【第三次三鎮作戦(岩手編)】五葉山・日の出岩・黒岩【丁23.4】
- GPS
- 04:29
- 距離
- 13.1km
- 登り
- 731m
- 下り
- 738m
コースタイム
- 山行
- 3:49
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 4:29
天候 | 曇りの多い晴れ 或いは曇り時々晴れ 遠方霞む |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
道の状況: 蜂が飛んでいた。 五葉山神社から先は、マツと石楠花と笹の藪と岩の道。明るいうちなら道迷いはしないだろう。 登山ポスト: 登山口の鳥居の脇に入山者ブックみたいのがあり、それに書く。 |
写真
感想
東北の大地よ、静かなれ
東北の海よ、平らかなれ
被災者の御霊よ、安らかなれ
東北の民よ、健やかなれ
東日本大震災において特に被害甚大であった岩手・宮城・福島の名立たる山の頂より被災者の御霊安らかなれと哀悼の誠を捧げるシリーズの第三弾。そして打ち止め。
一昨年、昨年と岩手・宮城・福島と北から順に南に下ってきていたが、今回は福島・岩手・宮城の順番となっている。その理由は仕事を直前まで抱えていたこともあるが宮城編において明らかにされるだろう。
岩手の三年目は、やはり海側の山から哀悼の誠を捧げたいと五葉山を歩くこととした。
奥州市内のホテルにて朝食をとり、0800時に赤坂峠に向けて出発する。現地到着1030時頃とみて、また炎天下歩くのかと水分も多めに赴いたが、意外と早く0930時過ぎには駐車場に着く。駐車場には既に多くの車がとまっていたが、それでもなお余りある大きな駐車場だ。
山域が公園に指定されていることもあり、登山道は整備されており、訪れる人も多い。前日酷暑だったことから、この日も炎天下の汗だく山行になるのではないかと危惧していたが、さすがは北東北の1000m峰というべきか、涼しい風が吹きわたっている。道も概ねなだらかで危険箇所もなく、一合目、二号目といったランドマークが随所にあるので大変歩きやすくなっている。そして、しゃくなげ荘傍の山水が美味い。山小屋まで来れば、日枝神社及び山頂は間もなくである。
日枝神社において追悼と地鎮を胸に参拝の後、山頂に至る。だだっ広い山頂は本来であれば360度の展望を期待できるのであろうが、残念ながらこの日も空は白みがちである。蜂が遊弋しているのと、更に先のピークの方が標高が高そうだったので、そちらに向かう。それが日の出岩であった。パッと見では垂直に屹立していて上れなそうだったが、よくよく見ると上れる取っ掛かりがある。五葉山で最も高い岩の上から、海に陸に祈りを捧げた。
さて、これで下っては単なるピストンになってしまう。ということで、五葉山の左翼、黒岩まで行ってみることとした。最初は草原の広がる気持ちの良い山道と訪れる人に思わしめるが、山頂までの道に比べ幅員が狭く、笹葉が道にかかっている。これはもしかして…と危惧していたら案の定、五葉山神社から先は灌木が道を覆い藪漕ぎを余儀なくされる。下の道が見えにくいうえに段差や岩があるので、慎重に歩かねばならない。単調な登りでなく、アップダウンがそれなりにある。
山頂から離れること約2Km、黒岩にようやく到達し、独り静かに三陸の海に大地に深く頭を垂れる。
畏れ多いことではあるが、我が心は震災直後に天皇陛下が寄せさせたもうたメッセージの通りである。
被災者のこれからの苦難の日々を、私たち皆が、様々な形で少しでも多く分かち合っていくことが大切であろうと思います。被災した人々が決して希望を捨てることなく、身体を大切に明日からの日々を生き抜いてくれるよう、また、国民一人びとりが、被災した各地域の上にこれからも長く心を寄せ、被災者と共にそれぞれの地域の復興の道のりを見守り続けていくことを心より願っています。
この大御心の程を拝し奉り、拳拳服膺、「わすれない」というよりも「共にある」ということを大事にしていきたい。
~岩手編・完~
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する