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Yamareco

記録ID: 3387306
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

笹山、秘境池ノ沢ノ池、広河内岳

2021年07月24日(土) ~ 2021年07月25日(日)
 - 拍手
体力度
9
2~3泊以上が適当
GPS
22:01
距離
28.5km
登り
3,059m
下り
3,056m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
10:51
休憩
0:28
合計
11:19
6:07
6:08
52
7:00
7:00
134
9:14
9:14
99
10:53
11:04
7
11:11
11:17
78
12:35
12:44
41
13:25
13:26
154
16:00
2日目
山行
9:41
休憩
0:59
合計
10:40
5:49
205
9:14
10:01
24
10:25
10:27
173
13:20
13:23
105
15:08
15:10
11
15:21
15:24
26
15:50
15:50
4
15:54
15:55
16
16:11
16:11
11
16:22
16:22
5
16:27
16:28
1
16:29
駐車場
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2021年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
奈良田の第一駐車場を利用。以前の奈良田の街より上流側でなく、下流側の丘の上にある。
コース状況/
危険箇所等
昭和の時代のガイドブックにはしっかり紹介されていた池ノ沢ノ池、当時の感動を思い出し、もう一度行ってみたが、大変なルートだった。
- 奈良田から笹山までのルートは明瞭。一気に2000メートル近くを登るのであるが、傾斜もそうきつくなく、効率よく登れた。
- 笹山から広河内岳の稜線は、晴れれば気持ちの良いスカイラインではあるが、細かいアップダウンの連続で、登りで疲れた脚には応える。岩ゴロゴロの地帯をずっと歩き、岩陵帯では道が分からなくなっている個所が多い。(ヤマレコマップにも不明瞭とあり。)黄色いペンキで丸や矢印があるのでこれを探せばよいが、ガスの時などは注意が必要な区間。
- 池ノ沢ノ池へのルートは、下りはとにかく下へ下へと行けば良いのではあるが、完全な廃道でハイマツの薮がすさまじい。昭和の時代には難なく行けたルートも、東俣林道の崩壊に伴い使う人も無く、その間に伸びたハイマツで道は覆われ、また沢沿いの道も崩れ、大荷物では大変難儀。池ノ沢への下降は稜線の最低鞍部から下りて行ったが、いきなりハイマツに阻まれる。なんとか乗り越えると、しばらくはガラガラのゴーロ地帯を延々と歩く。沢中心の左側にケルン等あり、グングン沢の底迄下りて行けた。樹林帯に入ると、そこから酷い藪漕ぎが始まる。右岸に行ったり左岸に行ったり、ハイマツをくぐったり乗り越えたり、崩壊地を高巻したり渡渉したりで、とんでもなく時間がかかった。ヤマレコマップ上にはルート表示があり、コースタイムも記載されているが、これは全くあてに出来ないので注意。
- 池ノ沢ノ池は神秘の秘境。近くに水もあり、素敵なテン場。いつまでも居たい所。昔来た時は木も小さくもっと広々していたが、鬱蒼としてきた気がする。
- 池ノ沢から稜線に戻る時は、支沢や支尾根に行かない様注意がいる。なにしろハイマツの藪漕ぎで景色も経路も見えないので、いつの間にか違う方向に行ってしまったりする。下りて来た最鞍部より、広河内岳方向の尾根を登った方が遥かに歩きやすいと思った。途中花畑を通るので、花を踏まない様注意した歩いた。上りの時間もヤマレコマップより遥かに時間がかかる。
- 大門沢の下りは一般ルートで道は明確であるが、途中あぶなっかしい丸木を組んだ橋や、最下部では急流の渡渉があり、ドボンしない様恐る恐る乗り越えた。とにかくこのルートはうんざりする程長い。車道に出てから駐車場までさらに一時間歩くのも大変だった。

