紺碧の空、夏到来の大菩薩嶺からひたすら爽やかな牛ノ寝通りで小菅村へ
- GPS
- 06:40
- 距離
- 15.6km
- 登り
- 747m
- 下り
- 1,605m
コースタイム
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
高尾06:42(JR中央本線) 甲斐大和07:38 甲斐大和駅🚏07:45(栄和交通)¥1020現金のみ ※定時は08:10だが満席になったため出発 上日川峠🚏08:30 復路: 小菅の湯🚏16:48(富士急バス)¥1180交通系IC可 上野原駅南口🚏18:10 上野原18:22(JR中央本線) 高尾18:40 |
写真
感想
この1週間は上空に寒気が入り天候が不安定ということで毎日のように一時的な雷雨があった。
が、梅雨前線が消滅、上空の寒気も抜けたようで金曜日に関東甲信地方の梅雨明けが発表され本当に劇的な梅雨明けがやってきた。
ここ数年この海の日がある7月半ば頃は梅雨明けしていないことが多く、今年は海の日がオリンピック関係でずれていることもありこの週末は泊まりの山の予定は入れていなかった。
これが昨日起きてみると紺碧の晴天。
これは泊まりでどこか行けばよかったと思うほどの晴天だった。
今日は山登りを始めたばかりのTe君と大菩薩嶺への山行の予定を入れていた。
なんでも昨年から人との距離を保てるスポーツということで登山に興味を持ったらしい。
今日も起きると紺碧の晴天。
曇りでも多少雨でもいいかなと思い選んだ大菩薩嶺だったが、どこか違う山にすれば良かったか。
Te君とはバス終点の上日川峠で待ち合わせ。
というのも、甲斐大和駅から上日川峠へのバスはすごく混むので、駅で待ち合わせている余裕はないからだ。
このバス定時は08:10発なのだが、毎回それに間に合う08:03着の電車の1つ前の07:38着の電車で登山者が集まると臨時でバスが出発するのだ。
もう甲斐大和駅での階段の近い車両も分かっているので1番に改札を出て最初にバスに乗り込むことができた。
が、そんなに急がなくても7:38着で乗ってきた登山者はちょうどバス1台が補助席を2つ使うだけで満席になる程度だった。
途中車窓から雲一つない夏の青い富士山を少しだけ見ることができた。
上日川峠でTe君と落ち合い、今日のルートの確認。
大菩薩嶺から大菩薩峠へ下りそれだけでは歩き足りないし、この前来た3年前は丸川峠方面は歩いた↓ので小菅村の方へ下るということは決めていた。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1631897.html
Te君は山登りを始めたばかりだというし、夏場で暑いだろうから自分としては大菩薩峠から小菅川沿いを下るコースでいいかなと思っていた。
このコースなら途中から林道になるしコースタイムも短い。
が、Te君はどうせなら尾根沿いがいいとのことなので石丸峠からの牛ノ寝通りを歩くことにした。
牛ノ寝通りは紅葉がきれいらしいので秋に取っておこうと思っていたのだがまあ仕方がない。
上日川峠を出発してすぐに福ちゃん荘に到着する。
そしていつもの感覚でそのまま唐松尾根の直登に取り掛かろうとするとTe君が休憩したいという。
なるほど普通の感覚としてはそんなものなのかと思う。
唐松尾根の直登は木陰が少なく直射日光が厳しいイメージだったが、意外と木陰も多く快適な登りだ。
全体的に家族連れやグループ登山の人が多いが、それぞれそれなりにうまい具合に間隔を空けて歩いている。
雷岩に到着し素晴らしい大展望…なのだが、なんと富士山だけが湧きたつ雲の中に隠れていた。
まあ自分は何度も大菩薩からの富士山を眺めているから別にいいけれど、やはり登山を始めたばかりの人がいると富士山が見えないというのは少々残念である。
その代わりに全山見えている南アルプスの山々の説明なんてしてみるのだが、誰でも知っている富士山と違いその感動というのは伝わりにくいのかもしれないと思う。
せっかくなので樹林に囲まれている大菩薩嶺の山頂も往復する。
思いのほか樹林の間から景色も見えていて、これは今日がものすごいいい天気だからか、それとも少し樹林が減ってきているのだろうか。
雷岩に戻り甲府盆地から南アルプス、そして微かに見える乗鞍岳を堪能した後は大菩薩峠まで快適な稜線歩きだ。
