美瑛岳(2052m)
- GPS
- 05:23
- 距離
- 6.3km
- 登り
- 1,181m
- 下り
- 82m
コースタイム
天候 | 濃霧から曇り時々晴れ間あり |
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過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ポンピ沢を越えた後、美瑛岳分岐に至る登りは、このコース最大の難所であり、岩石が折り重なる急登の連続、下りはもっとも注意を要する |
ファイル |
当初の計画は吹上温泉登山口を出発の予定
(更新時刻:2013/08/18 21:44) |
写真
装備
個人装備 |
雨具(上下) 1
ウインドブレーカ 1
タオル 2
マグカップ 1
ゴミ袋 1
手袋 1
熊よけ鈴 1
ストック 1組
ライト 1
携帯電話 1
ザック 1 30リットル
ザックカバー 1
防虫スプレー 1
うちわ 1
医薬品 1組 救心、テープほか
健康保険証 1
非常食 一式 おにぎり、あめ類
カメラ 1 小型デジタル
ティッシュペーパー 1 トイレットペーパー
サングラス 1
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感想
8月13日、吹上温泉周辺は深い霧につつまれていた。週予報では、この日は唯一の晴れ間になると報じられていた。何としても、この日に望みをかけ、朝4時から朝食をはじめ出発の準備をし、6時に望岳台に向かった。現地に着くと、予報に反し、ここも深い霧が立ちこめ、暗雲のなか、駐車場には数十台の車があり、車窓から天空を不安そうに眺めていた。
先ずは、「登山届け」を提出し、振り返ると、二人の若い男女が空模様を見守っていた。様子を伺うと、「今日は、昼から晴れると言ってましたよ」この一言に、絶望から期待に変わり、更に、男の方は美瑛の消防レスキュー隊の一員で、美瑛岳まで行く予定だと言うではないか!
この話を聞き、73才の私にとって、どんなに心強く思ったことか、この幸運を逃すまい。「よし、出発しよう」と心に決め、午前7時05分、登山口を出て先ずは美瑛岳へ、周りは深い霧で、視界は5メートルもなく、足元を見ながら、歩き続けた。十勝岳と美瑛岳への分岐にさしかかるころ、徐々に明るく視界が開きはじめてきた。途中の「雲ノ平」を過ぎて、激流の川を渡り、岩石が折り重なる急登を喘ぎ登り越え、12時02分、本峰の美瑛岳頂上に到達、息づかいも荒らく、衰えの進む体力を気力で支え、苦しみを乗り越えての達成だった、頂上では私を歓迎するかのように、霧もはれ、青空が見え隠れするようになっていた。
十勝の山々が連なる大自然が私を魅了し、下界の全てを忘れさせてくれる。!
沢づたいに残る雪渓が緑に映え、素晴らしいロケーションだ。来てよかったー! 絶景に見とれながら
ニギリメシとゆで玉子を口にほおばり、1時間ほど、頂上に留まるなか、4人の頼もしい岳人と出会い、山の話を楽しそうに語ってくれた。曇り空から晴れ間の見える天気が続くようになり、ほどよい気温が汗ばむ体を和らげてくれるころ、元の道へのピストン。登山道に連なり咲く高山植物の数々に、魅了されながらの下りになった。
山頂で出会った若者たち、一組は頼もしい美瑛の消防士Yさんと可愛い奥様、一人は札幌八剣山の麓で育ち50才を過ぎた今年から始めて山の魅力にハマり、わずか数か月で、道内の山を30座以上踏破したという、山猿のような健脚のUさん、一人は北見からやって来た均整のとれた体型のイケメン若者Sさん、皆さん、爽やかな笑顔を残して去っていった。私の年令と体力からして、決して彼らに近かづこうとは思わない。むしろ、若者の明るい笑顔を肥やしにし、奢ることなく、大自然に感謝と尊厳を呈しながら謙虚に歩み続けようと思う。
美瑛岳山行は、たくさんの高山植物に癒され、約10時間の行程を無事に終えることができた。
下山後は、源泉につかりながら、雄大な眺望に心を休め、心と体の緊張をときほぐし、明日への英気を養い、心身ともにリフレッシュできる、すばらしい温泉になった。
