南八甲田・櫛ヶ峯 隔世の自然が広がる
- GPS
- --:--
- 距離
- 22.3km
- 登り
- 778m
- 下り
- 768m
コースタイム
駒ヶ峯分岐9:20−櫛ヶ峯分岐9:50−11:25櫛ヶ峯12:00−駒ヶ峯分岐13:25−
矢櫃橋15:00−16:10猿倉温泉登山口
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポスト無し 櫛ヶ峯の登り以外は、傾斜は極緩やか (かつて、荷馬車が通る軍用道路跡なので緩やか) コース全体の8割方は、濃淡のやぶ漕ぎ (近年は、全く刈り払いをしていない) 泥地−多数あり (登山靴でクリア可) 洗掘箇所は、よく滑る 樹木の倒れ掛けに、頭をぶつけること、多回数あり (足元に気を取られ上を注意する間がない) 登山口に歴史ある静かな猿倉温泉 |
写真
感想
これまで、八甲田山を計画する時に、
いつも南八甲田の櫛が峯が目に付いていた。
そのうちに、先日、早池峰でお逢いしたcitrusさんの勧めもあって、
ようやく実行に移すことにした。
これまで実行出来なかった理由の一つは、
距離があり、谷地が多くて難儀するイメージがあったから。
前日、酸ヶ湯で大岳山行帰りの方々から、情報を得る。
すると南八甲田は、特に櫛ヶ峯は地元の方でも
敬遠する山だと言う。
何故か、、とにかくやぶ漕ぎがひどいからと言う。
加えて道がはっきりせず、迷いやすいと言う。
県道ながら、県としては刈り払いをせず、
自然環境の保護のため、いずれは廃道にする意向であると。
ヤマレコにアップされたtakaofさんのレコも参考に、
実際行ってみなければ分からない。
登山口に立ってまず驚いたのは、初めからやぶになっていた。
朝露も多く、合羽をきる羽目になった。
道路は傾斜が緩く、平坦地に近い状態。
それと云うのも、このコースは戦時中に造られた
物資運搬の軍用道路だったのである。
歩いても歩いても、なかなか標高が上がらない。
続いているやぶは、乗鞍岳分岐を過ぎると、これまでよりさらに
濃密度となり、足元の道を探りながらの歩行前進となる。
覆いかぶさる小枝や笹竹を手で掻き分けながら進む。
こんな状態が延々と続き、休憩すら執れる適当な場所がない。
下ばかり注視して歩いていると、
横に伸びた太い枝に頭を強打する。
他の山の道とは、様相を全く異にしている。
スポット的に現れる湿原意外に、
花は見えない、展望はない。
そんな苦労の甲斐あって、櫛ヶ峯が見えて来ると元気が出て来る。
そしてめったに人が近ずかない地ゆえの、
神秘的とも云える解放感を味わう。
櫛ヶ峯分岐を過ぎれば、もう近いと思いきや、
もう一度深い濃いやぶ漕ぎとなる。
そしてようやく展望の利く稜線にと至る。
この辺りからの、十和田湖と、黄瀬沼の遠望が印象的である。
この二ヶ所の風景を期待してきた。
少しボケていたが、観られて感激である。
頂上到達と同時にガスって来た。
北側に、バッカイ沢等の源となる広い湿原が観られた。
だが、秀麗な北八甲田の連山は顔を出さない。
そこに居ることと、疲れを癒すためにも、
いつもより頂上の滞在時間が長い。
近年、この位の長時間歩きをしたことが無かったので、
疲労困憊した。
云われるように、南八甲田は積雪期に登る山だ。
櫛ヶ峯は待ったをかける山だったのですね。
登頂達成おめでとうございます。
いつもは淡々としているレポが、今回は苦労が伝わってきます。
東北百名山踏破を目指すにはこの山がキーですよね。
しかし日帰り10時間超えですか。
キツイ分達成感のある山行なのでしょうが、やぶ漕ぎ、迷路となるとビビッてしまいますね。
早速のコメントありがとうございます。
櫛ヶ峯という一山を観る、体験するのには、余りに遠過ぎました。もっと若い時だったら、これほどの苦労も無かったろうにと愚痴の想い。
今回は、少し挑戦的な意気込みがありました。
嬉しさもありながら、疲労には抗しきれません。
暑さが無かったのも幸いでした。
ではまた よろしく
いや〜、初めから藪じゃあ、滅入るなあ…。
どの記事を見ても南八甲田は藪漕ぎとしかなくて、やっぱり敬遠したくなりますよ。
そんな中、遠路はるばるひとりでお出かけになるとは、脱帽です。
お疲れ様でした!
きつい山行でしたが、櫛ヶ峯周辺の自然を観ることが出来たのは、幸いでした。
山頂からbtgrt180さんの逆川遡行時の湿原が見えました。かなり広い湿原ですね。
皆さんが見て、バンザイした北八甲田の峰々を堪能したかったのですが、ガスって残念。
話変わりますが、8/15の岩手山馬返しで、薪を背負った方が居て、聞くと、btgrt180さんのお知り合いだとか。
「彼は酒が強い」と言ってました。
疲れた体に、酒は麻薬?なようなもの。止められないですね。
またよろしく
よく登りなさいましたねえ(脱帽!)
あのヤブコギの連続の登山はしんどいです。
今年の夏 台風の前の日 雨降りの中行きましたが 猿倉岳で敗退しました。
いやあーきついヤブ道でした。
でも櫛ヶ峰近くになると、人が入ってないことを
ひしひしと感じ、自然のまっただ中にいる
満足がありました。
谷地地帯のたおやかな景色も良かったですよ。
猿倉の奥の駒ヶ嶺へは、春にスキーで歩いたことがあります。
この秋にも、櫛ヶ峰への誘いがありましたが、
その気になれませんでした。
一度は行ってみては
またよろしく
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