甲斐駒ケ岳(日帰り登山を成功させる方法。北沢峠から)
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- GPS
- 08:35
- 距離
- 10.6km
- 登り
- 1,208m
- 下り
- 1,204m
コースタイム
天候 | 晴れ時々曇り ■北沢峠 12℃ ■甲斐駒ケ岳 10℃ |
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過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
乗合ジャンボタクシー 1100円(100円は協力金) ■広河原〜北沢峠 南アルプス市営バス 750円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■北沢峠〜仙水峠 しっかり、リボンを見ていれば大丈夫です。 ■仙水峠〜駒津峰 危険個所はありません ■駒津峰〜甲斐駒ヶ岳 直登コースはハードです。巻き道コースが無難で、時間もかかりません。 ■駒津峰〜双児山〜北沢峠 危険個所はありません |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
装備
個人装備 |
ツエルト(2人用) 1
救急セット 1
ヘッドライト 2 PETZL ZIPKA PLUS2
非常用防寒シート 1
手袋・フェイスマスク 1 予備
カッパ上 1 mont-bell
カッパ下 1 mont-bell
ガスカートリッジ 1 PRIMUS IP-110
バーナー 1 PRIMUS P-153
イグニッションスチール 1
カートリッジホルダー 1 PRIMUS P-CH
コッヘルセット 1 snow peak
手拭・ハンカチ・ティッシュ 1
地図・コンパス 1
高度計・時計 1 Suunto Core Glacier Gray
GPS 1 GARMIN etrex20
カメラ 1 OLINPUS TOUGH TG-1
無線機 1 STANDARD VX3
非常食 2 カロリーメイト
携帯食 飴など
水 1.5L
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感想
■甲斐駒を日帰りするには
甲斐駒を北沢峠から日帰りするのは、厳しいと思われています。実際に調べてみると、8月の平日のバス時刻では、7時半〜15時半までの8時間しか山行時間がありません。
<(甲府駅)-芦安-広河原-北沢峠の時刻表(乗合タクシー、バス)>
http://www.pref.yamanashi.jp/kankou-sgn/documents/h25mycarkiseichirashiura.pdf
これに対して、実際の歩く時間はまったくの貯金がありません。昭文社の標準タイムの最短コースで計算(40分の休憩時間を含む)しても、7:30北沢峠(標高2033m)-7:40長衛小屋(旧北沢駒仙小屋)-8:50仙水峠-10:20駒津峰10:50-12:20甲斐駒ヶ岳12:40-13:40駒津峰-15:30北沢峠となり、8時間かかります。
しかもこのコースタイムは、甘くなく、どちらかというと辛めのタイムです。大人の男性が少し頑張ったくらいのシビアな時間(涙)。多くの方々が、北沢峠を使用した日帰りで、仙丈ケ岳はできても、甲斐駒は無理と判断するのも無理はありません。
だが、あえてここでは、甲斐駒の日帰り(北沢峠発)を可能にするための方策を提案したいと思います。
1 戸台口か芦安の7月中旬から8月末までの土日(できれば日曜日)を攻める
戸台口(長野県伊那市)からは、土日には6時の便が出て、7時には北沢峠に到着することができます。
http://www.inacity.jp/view.rbz?nd=884&
他方、山梨県の南アルプス市側の時刻表では広河原発(6:50)-北沢峠着(7:15)となっているので、戸台口の方が15分くらい早く到着することになります。しかし、あまり知られていませんが、土日には、6:25頃には第一便の南アルプス市営バスが広河原を発車します(混雑時の臨時便として)。芦安から5時10分発の最初のジャンボタクシー(できれば最初の6〜7台くらい)に乗ることができれば、広河原の到着も早く、この第一便に乗ることが可能です。
この日も、実際には、6:50には北沢峠に着くことができました(戸台口のバスよりも早い!)。このおかげで7時過ぎには登山開始ができ30分の貯金ができました。
繰り返しますが、これは土日限定です。平日だとこの技は使えません。土曜日は登山者も多いので、芦安からのジャンボタクシーの始発に乗るのも激戦になる場合もあります。おすすめは、競争率の低い日曜日。この日は、自家用車で芦安着5時40分で3台目のジャンボタクシーに乗ることができました(この日は全部で12台。土曜日は20台が出たそうです)。