その他周辺情報 奈良田温泉の女帝の湯。駐車場はないので、川沿いの駐車場に止めて歩いて登って行く。ヌルヌルの湯で、東日本では一番のヌル度なんだそう。
先ずは奈良田湖に掛かる長い吊り橋を渡るところから始まり。風があると怖そう。
2021年07月24日 04:43撮影 by  iPhone 8, Apple
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7/24 4:43
先ずは奈良田湖に掛かる長い吊り橋を渡るところから始まり。風があると怖そう。
グングン標高を稼ぐ。ずっとこんな感じの樹林帯。ここは水場分岐なれど、遠いのでパス。
2021年07月24日 07:00撮影 by  iPhone 8, Apple
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7/24 7:00
グングン標高を稼ぐ。ずっとこんな感じの樹林帯。ここは水場分岐なれど、遠いのでパス。
やがて笹山(南嶺)に到着。ここは山梨百名山になっている。これで85座/100を踏破。
2021年07月24日 10:55撮影 by  iPhone 8, Apple
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7/24 10:55
やがて笹山(南嶺)に到着。ここは山梨百名山になっている。これで85座/100を踏破。
続いて笹山北峰に到着。もうガスって、周りの景色は拝めず。
2021年07月24日 11:12撮影 by  iPhone 8, Apple
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7/24 11:12
続いて笹山北峰に到着。もうガスって、周りの景色は拝めず。
ふわふわの毛玉みたいなのは苔?。
2021年07月24日 11:43撮影 by  iPhone 8, Apple
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7/24 11:43
ふわふわの毛玉みたいなのは苔?。
白河内岳。この辺はアップダウンが繰り返し、また道が不明瞭な区間が沢山あり。地形も複雑なので、見通しが効かないときは注意を要する。黄色ペンキやケルンに従っていく。
2021年07月24日 12:36撮影 by  iPhone 8, Apple
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7/24 12:36
白河内岳。この辺はアップダウンが繰り返し、また道が不明瞭な区間が沢山あり。地形も複雑なので、見通しが効かないときは注意を要する。黄色ペンキやケルンに従っていく。
こんな感じの稜線が続く。晴れていたら気持ち良さそう。
2021年07月24日 13:21撮影 by  iPhone 8, Apple
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7/24 13:21
こんな感じの稜線が続く。晴れていたら気持ち良さそう。
大籠岳。字が薄れて読めない。この辺もルートは分かりにくかった。
2021年07月24日 13:26撮影 by  iPhone 8, Apple
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7/24 13:26
大籠岳。字が薄れて読めない。この辺もルートは分かりにくかった。
最低鞍部から池ノ沢方向に下りて行く。踏み跡は無し。ここだけは気持ち良いお花畑の道であったが、このすぐ先でハイマツのジャングルの洗礼にあった。
2021年07月24日 14:32撮影 by  iPhone 8, Apple
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7/24 14:32
最低鞍部から池ノ沢方向に下りて行く。踏み跡は無し。ここだけは気持ち良いお花畑の道であったが、このすぐ先でハイマツのジャングルの洗礼にあった。
ゴーロ帯を通過後、こんな感じで谷間を下りて行く。道は全く無い。たまに昔のテープがあったりする。
2021年07月24日 15:12撮影 by  iPhone 8, Apple
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7/24 15:12
ゴーロ帯を通過後、こんな感じで谷間を下りて行く。道は全く無い。たまに昔のテープがあったりする。
やっと着いた池ノ沢ノ池。まさに神秘の湖。水深は浅いが澄んだ水を湛えている。沢の音だけが聞こえてくる。昔より木が茂り、狭くなってしまった気がするが、それでも素敵。
2021年07月24日 15:59撮影 by  iPhone 8, Apple
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7/24 15:59
やっと着いた池ノ沢ノ池。まさに神秘の湖。水深は浅いが澄んだ水を湛えている。沢の音だけが聞こえてくる。昔より木が茂り、狭くなってしまった気がするが、それでも素敵。
ここで泊まるのが長年の夢だった。しかしツエルトを広げると、なんとペグを忘れて来たのに気付く。周りの岩と木の枝でなんとか凌いだ。
2021年07月24日 18:00撮影 by  iPhone 8, Apple
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7/24 18:00
ここで泊まるのが長年の夢だった。しかしツエルトを広げると、なんとペグを忘れて来たのに気付く。周りの岩と木の枝でなんとか凌いだ。
静寂の朝を迎えた。昨夜は雨が降ったが、ペグなしのツエルトでも大丈夫だった。
2021年07月25日 05:42撮影 by  iPhone 8, Apple
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7/25 5:42
静寂の朝を迎えた。昨夜は雨が降ったが、ペグなしのツエルトでも大丈夫だった。
再びハイマツの藪漕ぎに喘ぎながら上を目指す。登りでは一回ルートミス。獣道などが結構あるので惑わされた。
2021年07月25日 06:54撮影 by  iPhone 8, Apple
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7/25 6:54
再びハイマツの藪漕ぎに喘ぎながら上を目指す。登りでは一回ルートミス。獣道などが結構あるので惑わされた。
なんとかハイマツのジャングルを抜けると、岩ガラガラのゴーロ地帯を登る。左方向の広河内への斜面を登った。
2021年07月25日 08:00撮影 by  iPhone 8, Apple
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7/25 8:00
なんとかハイマツのジャングルを抜けると、岩ガラガラのゴーロ地帯を登る。左方向の広河内への斜面を登った。
広河内への登りを上がって行くと、荒川岳が綺麗に見えてきた。こちらの経路の方が、下りで使った最低鞍部からの道より歩きやすい。
2021年07月25日 08:19撮影 by  iPhone 8, Apple
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7/25 8:19
広河内への登りを上がって行くと、荒川岳が綺麗に見えてきた。こちらの経路の方が、下りで使った最低鞍部からの道より歩きやすい。
やっと着いた広河内岳。三時間も掛かり、ここでゆっくり休憩。
2021年07月25日 09:14撮影 by  iPhone 8, Apple
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7/25 9:14
やっと着いた広河内岳。三時間も掛かり、ここでゆっくり休憩。
塩見岳が初めて顔を出した。かっこいい山だ。
2021年07月25日 09:30撮影 by  iPhone 8, Apple
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7/25 9:30
塩見岳が初めて顔を出した。かっこいい山だ。
しかし農鳥岳方向はガスで綺麗には見えず。
2021年07月25日 09:57撮影 by  iPhone 8, Apple
7/25 9:57
しかし農鳥岳方向はガスで綺麗には見えず。
大門沢下降点。ここからうんざりする程長い下りが始まる。
2021年07月25日 10:27撮影 by  iPhone 8, Apple
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7/25 10:27
大門沢下降点。ここからうんざりする程長い下りが始まる。
緑の花のバイケイソウ。先週鳳凰で見たのと同じ色。
2021年07月25日 10:45撮影 by  iPhone 8, Apple
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7/25 10:45
緑の花のバイケイソウ。先週鳳凰で見たのと同じ色。
水量が多く、怖かった丸木を組んだ橋。この後、橋の無い箇所もあり、荷物が大きいので慎重に渡った。
2021年07月25日 13:36撮影 by  iPhone 8, Apple
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7/25 13:36
水量が多く、怖かった丸木を組んだ橋。この後、橋の無い箇所もあり、荷物が大きいので慎重に渡った。
出会った沢山の花たち、その1。
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出会った沢山の花たち、その1。
花たち、その2。
花たち、その3
この吊り橋を渡ると登山口はもうすぐ。
2021年07月25日 15:06撮影 by  iPhone 8, Apple
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7/25 15:06
この吊り橋を渡ると登山口はもうすぐ。
突然現れた巨大な橋。進入禁止とあるが、侵入した。ここからずっと車道を歩いた方が、吊り橋を渡る登山道よりも楽。
2021年07月25日 15:15撮影 by  iPhone 8, Apple
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7/25 15:15
突然現れた巨大な橋。進入禁止とあるが、侵入した。ここからずっと車道を歩いた方が、吊り橋を渡る登山道よりも楽。
最後は奈良田の女帝の湯。ぬるめの温度のヌルヌルの湯、極楽極楽。夕方5時半が最終入場、6時に締まる。
2021年07月25日 16:42撮影 by  iPhone 8, Apple
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7/25 16:42
最後は奈良田の女帝の湯。ぬるめの温度のヌルヌルの湯、極楽極楽。夕方5時半が最終入場、6時に締まる。