ただ先月、今月と南蔵王、会津駒ヶ岳と花の山を歩いた目からすると、高山植物が少なく寂しい気がする。
大菩薩峠でも休止し、まだお昼には早いので石丸峠へ向かって出発。
熊沢山を越えるところで「石丸峠へはそちらではないですよ」と後ろを歩いていた方から呼び止められた。
踏み跡が続いているし前を歩いている人がいたのでそのまま付いていってしまったのだが危なく道迷いをするところだった。
けっこう距離が離れていたのに呼び止めてもらい大変ありがたかった。
Te君はスマホの登山アプリを使っていて、声をかけられたのでそれで見てみると道を踏み外しているのが分かる。
そろそろこういったアプリも使い時かなと思いつつ、歩きながらスマホを持っているのが面倒で、しかもだいたい同行者の誰かがアプリを使っているので未だにこういったアプリは使っていない。
石丸峠は相変わらずの笹原の気持ちのいい草原だ。
ただ、昨年からのアウトドアブームでマダニ由来の「日本紅斑熱」になる人が増えているというニュースに接したばかりだったので、ちょっとダニがいないか気になる。
笹にはダニが付き物だからだ。
結局ダニはいなかったが、大きなアリがいた。
石丸峠でゆっくり昼食を摂った後、いよいよ牛ノ寝通りへ。
最初かなり高度を下げ、後は思った以上の平坦さ。
周囲はミズナラ、ダケカンバ、ブナの大木が多く、モミジ類やツツジ類も多い。
これは確かに紅葉は見事だろうなあと思う。
大きなアップダウンもなくひたすら歩きやすい緑の中を進む。
吹き渡る風も爽やかで、梅雨明け後の夏というよりは初夏の気分が残っている。
狩場山の所で不思議な方向から出てきた人に道を尋ねられる。
どうやら道を見失っていたらしく、先ほど熊沢山の所で助けられた恩返しに次は自分も誰かを助けられたらいいなと思っていたのだが、早速実現できた形でちょっと嬉しかった。
歩きやすいのでこのままペースアップしていけば早めのバスに乗れるかと思っていたのだが、Te君が大ダワで休んでいこうと言う。
確かにいつもとかく帰り道は早めのバスに乗ろうとペースアップしてしまいがちだが、果たして山に何をしに来ているのだろうかと反省する。
ただ最終的に1つ前のバスの出発10分後に小菅の湯へ到着したので、うーん、あそこで休んでいなければなあと思ったことも確かである。
次のバスまでは1時間以上もあるので小菅の湯に入ることにした。
奥多摩など近場の山だと帰ってから家でシャワーを浴びればいいやとなりがちなので奥多摩で温泉に入るのは久しぶりだ。
露天風呂でのんびりと空を眺めていると夏の雲が湧き上がり、蝉の声も聞こえてきて夏真っ盛りなのだが、今年ももう半分以上過ぎたんだなというどことなく物悲しい気分も湧き上がってきた。
suitoと申します。
熊沢山の手前でお声がけした方でしょうか?
間違っていたら、無視してください( ; ›ω‹ )
同じ日に快晴の真っ青な大菩薩を歩いて、憧れの南蔵王を歩かれている方だったので、コメントいたしました。
あの日は見事なお天気で、最高でしたね。
牛ノ寝通りは、感想でe351spAzさんが仰っているように紅葉がほんとうにすばらしくて、長い道のりもあっという間です。ぜひ!
南蔵王縦走のレコも、お花がきれいでしたー。
今年こそ南蔵王縦走へチャレンジしたいので、お写真などを参考にさせていただきます!!
熊沢山の手前では、お声がけいただき本当にありがとうございました。
とんでもない方向へ行ってしまうところでした。
けっこう距離が離れていたのに、お声がけいただき、これからは自分も見習いたいと思いました。
快晴の気持ちのいい大菩薩でしたね。
同じ日に同じところを歩いていても自分の気付かなかった花の写真などがあり、楽しくレコを拝見しました。
秋の牛ノ寝通りの紅葉はやっぱりすばらしいんですね。
ぜひ歩いてみたいと思います。
南蔵王は、特に不忘山〜屏風岳がたくさん花が咲いていました。
ぜひチャレンジしてみてください。
お時間に余裕があれば白石側の麓のちょっとひなびた鎌先温泉もおすすめです。
suitoさんのレコはお花の写真が多いので、行先を選ぶときに参考にさせていただきたいと思います。
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