また、重要な点として、7月中旬から8月の土日だと、終わりにも30分の貯金ができます。15時30分でなく、16時が最終便となるため、はじめと終わりで計1時間の貯金をつくることができます。
2 北沢峠ー仙水峠ー甲斐駒ー双児山ー北沢峠のルートを選択する
1の方法で60分の貯金ができます。さらに、コースでも貯金をする方法があります。北沢峠から甲斐駒を目指すときには、双児山経由のピストンが一般的ですが、実は北沢峠ー仙水峠ー甲斐駒ー双児山ー北沢峠の周回コースをとった方が(今回のコースです)、コースタイムで10分の貯金を得ることができます。この10分も貴重です。
今回は、六万石から山頂までのルートを直登コースで上り、巻き道コースで下りましたが、私たちのルートが時間的に最短ではありません。直登コースは意外に手こずって時間がかかりますし、渋滞があったとしても巻き道コースの方が、時間的に早いように感じました。ましてや下りは、直登コースを選択してはいけません。危険ですし、かなりの時間ロスになってしまいます。結論をいえば、登りは巻き道コース、帰りも巻き道コースがいいと思います。
3 摩利支天はやめる
今回は、1時間の貯金を摩利支天で使い果たしてしまいました。摩利支天は、上りを含むため、予想以上に体力を消耗しますし、50分近いタイムロスを生みます。近くに見えるために、つい欲張っていきたくなりますが、これがトラップになります。
心を鬼にして、摩利支天を回避することをおすすめします。
以上、1〜3で、かなり、日帰り甲斐駒が可能になると思います。もちろん、黒戸尾根から登れる人は、このレコは必要ありませんが(笑)。
今回は時間との闘いになりそうだったので簡単お手軽ちょっと工夫の山ご飯!
<卵サンドとホットドッグ>
材料 男2人分
ふつうのロールパン10個
卵3個
ハム3枚
マヨネーズ適当
レタス適当
ウインナー6本
ケチャップ、マスタード適当
マーガリン適当
パセリ粉 適当
塩 適当
こしょう 適当
前日準備
1 ロールパンに切れ目を入れてマーガリンをぬっておきます
2 たまごをゆでたまごにしてつぶします
3 つぶしたゆでたまごをみじんぎりハム、パセリ粉、マヨネーズ塩こしょうとあえます
4 3は冷蔵庫へ
5 レタスはちぎっておき、水に浸したキッチンペーパーとともにフリーザーバッグへ
6 5も冷蔵庫へ
朝準備
1 ロールパン4個にたまごの具をはさむ→ラップでくるむ
2 残りのロールパンはそのまま
山で
1 ウインナーを適当に炒める(中火、油とかいりません、ウインナーの皮がはじけるくらい)
2 レタス、ウインナー、ケチャップ、マスタードをトッピングする
卵サンドを食べながらホットドッグの調理ができます。時短にはもってこい。
ただのお弁当よりワンランクアップの山ご飯ができますよ。簡単でオススメです。
おまけ:今回の登山はしんどかったです。泣きそうでした。
甲斐駒ヶ岳、9月に行ってみたいと思っていろいろ見てたのですが、やはり時間の壁が大きそうですね
9月以降の広河原〜北沢峠の南アルプス市営バスの運行をもう少し考えてくれればいいですね。
それでも、9月〜11月始めまでの期間でも、平日日帰りはかなり難しくても、土日日帰りは可能だと思います。北沢峠発15時30分の最終便が出ます。30分の時間減で済みますね。
提案させていただいた通り、芦安からのタクシー始発に乗って、広河原からの先頭バスに乗れれば、8時間強の登山時間を確保することができます。
とはいえ、時間との戦いになるのは間違いないので、摩利支天を諦めるだけでなく、調理時間のほとんどない昼食(バーナーを使わないおにぎりやパン)にするとか、引き返し時間を決めておくとか、山小屋での宿泊も覚悟しておくとか、セーフティネットを準備しておくことが必要になるかもしれません。
秋の南アルプスは、空が深くて景観は最高です。是非、お越しください!
ぜひコースタイム通りに行ける体力作って甲斐駒ケ岳行ってみたいと思います!
連休を使ってテン泊の計画を立てていたのですが、仕事の関係で暦通りに休めないので、なけなしの休日を使って無謀にも日帰りを目論んでいますが、やはりキツそうですね。
でも、時短テクは大変参考になります。
チャレンジしてみたいと思います。
9月は連休がいっぱいあるというのに、私も仕事で山に行けていません。
台風が過ぎ去り、秋晴れの空と穏やかな山々をみるにつけ、フラストレーションがたまります(涙)
登山ハイシーズン到来。私も、日帰りですが、コツコツ攻めたいと思います。
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