記録ID: 332434
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無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳
甲斐駒〜鋸岳(第1高点・第2高点)〜/白峰三山〜奈良田
2013年08月11日(日) ~
2013年08月12日(月)
![情報量の目安: S](https://yamareco.org/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 22.6km
- 登り
- 2,132m
- 下り
- 2,834m
コースタイム
【1日目】北沢峠06:42〜10:28甲斐駒10:38〜13:54中ノ川乗越14:04〜16:15第1高点16:15〜17:47大岩下岩小屋
【2日目】04:41〜06:06出合06:08〜08:26北沢峠、広河原10:28〜12:45白根御池小屋13:12〜16:24北岳山荘
【3日目】04:16〜05:39間ノ岳05:51〜06:36農鳥小屋06:47〜08:21農鳥岳08:26〜08:56大門沢下降点08:59〜10:44大門沢小屋11:06〜13:42林道入口13:42〜14:11奈良田第1駐車場
【2日目】04:41〜06:06出合06:08〜08:26北沢峠、広河原10:28〜12:45白根御池小屋13:12〜16:24北岳山荘
【3日目】04:16〜05:39間ノ岳05:51〜06:36農鳥小屋06:47〜08:21農鳥岳08:26〜08:56大門沢下降点08:59〜10:44大門沢小屋11:06〜13:42林道入口13:42〜14:11奈良田第1駐車場
天候 | 3日間とも「晴れのち曇り」 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
前編の,任盡世い泙靴燭、1年の中で山へ行く日程が一番長く取れるのは夏休みですんで、今年のメインイベントの山行をどこにしようか色々考えた末、今年は南アルプスの鋸岳に行ってみようと思い、またどうせなら同じ山域なので交通費節約のためについでに白峰三山も行ってみようと考え、前週に引き続き“ダブルヘッダー”を組みました。 この計画にはいくつかのトリガーポイントがあります。 1つは3日間で2つの山域を行こうとすると、2日目の北沢峠9:45分発のバスに乗らなければ白峰三山を縦走することは、私の体力では不可能です。さらに言えば2日目の朝9:45分に北沢峠にいようとすると、1日目は角兵衛沢にある大岩下岩小屋あたりまで到達していないと厳しいでしょう(六合石室ではバスに間に合わない)。 2つ目のトリガーは3日目に自宅へ戻るとすると、奈良田から広河原へ戻る最終バスである15:20分には奈良田にいる必要があります。当然そのためには2日目に北岳山荘のテント場に到達している必要があります。 こうしていくつかのポイントをクリアしなければならない状況での出発になりました。 |
写真
本日2つ目のトリガーポイントは、明日3日目に奈良田まで降りて広河原へ戻るバスの最終である15時10分までに間に合わせようとすると、今日のうちに北岳山荘のテント場には着いておきたいところです。
ただ数年前に日帰り装備でしたが4時間で北岳の頂上まで行った経験があることから、10時半に広河原ならテント泊装備でも15時か16時には着けると思ったので、これまでのトリガーポイントに比べると難易度が低く、少々油断をしていたのかもしれません・・・
その油断で1つミスをしました。数年前も広河原から二俣を経て八本歯のコルに行ったのに、どういうワケか白根御池小屋方面に進んでいました。途中で対向の人に「二俣まではどれぐらいですか?」と聞いたら「?? この先は御池小屋ですよ」と言われてミスに気がつきました・・・ もうかなり登ってきたんで引き返すのも何ですし、でも地図を見ると1時間以上遠回りになるようです・・・
たぶん既にココではもう道を間違えているが、私自身はまだ気が付いていない・・・
たぶん既にココではもう道を間違えているが、私自身はまだ気が付いていない・・・
神さま、どうかテント場に着くまでは雷も雨も勘弁して下さいと祈りつつ、雷と雨を避けるべく、
北岳の山頂は雷が轟いているし、数年前に同じルートで登ったので山頂はパスして八本歯のコルから北岳山荘へ急ぎます。
北岳の山頂は雷が轟いているし、数年前に同じルートで登ったので山頂はパスして八本歯のコルから北岳山荘へ急ぎます。
幸い北岳山荘方面は西側から風が流れていたので東側にある雷雲は来そうになく、なんとか16時半にはテント場に到着。
今日は一体何m登っただろう・・・
昨日は昨日で北沢峠から甲斐駒へ登り、ギザギザの鋸岳のアップダウンに苦しめられ、今日は今日で角兵衛沢を下って北沢峠で1000mほど登り返し、さらには広河原から1500m以上を登り、非常に体力的に厳しかったのですが、なんとか今日のトリガーポイントもクリアできました。
今日は一体何m登っただろう・・・
