冬期白峰三山・白峰南嶺縦走

2024年01月26日(金) ~ 2024年01月28日(日)

• GPS: 31:36
• 距離: 56.4km
• 登り: 5,016m
• 下り: 5,013m

コースタイム

1日目

• 山行: 7:38
• 休憩: 0:17
• 合計: 7:55

8:18 奈良田バス停
8:22 8:25 奈良田湖バス停
8:30 8:30 奈良田八幡社公園
10:01 10:01 1344
10:42 10:42 水場入口
13:10 13:24 2256
16:14 笹山 南峰

2日目

• 山行: 11:37
• 休憩: 1:11
• 合計: 12:48

16:14 笹山 南峰
4:11 4:25 笹山北峰
6:05 6:07 白河内岳
6:46 6:46 大籠岳
8:31 8:33 広河内岳
8:58 9:25 大門沢下降点
10:41 10:45 農鳥岳
11:44 11:51 西農鳥岳
13:05 13:13 農鳥小屋
15:28 15:35 間ノ岳
16:26 16:27 中白根山
16:52 北岳山荘

3日目

• 山行: 8:38
• 休憩: 1:25
• 合計: 10:03

16:52 北岳山荘
8:43 9:00 トラバースルート分岐
9:41 9:48 吊尾根分岐
10:08 10:21 北岳
10:39 10:48 吊尾根分岐
10:55 10:59 吊尾根・北岳山荘トラバース道分岐
11:15 11:26 八本歯のコル
12:25 12:28 ボーコン沢ノ頭
13:18 13:24 城峰
13:54 13:55 池山御池小屋
14:05 14:05 池山
15:23 15:38 アルキ沢橋BS
16:10 16:11 野呂川発電所バス停
17:57 17:59 奈良田第一発電所
18:15 18:15 奈良田駐車場
18:21 ゴール地点

天候

3日間晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

奈良田温泉　駐車場
https://maps.app.goo.gl/ZkMKmo2p2pWXjHhMA
無料24hトイレ自販機あり

コース状況／危険箇所等

【DOCOMO電波（4G/5G）】
笹山ダイレクト尾根下部樹林帯（〜1500m）△
以降2500m付近まで　✕
笹山山頂　△
以降白峰南嶺〜白峰三山　✕〜△
（広河原及び奈良田方面に開けた地点ほど◯）
北岳山荘冬期小屋内　△
北岳〜ボーコン沢の頭　△
以降樹林帯〜歩き沢橋　✕
歩き沢橋〜開運隧道　✕

【登山道状況】
・笹山ダイレクト尾根
標高1000mの電力施設までは踏み跡明瞭。以降も目印多く、ヤブと言えるほどの箇所もない。地形に沿って進むだけなので道迷いの危険性も少ない。YAMAPヤマレコ共に破線だが、一般道に近い。
・池山吊尾根
樹林帯に入ると少し複雑な地形となるが、目印多く、見逃さない限りは問題ない。
下部樹林帯、ザレ気味の急斜面多い。特に下山時注意。

【雪の状態及び装備】
トレースはスタートから北岳山荘までなし。
・笹山
2200m付近からスノーシュー。
・白峰南嶺
農鳥手前までスノーシュー。
・農鳥岳、西農鳥岳
農鳥手前からアイゼン。西農鳥岳の下りでダブルピッケル。以降ボーコン沢の頭までアイゼン＋ダブルピッケル。
写真でも説明するが、想定通りこの西農鳥の下りが最難関だった。夏道通り行くと非常に急な斜面のトラバースとなる。ワタシは巻かずに岩稜帯のクライムダウン＋急な雪稜を直下降する道を選んだが、本来であればロープを必要とするような箇所であり、ワタシの選択が正解と言えるかどうかはわからない。
・間ノ岳
標高3000m付近の、上部に大岩があるザレた急斜面の箇所までが長いトラバースと直登のラッセルとなり、キツかった。このルートは夏道だが、地図上では県境となっている稜線から直登するほうが楽だったかもしれない。
・北岳山荘〜八本歯分岐
一部岩稜帯を歩いたが、ここは終始夏道のトラバースをラッセルしたほうが安全だったように思う。
・北岳
山頂直下は直登せずトラバースを選んだ。ルート工作の練習のつもりでしっかりと道を付けておいた。ここはもしも直登した場合、下りでダガーポジション＋クライムダウンが必須で、今回はトラバースのほうが安全に思えた。
・八本歯のコル
軽いナイフリッジ様の箇所もあったが、正しい（と思える）トレースが付いていたこともあり、かつ、昨年通過した時と雪のつき方がほぼ同じで、上記の数カ所に比べると安心して通過する事ができた。

その他周辺情報

・町営　奈良田の里温泉　女帝の湯
0556-48-2552
https://maps.app.goo.gl/142QtVASNGEU3zrR6
食事も温泉もそこそこ良い。
・奈良田温泉　白根館
https://maps.app.goo.gl/yAp7PTLuZPdxxErU9
0556-48-2711
泉質至上主義の方には女帝の湯よりこちらがオススメ。
山梨県下、屈指の湯質。
・おばあちゃんたちの店
0556-48-2817
https://maps.app.goo.gl/RFeJC5f5WB1p34Tg8
小さな地場産品店。