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ズボン 靴下 防寒着 雨具 ゲイター 予備靴ひも ザック 昼ご飯 非常食 調理用食材 飲料 ガスカートリッジ コンロ 食器 調理器具 ライター 地図(地形図) コンパス ヘッドランプ 予備電池 GPS ファーストエイドキット 常備薬 ロールペーパー 保険証 携帯 タオル ツェルト ストック テントマット シェラフ

感想

池ノ沢ノ池、昭和の時代に来た時は、その美しさと静けさに感動し、是非もう一度訪れてキャンプしたい、という思いを抱いていました。やっとそれが実現しましたが、その余りの難路にげっそり。
池はかつてと様子が変わり狭い印象でしたが、その美しさは正に神秘の秘境。東俣林道の崩壊に伴い、歩く人も無く廃道化し、時代の流れを感じましたが、この大井川の最源流地帯、大切にしたいです。

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コメント

yasuさん、こんにちは。前日(7/23)に池ノ沢池に訪れていた者です。(7/24は笹山界隈ですれ違っているようです。)

池ノ沢池。私自身はあまり下調べせずに行きましたが、yasuさんのコース状況欄の解説を読ませていただき、その歴史に触れられました。昭和の時代は、もっと歩きやすかったんですね!

池のほとりでツエルト、というのもなかなかですね! 誰にも邪魔されずに、往年を偲びながらも、静かな空間を堪能されたのではと思います!
2021/7/28 9:52
Wildwindさん、コメントありがとうございます。池に下りる時足跡があったので、こんな所、人が通ったのかと思いましたが、皆さんだったんですね。
私が昔座右の銘にしていた白旗史郎さんのガイドブックでは、この道がしっかり載っていますし、実際歩きました。その当時より木が育って狭く、水深も浅くなった気がしました。
笹山ですれ違っているみたいだし、これからも何処かのバリルートでお会いするかもしれませんね。
2021/7/28 19:32
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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