夏山白根山は花の山で最高と思ったら最後は夕立の洗礼
- GPS
- 09:33
- 距離
- 13.7km
- 登り
- 1,481m
- 下り
- 1,473m
コースタイム
- 山行
- 8:08
- 休憩
- 1:17
- 合計
- 9:25
天候 | 快晴のち夕立 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
梅雨が明けた。先週までは天候が不安定で山も行きそびれていたので珍しく3週間ぶりの山歩きとなった。この日も猛暑が予想されている。さすがに低山は暑いので高い山を目指す。白根山は地元の山だがもう20年ぐらい登っていないかもしれない。ちょっと調べたら登山口が標高1500mで頂上が2577mと標高差は1000mちょっと。これ
なら白山に登るより楽そうだ。そんな気持ちで出かけてみた。
登山口の日光湯元は観光地。スキー場がこの時期はキャンプ場になっているらしく色とりどりのテントが張ってある。オートキャンプ用が多いが中には山岳用のテントもある。ここをベースに白根山に登る人もいるようだ。草地なので気持ちよさそう。
スキー場のリフト終点からいよいよ登りが始まる。いきなりの急登。天気は快晴で暑い中を登っていく。30分も行くともう降りて来る人がいる。上で泊まったのですかと聞くと日帰りだが午前1時出発だったとか。あらら。それでもすごい天気で大展望だったらしい。さぞ良かっただろう。その後やっと稜線に出てしばらく行くと天狗平という少し開けた場所に着き少し休憩。ここまで来ると前白根は近い。
そして到着した前白根はここで初めて白根山が見える場所だ。青い空を背景にした白根山は迫力がある。そして手前の五色沼は空と違った青さがある。絵になるなあ。久しぶりの景色だがすっかり忘れているので新鮮だ。そして頂上まではあと少し、そう思って鞍部に向かって下り始めるとザレの斜面に赤い花がある。コマクサだ。この山にコマクサがあることは下調べで分かっていたが実際に出合えると嬉しい。時期的に少し盛りを過ぎているのは惜しいがそれでもまだまだきれいだ。この山はほかにも花が多い。以前には気づかなかったことだ。
前白根からの登り返しは分かっていたことだが結構きつい。多分陽射しと暑さで熱中症のようになってきたのかもしれない。だんだん歩みが遅くなってきた。何歩か歩いては立ち止まる。まだ今日は足が攣らないだけましだなあと思いながらゆっくりと
足を前に出す。急な斜面がやたら遠くに見えるのは疲れている証拠。それでも斜面が緩やかになってくると頂上が近いことが分かる。そして急に広い草原に着いた。頂上かと思ったが違った。頂上はもう少し上で狭い場所だ。そこには鈴生りの人がいる。
うわっ!人が多すぎ!そう思われる場所。それでも通常ならまずは頂上に行ってから休むのだが疲れた体にはそこまで行く気力が起こらない。周りはランチにいい場所で思い思いに人が座って休んでいる。もうここまでだ。ランチにしよう。荷物を放りだして草地の上に寝転ぶが一向に食欲が沸いてこない。とりあえずビールを飲むだけ。やっぱり体調に異変ありだ。こんな時には無理に食べても仕方がない。暖かなコーヒーとフルーツグラノーラで簡単な食事を済ます。思えば最近は梅雨明け最初の登山はいつも熱中症にやられていないだろうか。熱さに身体が慣れていないということもあるがやはり年齢的なものもありそう。仕方がないのか。
しばしの休憩で少し体調も戻り頂上に登ってみる。マグマが盛り上がってできた頂上は岩場だらけで狭い。その狭い頂上で記念写真を撮ろうとする人が群がっている。まさに観光地の山だ。落ち着けないので早々に退散する。次に目指すのは弥陀が池。そこへ降る道も岩場が続く。足場はしっかりしているので問題ないが人によっては苦労している。そして下りきったところに弥陀が池があった。ここは五色沼とは違い普通の水の色をしている。静かな池だが人多い。ちょうどベンチが空いたのでそこに座る。体調も良くなってきてここでランチをした。午前中は快晴だったがこのころにはずいぶん雲が出てきて太陽を隠してくれるので助かる。ランチ後あたりを見渡すと赤い花を見つける。ハクサンチドリだ。ここにもあったのだ。白山ではそこかしこに見られる花だが今日の行程で見たのはここだけ、コマクサとハクサンチドリが見られてちょっとうれしい。地元の山とは言え登っていないので発見が多い。
今日はこの先もまだ歩きが続く。五色岳に登ってから中津曽根を下る予定だ。もうこのくらい歩いたら下り一方になるのが普段の山だがここはそうはいかない。段々雲が厚くなってきた中で五色岳に到着。開けた頂上で少し休憩。その後中津曽根の
降り口に来てまた小休止。この先にコーヒータイムに適した場所があるかなと思って地図を見るがどうもそのような場所はないらしい。それならばここでコーヒータイムにしようか。自分の山歩きではどうもコーヒを飲まないと満足できないようだ。それはいいがお湯が沸きコーヒを飲む段になったら雨がぽつりぽつりとやってきた。ありゃとうとう来たか。まだ合羽を着るほどでもないので慌てることもなくゆっくりコーヒを飲む。まだ雷鳴も聞こえないし大した事はなかろうと、念のためにカメラをザックにしまいザックカバーをつけて出発する。どうせこの後は樹林帯に入るので多少の雨はカッパなど着なくてもやり過ごせる。そう思っていたのだが。しばらくはそれで
歩けたが途中で急に雨脚が強くなってきた。我慢できる範囲を軽く超えた。慌ててカッパを着用。あっという間に道が川のようになってしまった。もともと歩きやすい道でないうえにこの豪雨。焦りは禁物で滑らないように慎重に下る。時刻はもう3時ごろ。夏山は午後3時には夕立が来る。それはアルプスだけでなくこの山にも当てはまるようだ。ただひたすら歩くだけ歩き麓近くになってようやく雨脚が緩くなったころに駐車地に帰り着いた。
貴重な花々と青空と好展望の山に恵まれ最後は夕立の洗礼を受ける。夏山だなあ。
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