【百里ヶ岳・桜谷山】ブナの尾根道、出逢いの道。
- GPS
- 05:45
- 距離
- 12.6km
- 登り
- 1,091m
- 下り
- 1,086m
コースタイム
天候 | 曇り 時々 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
○百里ヶ岳の東尾根はバリエーション尾根道。踏み跡不明瞭。目印ほとんど無し。序盤はユズリハの薮。 ○与助谷山の南尾根もバリエーションルートだが、踏み跡たくさんあり、目印も随所にあり。歩き易い。 ○その他は一般登山道。 ○熊の気配あり。ヤマビル見かけず。 |
写真
感想
大津市では年に一度この時期に「琵琶湖市民清掃」と銘打って琵琶湖岸や河川の清掃活動の日が設けられる。要は草刈りとゴミ拾いである。
この日、住まいの自治会の皆さん方と7時に集合し、近所の川沿いの草むしりを開始する。さっさと終わらせて山へ行きたいので頑張る。見ると御婦人方は立ち話をされておりはかどっていない様子だ。真面目な私はイライラする。ようやく終わったかと思ったら今度は自治会長さんから長々とお話があった。町内の交通安全、車の運転マナーに関しての意見をお聞きになる。しかし人それぞれ思惑が違うので話が纏まるわけがない。ひとこと意見を述べさせていただいたのだが、一部の人から妙な目で見られる。その後は大人しくしていた。余計なことを言わなければ良かった。
結局、終了後に着替えて家を出ることができたのが8時半。気を取り直して急いで朽木麻生の木地山へと車を走らせる。
登山者のものと思われる先着の車が3台停めてある木地山バス停前の余地に私も駐車し、10時前に何とかスタートできた。
林道を少し歩いて百里ヶ岳の東尾根に取り付く。植林の急な尾根はやがてユズリハのブッシュをかき分けることになる。しかしそれほど長く続くことはなく、逆に低い標高地点から早くも山毛欅の大樹が現れ出す。
山毛欅に励まされながら急坂をグングン登って行きたいのだが、例によってやはり調子は悪い。去年はもっと行けたはずなのに。
この季節、山野草の花にはまず出逢うことはない。山の花の主流は樹の花で、白い花ばかりだ。
ヤマボウシは盛りだ。あちこちにたくさん見かける。
エゴノキは終盤。散り落ちた花が地面一面にカーペットのように敷き詰められている場面もよく見かける。それでもまだまだ可愛らしい花を下向きにたくさん付けている樹もあって嬉しい。
他にはサワフタギが終盤ぎみ。カマツカやガマズミの花は見かけなかった。樹に纏わり付くように伸びて花を咲かせていたのはツルアジサイだった。たくさん見かけた。
東尾根はやがて広くて開放的になる。稜線は緑が美しいイワヒメワラビの絨毯が敷き詰められたかのようで気持ちが良い。
展望は南東に開け、奥比良から南比良の山並み(蛇谷ヶ峰〜武奈ヶ岳〜蓬莱山)が望めるのだが、気がつくと次第にガスに呑み込まれようとしていた。
山毛欅の美林の中を通り抜け、百里ヶ岳の山頂に登頂する。誰もいない。一等三角点がある。
百里先までの眺望を得られると言う百里ヶ岳であるが、残念ながらガスで一里先さえ見えない。
この日、上根来の登山口を出発しバリエーション尾根道でp820へ。そして、おにゅう峠を経て百里ヶ岳を目指していらっしゃるパーティがおられる。
山頂を一旦辞して、おにゅう峠の方へ皆さんをお迎えに行くことにする。
下りの尾根道からシチグレ峠分岐を過ぎて根来坂峠への稜線を間もなく登り返そうかという地点まで来ると、彼らは現れた。
naojiroさん、ご無沙汰です!半年以上ぶり?再会が嬉しい。
flatwellさん、初めまして!お目にかかるのが念願でした。寡黙な紳士の印象。
hamahakoさんも、始めまして!お逢いできて光栄です。物静かで優しそうな淑女。
御三方と共に再び百里ヶ岳を目指す。
しかし既に時刻は正午を過ぎている。途中の開けた尾根上でランチタイムにする。
お近づきの印にと思って持参したノンアルコールのビールで乾杯。山上で飲むノンアルビールが何とこんなに旨いとは!
