記録ID: 3387306
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無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳
笹山、秘境池ノ沢ノ池、広河内岳
2021年07月24日(土) ~
2021年07月25日(日)
体力度
9
2~3泊以上が適当
- GPS
- 22:01
- 距離
- 28.5km
- 登り
- 3,059m
- 下り
- 3,056m
コースタイム
1日目
- 山行
- 10:51
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 11:19
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
昭和の時代のガイドブックにはしっかり紹介されていた池ノ沢ノ池、当時の感動を思い出し、もう一度行ってみたが、大変なルートだった。 - 奈良田から笹山までのルートは明瞭。一気に2000メートル近くを登るのであるが、傾斜もそうきつくなく、効率よく登れた。 - 笹山から広河内岳の稜線は、晴れれば気持ちの良いスカイラインではあるが、細かいアップダウンの連続で、登りで疲れた脚には応える。岩ゴロゴロの地帯をずっと歩き、岩陵帯では道が分からなくなっている個所が多い。(ヤマレコマップにも不明瞭とあり。)黄色いペンキで丸や矢印があるのでこれを探せばよいが、ガスの時などは注意が必要な区間。 - 池ノ沢ノ池へのルートは、下りはとにかく下へ下へと行けば良いのではあるが、完全な廃道でハイマツの薮がすさまじい。昭和の時代には難なく行けたルートも、東俣林道の崩壊に伴い使う人も無く、その間に伸びたハイマツで道は覆われ、また沢沿いの道も崩れ、大荷物では大変難儀。池ノ沢への下降は稜線の最低鞍部から下りて行ったが、いきなりハイマツに阻まれる。なんとか乗り越えると、しばらくはガラガラのゴーロ地帯を延々と歩く。沢中心の左側にケルン等あり、グングン沢の底迄下りて行けた。樹林帯に入ると、そこから酷い藪漕ぎが始まる。右岸に行ったり左岸に行ったり、ハイマツをくぐったり乗り越えたり、崩壊地を高巻したり渡渉したりで、とんでもなく時間がかかった。ヤマレコマップ上にはルート表示があり、コースタイムも記載されているが、これは全くあてに出来ないので注意。 - 池ノ沢ノ池は神秘の秘境。近くに水もあり、素敵なテン場。いつまでも居たい所。昔来た時は木も小さくもっと広々していたが、鬱蒼としてきた気がする。 - 池ノ沢から稜線に戻る時は、支沢や支尾根に行かない様注意がいる。なにしろハイマツの藪漕ぎで景色も経路も見えないので、いつの間にか違う方向に行ってしまったりする。下りて来た最鞍部より、広河内岳方向の尾根を登った方が遥かに歩きやすいと思った。途中花畑を通るので、花を踏まない様注意した歩いた。上りの時間もヤマレコマップより遥かに時間がかかる。 - 大門沢の下りは一般ルートで道は明確であるが、途中あぶなっかしい丸木を組んだ橋や、最下部では急流の渡渉があり、ドボンしない様恐る恐る乗り越えた。とにかくこのルートはうんざりする程長い。車道に出てから駐車場までさらに一時間歩くのも大変だった。 |
その他周辺情報 | 奈良田温泉の女帝の湯。駐車場はないので、川沿いの駐車場に止めて歩いて登って行く。ヌルヌルの湯で、東日本では一番のヌル度なんだそう。 |
写真
撮影機器:
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
防寒着
雨具
ゲイター
靴
予備靴ひも
ザック
昼ご飯
非常食
調理用食材
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
タオル
ツェルト
ストック
テントマット
シェラフ
|
---|
感想
池ノ沢ノ池、昭和の時代に来た時は、その美しさと静けさに感動し、是非もう一度訪れてキャンプしたい、という思いを抱いていました。やっとそれが実現しましたが、その余りの難路にげっそり。
池はかつてと様子が変わり狭い印象でしたが、その美しさは正に神秘の秘境。東俣林道の崩壊に伴い、歩く人も無く廃道化し、時代の流れを感じましたが、この大井川の最源流地帯、大切にしたいです。
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池ノ沢池。私自身はあまり下調べせずに行きましたが、yasuさんのコース状況欄の解説を読ませていただき、その歴史に触れられました。昭和の時代は、もっと歩きやすかったんですね!
池のほとりでツエルト、というのもなかなかですね! 誰にも邪魔されずに、往年を偲びながらも、静かな空間を堪能されたのではと思います!
私が昔座右の銘にしていた白旗史郎さんのガイドブックでは、この道がしっかり載っていますし、実際歩きました。その当時より木が育って狭く、水深も浅くなった気がしました。
笹山ですれ違っているみたいだし、これからも何処かのバリルートでお会いするかもしれませんね。
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