昨日は昨日で北沢峠から甲斐駒へ登り、ギザギザの鋸岳のアップダウンに苦しめられ、今日は今日で角兵衛沢を下って北沢峠で1000mほど登り返し、さらには広河原から1500m以上を登り、非常に体力的に厳しかったのですが、なんとか今日のトリガーポイントもクリアできました。
テント場は非常に混んでいたことや、空いていたボイラーの近くではうるさかろうと稜線上にテントを張ったら、夜は風が強くてあまり眠れなかったのですけど、3日目も3時に起きて4時半に出ます。
この日のトリガーポイントは何度も言いますが広河原へ戻る15時20分の最終バスに乗ることです。
夜が明けます・・・
この日のトリガーポイントは何度も言いますが広河原へ戻る15時20分の最終バスに乗ることです。
夜が明けます・・・
キレイな景色が眺められる稜線を歩き、まずは間ノ岳へ。
天気も良く、遠くまで南アルプスの雄大な山々が見渡せます。少々雲海気味な景色や富士山などを見ながら間ノ岳から農鳥岳へ向かい、途中名物オヤジがいるという農鳥小屋へ寄ります。
富士山も見えます。
天気も良く、遠くまで南アルプスの雄大な山々が見渡せます。少々雲海気味な景色や富士山などを見ながら間ノ岳から農鳥岳へ向かい、途中名物オヤジがいるという農鳥小屋へ寄ります。
富士山も見えます。
噂のオヤジさんですが、「オヤジさん、ジュースちょうだい」と言うと「ありがとうございます」とごく普通な対応でした(笑)。トイレは噂にがたわず超ワイルドでしたけど(爆)。けど見たところオジサン1人で切り盛りしているようで、結構大変だろうなーと感じました。
奥に小屋のオジサン。
奥に小屋のオジサン。
少し先に進むと大門沢下降地点。
ココからは一気に下りに入ります。しかしココで奈良田までの地図上の所要時間を計算すると、今からだとギリギリであることがわかり、少し急ぎ気味で下ります。
途中、というか既に農鳥岳あたりで前を歩いていた2人組とつきずつかれずとなり、歩きながら話をすると愛知から来ているとかで、北岳山荘に泊まっていたそう。奈良田まで下るが車を止めていて、もしバスに間に合わなければ芦安まで乗せてあげるよと親切に言っていただいたのですが、ここまで全てのトリガーポイントを自力でクリアしてきたので万一間に合わなかったらお世話になることし、先に行かせてもらいました。
写っているのが愛知からの2人組。
ココからは一気に下りに入ります。しかしココで奈良田までの地図上の所要時間を計算すると、今からだとギリギリであることがわかり、少し急ぎ気味で下ります。
途中、というか既に農鳥岳あたりで前を歩いていた2人組とつきずつかれずとなり、歩きながら話をすると愛知から来ているとかで、北岳山荘に泊まっていたそう。奈良田まで下るが車を止めていて、もしバスに間に合わなければ芦安まで乗せてあげるよと親切に言っていただいたのですが、ここまで全てのトリガーポイントを自力でクリアしてきたので万一間に合わなかったらお世話になることし、先に行かせてもらいました。
写っているのが愛知からの2人組。
小屋をすぎると傾斜も幾分かラクになりますが、さりとて下降点から奈良田まで2000m程度を一気に下るのでツライです。さらに言うと登ってくる人も結構いて驚きます。私はココを登りに使おうなどとは考えられないです・・・
つり橋を3つ渡ったら林道に出ると地図にあったので木製のつり橋のことと思ってたら、写真のような地図に書いてある「大きな岩を巻く」とあった場所が出てきて「今までの木製のつり橋じゃなかったのね・・・」とガックリきました・・・
あとはクソ暑い中、林道を30分ほど歩くとバスの通る県道に出ます。広河原方面へのゲートを管理しているおじさんは「ココで待っていればバスが来る」と言いますが、炎天下の中、オジサンと2時間も一緒にいるよりは奈良田のバス停付近にあるであろう自販機でジュースでも買いたかったので先に進みます。
奈良田はコンビニすらないところでバス停で見つけた自販機でジュースを買えた時はホッとしました。山に数日間いると、ホント家の有難さというというか、冷蔵庫を開ければジュースやアイスが飲んだり食べたりできる日常の幸せを感じますね。
県道に出て林道入口を振り返る。
県道に出て林道入口を振り返る。
撮影機器:
感想
白峰三山は南アルプスの人気ルートですので道も整備され歩いている人も多く、稜線上を歩くと南アルプスっぽくなく眺望も開けていい感じです。北沢峠へ行くバスも山の時間からすれば遅いですが、奈良田から広河原へ行く最終バスも15時20分と早く、ややバスの乗り継ぎが面倒ですが、南アルプスはどこもアクセスは悪いので仕方がありませんね・・・
とりあえず3日間も山に費やすことができる休みは夏休みぐらいしかないので、今回このルートにして良かったです。
今回は特に人との出会いが良かったですね。Hnameizanさんに出会い、第2高点からずっと見守ってくれた人、角兵衛沢の岩小屋で一緒にビバークしたおじさん、大門沢の下りで一緒になった愛知県の2人組・・・ こうした出会いも山の魅力の1つでしょう。
今回は自分では少々厳しいかなと感じていたトリガーポイントを全てクリアし、雨も降らずに天候にも恵まれ、非常に充実した、心地よい筋肉痛になって今これを書いています(笑)。
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