それにしても初対面で緊張して話がぎこちなくなり皆さん失礼しました。ホンモノビールならもう少し饒舌になっていたかも。って下戸のクセに。
百里ヶ岳に4人で登頂。やはりガスの中で展望は効かない。山頂で記念写真だけ撮って、木地山峠を目指す。
山毛欅の美林が続く。意外に長い長い稜線歩き。
桜谷山から小栗山を目指す(かも知れない)と御三方が仰っていたので、ややハイペース気味で一番前を引っ張らしてもらう。しかし少し皆さんを疲れさせてしまった様子。木地山峠から桜谷山へは上がらず上根来へそのまま下山されることになる。反省する。
峠で御三方とお別れし、一人桜谷山を目指す。桜谷山へは急坂の上り坂だ。ガスの中に幻想的な山毛欅の林が続いてゆく。やがてシンボリックな山毛欅の大樹に出逢うとそこが桜谷山の頂上だ。
少し休憩して直ぐに与助谷山への快適稜線歩きを始める。なんとも心地よい開放的な尾根から、やがて山毛欅の巨樹が次々と現れる稜線。見下ろす源頭部は柔らかく優しい地形。山毛欅が林立するブナ回廊を通り抜ける。
そして与助谷山山頂へ向けても急坂だが美しい山毛欅林に癒され、あっという間に登頂した。
与助谷山からの下山は南尾根を辿る。このルートは未踏であり、一度歩いてみたかったのだ。flatwellさんもhamahakoさんも流石この辺りをよく歩いておられていてご存知で、教えて頂いた通り快適で歩き易い尾根道だった。難なく木地山の集落へと着地することができた。
遅いスタートで短い山行ではあったが、高島トレイル屈指の山毛欅の稜線歩きを満喫できた。そして何より山友naojiroさんとの再会、そして山仲間さんとの新たな出逢いが嬉しい一日だった。
この日のnaojiroさんたちのレコ↓↓
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3289665.html
コメント
この記録に関連する登山ルート
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赤坂山のご予定を変更させてしまいましたね。歩き尽くしたコースを再び歩かせてしまい申し訳ありませんでした。
早朝の奉仕活動ご苦労様でした。自治会長さんに何を質問されたのかな?一部の方に白い目で見られたとの件が削除されていますが…(笑)
せっかく担ぎ上げて頂いたノンアルビールの乾杯写真を撮るのを不覚にも失念してしまいました。旨かったー
12は気の早いウリハダカエデでしょうか?
与助谷山南尾根の下部にある65,66の老木は何でしょうね、たしか常緑樹なのに栃ノ木のような風格があったのを覚えています。
またよろしくお願いします。
naojiroさん、
関係のないどうでもいい序章をよく読んでいただき有難うございます😆
保存の仕方をしくじって、一度アップした文章が消えてしまいました。改めてその項を記載しなおしましたよ。いずれにしても関係の無い話です。
それより再会を大変嬉しく思いました!お元気そうで何よりでした。コロナワクチンに何やら元気の素でも入ってたのでは?
お気に入りの同じ山やルートを季節を変えて何度も訪れるのは好きです。今回みなさんにお目にかかれるチャンスを得て、この日この山域を選ぶのに迷いはありませんでした。
キンコウカはまだ大丈夫、近々また見にいコウカ😁と思います。
ウリハダカエデの葉は美しいですね。色づきが素晴らしい。
与助谷・南尾根の老木の件も、さすが良くご存知ですね。立派な樹。佇まいが凄かった。
また花や樹や尾根について語らいながら、山上で乾杯いたしましょう!今度はアルコール入りにしますね〜
ウリさん、こんにちは。
ブナの綺麗なルートですが、イワヒメワラビの緑のカーペットもいい感じですね。
自治会のお付き合いも大事ですよね。清掃活動お疲れさまです。うちも公園とか自治会館とかあるんですが、コロナの影響か案内が来ていないな〜 用事が終わった後から山登りへ行かれるとは流石です。
ののさん、こんばんは。
いつものお気に入りの山域です。ブナが素晴らしいトレイルは何度でも訪れたくなります。
イワヒメワラビはちょうど今が緑色の葉を広げ始めて綺麗ですね。皆子山の源頭部なんかも今訪れたら素晴らしいだろうなぁと思っています。
この日は自治会の用事があったのでnaojiroさんのお誘いをお断りしたのですが、サッサと終わらせてお逢いしに行った次第です。山で出逢うのはロマンチックでいいものですね!
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