食はとってもおいしく、
同室だった人たちからも面白い話が色々と聞けた。
山小屋に泊まると、年上の方たちと話す機会があるのでこれもまた楽しい。
そして、そのパワーに圧倒されつつ励まされたりもする。
夜もぐっすり眠れたため、2日目も快調に起床。
しかし天気は・・・かなり微妙。
空気はキンキンに冷えて、それよりも風の強さがすごいらしい。。。
周りのガイドさんたちも、予定していたルートを変更したりしていた。
私は赤岳ノーマルルートの予定で、天気がよければバリエーションと聞いていたけれど、
この天気ではどう考えてもノーマル。ちょっと安心したりして・・・。
出発してしばらくは登り、暑くなってきたところで下りに入り、すぐに行者小屋に到着。
ここまでは危険なところは全くなく、普通の雪道でした。
しかし、道具が色々と準備不足で、
手袋は薄くて、何枚か重ねてみたものの指先はもう感覚がなく、
靴も一応冬靴だけれど、足の指先も感覚がおかしい。
サングラスはすぐに曇って使い物にならず。
ここから急な登りで高度を稼ぐたびに、風がどんどん強くなっていく。
途中までは晴天で、阿弥陀がきれいに見えていたけれど、
写真を撮っている余裕など全くなし。
バリエーションの主稜ルートでの分岐で、『行ってみる?』と聞かれたけれど頑なに拒否。
じゃあノーマルをゆっくり行こうという事になり、途中まで進む。
ノーマルといっても所々岩場がむき出しになっていたり、結構怖い。
相変わらずアイゼンの先に自分の体重をかけるのが怖くて出来ない。
しかし・・・
いつの間にかバリエーションに行ってみることになっており(,,-_-)
南峰リッジルートへ・・・。
主稜よりは簡単らしいけど・・・岩場むき出しのルートに緊張。
そのうち、風が尋常じゃないくらいに吹き始め、寒い、痛い。
指も足先ももう動かないし、サングラスは雪が付いて前が見えない。
アイゼンとピッケルでしっかり登ることができず力任せに登るので、
すぐに疲れてバテバテになる。
帰りたい・・・。でもまさかこの岩場途中で下りられるわけもなく、
生きた心地せずに進む。
冬山は絶対に無理だなぁ、そんなことを思いながら。
やっとの思いで頂上に立ったものの、突風でゆっくりしている暇もなく、急いで下山。
でも前から吹き付けてくる風に、全く前が見えず、途中後ろを向いて休憩すること数度。
泣きそうになりながら高度を下げていくと、それにつれて風も弱くなり、暖かくなっていく。
12時に行者小屋へ到着し、ここからは樹林帯なので風もなく、快調に進む。
13時、赤岳鉱泉着。
あぁぁぁ、生きて帰ってこれた。
少し休憩して下山、赤岳山荘の肉うどんで体を温め、駅へ。
家へ着いたのは8時半でした。
冬山を本格的にやらないつもりだからと、八ヶ岳なら寒いと言ってもそこまでじゃないと、
ちょっと甘く見ていたかもしれません。
もちろんガイドさんがいるので、滑落の危険は限りなく少ないかもしれないけれど、
防寒に関しては自己責任、途中、私凍傷になるかも?と心配でした。
結果的には大丈夫でしたが、ガイドさんの顔には今日できた凍傷がありました。
寒さやいろんな制約をしてもその価値のある景色や経験が冬山にはあるとは思うのですが、
私は多分、写真でも撮りながらゆっくりノンビリ歩くのが向いているんだろうぁ。
と再認識。
何はともあれ、本当にいい経験でした。
相変わらずのフットワークですね
電車でいく手もあったんだな〜
荷物大変じゃなかったですか?
風の洗礼を受けたみたいですね。
私も頂上の山荘で休んでる時に
手袋飛んでった時は泣きそでした。
ガイドがいると色々経験出来ていいですね。
温泉も格別なんだろな〜
あの風の強さは何なんでしょうか(笑)?
電車で行った訳は、
本当は車で行くはずだったんですが、
私のタイヤがノーマルだったという悲しい理由です。
乗ってしまえば寝れるし、旅行気分でちょっと楽しかったのですが、
やっぱり車の方が気持ち的に楽ですね。。。。
荷物はザックに靴もピッケルも詰めていったので、
かなりデカくなりました(,,-_-)
しばらくはおとなしくしていようかと思ってます。
次に行くとしたら、スノーシューかな?
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