写真

1/26 8:23

いざ！

1/26 9:21

なかなか良い

1/26 10:02

馬酔木のトンネル

1/26 13:01

標高2200mあたりからラッセル

1/26 16:15

笹山山頂！
山頂直下のラッセルはやはりキツかった

1/26 16:20

当然の如くノートレース、山頂独り占め

1/26 16:43

風も弱かったので山頂に幕営

1/26 17:42

これは寒すぎてアーベントロートの時間にも外に出られずベンチレーターから覗き見るの図

1/27 6:16

2日目
この時間の山が至高

1/27 6:18

おはようノウトリ

1/27 6:46

モルれ！ノウトリ！

1/27 8:11

広河内岳
聖岳東尾根みたい♥

1/27 8:19

この角度のノウトリも良い

1/27 8:31

小河内、上河内、白河内、黒河内、そして広河内！
これにて河内岳コンプリート！？ですよね？？

1/27 8:40

塩見と荒川三山の雪付はこんな

1/27 8:40

中ア

1/27 8:47

去年の今頃はあの尾根をやってたのかー

1/27 9:31

シオミン🥰

1/27 10:40

ノウトリー！ビクトリー！

1/27 10:41

甲斐駒ァ🥰

1/27 10:41

奥秩父、奥多摩、丹沢🥰

1/27 11:52

いざ核心部へ参る！

1/27 12:01

アイだろ、アイ

1/27 12:10

西農鳥直下のこのトラバースは避けて

1/27 12:19

ここを直下降した
昨年編み出した雪壁用の技、「5点確保」がここでも真価を発揮✌?
安全に落ち着いて下ることができた

1/27 12:28

「5点確保」による下降ラッセルの跡

1/27 12:40

ここが夏道
先程のトラバースはここに下ってくる

1/27 13:05

農鳥小屋の開放小屋（左上）がこの有り様だったので、この時点で北岳山荘の冬期小屋を目指すことに決定

1/27 13:09

使えねぇじゃねぇかよ😭😭😭

1/27 15:26

必ず最後にアイは勝つ！

1/27 15:30

調子にのって地鶏💦

1/27 16:52

到着！
なんと、女性ソロの先客が！！
スーパーウーマンでした

1/27 17:07

アーベント北岳

1/27 17:07

今日の日はさようなら

1/27 17:08

また逢う日まで

1/27 17:46

冬期小屋内で保温のためにテント張ったが、雪上吹きっさらしの笹山のほうが寝てて寒くなかった🙄

1/27 17:46

そして南アといえばこれだよ、これ

1/28 7:05

こんなものもあった

1/28 7:06

冬期小屋は2部屋
これは窓側の部屋
DOCOMO通じました

1/28 7:43

「来た時よりも美しく」

1/28 8:50

日本一の天空の稜線

1/28 9:18

夏道のトラバース
この日は岩稜帯に直登するよりこちらのほうが安全に感じた

1/28 9:45

ピーチフラペチーノ

1/28 10:11

はい！冬期白峰三山踏破！

1/28 10:13

マッチロな仙丈と、甲斐駒ァ🥰

1/28 10:35

左上、ルート工作ばりに道を作った

1/28 10:55

ボーコンザワの頭

1/28 11:47

また会おう、北岳、

1/28 11:48

甲斐駒。

1/28 14:44

ザレ気味で下りは特に転びやすい。というか久々に登山道で転んでしまった💦

1/28 14:57

地味に危ない。

1/28 15:29

げざーん
長い長ーい林道歩きが始まる😱

1/28 17:58

ゴール！完遂です！
ここまで長々お付き合いくださりありがとうございました

撮影機器：

Xperia 5 III SO-53B docomo SONY

感想

ふぉあ

昨年計画するも、往路に選んだ大唐松尾根で完全に燃え尽きてしまい、未達に終わった冬期白峰三山縦走。ワタシの思う王道の冬期縦走。
アホの王を目指す身として、これは絶対に外せません。王は王道を征かねばならない。距離は長くなるものの、少しレベルを落として笹山から。もちろんコンディションも見定めた。

しかしそれでもやはり、冬期白峰三山は、想像していたよりも厳しいものだった。
ワタシにとって雪山とは、特に森林限界を超える稜線に出てからは、基本的に登山道（夏道）を気にせず、トレースがあるとしても疑いつつ、地形と雪のつき方や状態によって進むべきルートを判断していくものだと思っている。しかし今回、夏道を選ぶべきかどうか、迷う場面が多かった。特に農鳥〜北岳は何度も通過しているのでなおさらだった。今回は結果としては夏道を選んだほうが安全だった場面が多かったような気がするが、夏道を熟知していることによる弊害ということがあり得るのではないか、ということが学びとなった。そしてたったひとつの判断ミスで、難易度も危険度も跳ね上がることを再認識させられた。常に臨機応変に、先入観に囚われず、緊張感を以て観察を続け、柔軟にルートを選択することの重要性と楽しさを強く認識できた山行となった。