ここの温泉宿は、リーズナブルな料金と100%源泉かけ長しの湯が人気を呼び、地元はもとより、全国からの来訪者で、賑わっている。また、ここの施設には十勝の大自然に溶け込んだ数種類の露天風呂、水着着用のプールも人気のひとつになっている。ここにゆっくり滞在し、湯治を兼ねて、十分にからだを休めよう。
10時間の長時間山行も問題なくクリアでしたね。
出だしの天気はともかく、山頂での晴れと、他の登山者との印象的な出逢い、そして花がまだ十分綺麗で、下山後の温泉も堪能されて、言うことなしの出来だったのではないでしょうか。
間もなく秋になりますが、空気が澄んだ秋山もいいですよ
今度の美瑛岳トレイルで、齢とともに体力の低下をしみじみと感じさせられました。
それでも、山には、出掛けたい、登りたいと、己の力不足と年齢をわきまえず取りつかれています。山に骨を埋める覚悟で狂い咲く年寄りの心意気をお笑いください。
頂上で出会った若者からたくさんの英気をいただきました。幸せ者です。
爽やかに去って行った後ろ姿が忘れられません。
美瑛岳登山レポートありがとうございました。人生満喫、
夏満喫ですね。私も積極的に外での活動をと思っていますが、色々やることがあり、また妻がインドア系の事もあり、後回し気味です。
てせも、明日から夕張方向へ行き、過っての一大産業であった、炭鉱の遺跡めぐりとパークゴルフ三昧の予定です。
8月18日 札幌Mさん
美瑛岳お疲れ様でした。
無事下山でよかったです。苦しい道のりの中に、楽しい人々との出会いや、美しい景色、綺麗な高山植物が待っていてくれるんですね。健脚羨ましいです。
今から50年程前の十勝岳噴火を旭川の高校校舎4Fから見ましたよ。暗くなってからは真っ赤な色でした。
久しぶりに思い出しました。
8月16日 札幌 Uさん
目的成就おめでとうございます。
17日まで逗留とのこと、心身ともに充分癒され爽快な気分を満喫されているようで何よりです。
しかし、吹上温泉から札幌までの旅が残っていますので、充分気を付けて戻ってきてください。
札幌大通りのビヤガーデンにも飲みに行く話を意していましたが、昨日閉店してしまいました。
別にビールがこの世から無くなったわけではありませんので、その内飲みに行きましょう。
8月16日 札幌Gさん
無事に下山とのこと、本当にご苦労様~そしておめでとうございます。
文面から私も一緒に登ったかの様に......伝わってくるものがありました。......ゆっくりと温泉につかり~疲れをとり、又元気な顔を見せて下さいね。お会い出来ます日を楽しみに.... 8月15日 Sさん、Mさん
美瑛岳登山、無事に成功おめでとうございます。
満面の爽やかな笑顔とゆったり温泉に寛いでいる姿を想像しこちらも幸せ気分です。お疲れさまでした。お帰りも気をつけて札幌に到着ください。
8月15日 札幌 Yさん
早速、山行の記録を拝見しました。残雪あり、渡渉あり、高山植物あり、天気にも恵まれ景色は最高・・・とくれば登山の楽しみも倍増だったことと思います。
良かったですね・・・おめでとうございます。
どれをとっても九州人にとっては羨ましい限りです。
次は9月1日の札幌市民登山に参加予定とか・・・頑張りますね。
その日まで、ゆっくり体を休めて備えて下さい。
明日から作業開始です。今週は潜水探査ですので0800開始ですが、浚渫作業が開始されたら0530開始になります。
道南では大雨だったようですが札幌では大丈夫だったでしょうか。
九州と違い蒸暑いことは無いでしょうが、風邪を惹かれませんようにお過ごし下さい。8月19日 北九州 Hさん
十勝の山々を縦走するなど北海道の夏を堪能されているようです。ご同慶の至です。 流石に 長い間、海の第一線で活躍されていた貴兄の胆力・馬力に感じ入っております。
9月にはニセコ山系にトライするとのことですが、アンヌプリからの麓を見下ろす紅葉は素晴らしいですよ。
若かりし頃、この山には特別の思いがあります、冬はスキー、夏・秋には友人達と登山に麓の温泉に自分の庭のごとくに何遍も通ったものです。
北海道の夏も残り少なくなりました十分に楽しんでください。 8月20日 * 恵庭市 Mより
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