コマクサの御嶽山 （継子岳・摩利支天山・剣ヶ峰）

2021年07月25日(日) [日帰り]

• GPS: 11:21
• 距離: 17.3km
• 登り: 1,592m
• 下り: 1,573m

コースタイム

日帰り

• 山行: 10:13
• 休憩: 1:09
• 合計: 11:22

距離 17.3km 登り 1,592m 下り 1,592m

5:08 スタート地点
6:18 6:19 チャオ御岳ゴンドラ山頂駅
7:09 チャオゴンドラ分岐
8:43 継子岳
9:09 9:14 五の池小屋
9:15 9:16 飛騨頂上
9:29 9:35 巻道の三ノ池分岐
9:45 9:49 白竜教会避難小屋
9:58 賽ノ河原
10:13 二の池ヒュッテ
10:20 10:21 二ノ池山荘
10:36 10:37 二ノ池・頂上・黒沢口分岐
10:40 黒沢十字路
10:59 11:00 剣ヶ峰山荘
11:03 11:11 御嶽頂上避難シェルター
11:17 11:20 御嶽山
11:21 11:25 剣ヶ峰山荘
11:27 11:28 御嶽頂上避難シェルター
11:37 11:38 黒沢十字路
11:48 二ノ池山荘
12:05 12:13 賽ノ河原
12:21 12:23 白竜教会避難小屋
12:24 12:25 三ノ池乗越分岐
12:34 12:35 摩利支天乗越
12:38 12:39 摩利支天乗越展望台
12:48 12:54 摩利支天山
13:12 摩利支天乗越展望台
13:15 13:18 摩利支天乗越
13:34 五の池小屋
14:05 14:14 継子岳
15:08 15:09 チャオゴンドラ分岐
15:43 チャオ御岳ゴンドラ山頂駅
16:30 ゴール地点

天候

晴れもガスで遠望はなし

アクセス

利用交通機関：

自家用車

チャオ御嶽マウントリゾート（現在休業中）から往復。
国道に面して駐車場があり。施錠やゲートなし、メンテはされていない模様。

コース状況／危険箇所等

●チャオ御嶽〜継子岳
標高差1-000m。ゲレンデ内の歩道、ゴンドラ山頂駅からの日和田コースへのトラバース道、継子岳への急登の3セクション。

スキー場道路はそれなりに急坂。路面も良くない。日陰なし。
トラバース道は地味に長くて微妙にアップダウンあり、意外に時間かかり辛抱必要。
継子岳へは急登の連続で一息つける場所もほとんどなし。

歩く人はやはり少なく、帰りに1名単独行の方を追い越しただけ。

●御嶽山山頂めぐり
飛騨側からは濁河温泉から五ノ池山荘へのルートをとる登山者が圧倒的に多い。山頂縦走路から離れた摩利支天山も人影ほとんどなし。

コマクサの群落、ハイマツの海、ドラゴンアイの三ノ池、賽の河原と主峰のダイナミックな景観など、御嶽山の魅力はむしろ人で賑わう南側ではなく、ニノ池よりも北側にあると思います。

写真

7/25 14:07

【目的はコマクサ】
御嶽山といえばやっぱりこの花。
先週の白山で主だった夏山の花をほとんど見ることが出来たがコマクサだけは会えず、ここにやってきました。

7/25 14:19

【内緒のお花畑】
御嶽山の奥、偶然に素晴らしいコマクサ群落を見つけました。

9/28 6:59

【あの日の御嶽山】
2014年9月28日朝、噴火翌日の御嶽山。その時僕は北アルプス双六岳の稜線にいた。と、携帯が鳴り「無事？」との声。行方不明の方の中に似た名前があったため。

7/25 16:29

チャオ御嶽マウントリゾート。
車を停めた場所。施錠やゲートもないが、メンテもされていなさそう。トイレもない。下山後の写真。後ろに乗鞍岳が見える。

7/25 7:28

ガスで景色が楽しめないので、花の撮影。
ミツバオウレン。

7/25 8:08

タカネアオヤギソウ。このコースにとても多い。

7/25 8:14

ヨツバシオガマ。

7/25 8:34

雨に濡れたしっとり美人のコマクサ。

7/25 8:44

ガスの中、継子岳登頂。

7/25 9:24

三ノ池分岐のハクサンイチゲ。

7/25 9:33

ようやく少し晴れ間が。

7/25 10:12

ニノ池ヒュッテ。

7/25 10:15

以前は歩けたコースもあちこち閉鎖されたまま。

7/25 10:31

ニノ池。

7/25 10:54

剣ヶ峰を見上げると見知らぬ建物が色々と？
以前とすっかり変わってしまった。

7/25 11:00

シェルターが出来てる。

7/25 11:13

奇しくも慰霊登山の日。それも山頂慰霊碑の前でばったり。地元TVにインタビューまでされ、色々な気持ちが交錯してしまう…

7/25 11:17

山頂。もはや境内。

7/25 11:22

慰霊碑。

7/25 11:25

ご冥福を祈ります。

7/25 11:39

ニノ池は噴火の土砂でほとんど埋まってしまった。

7/25 12:59

継母岳遠望。
今は立ち入り出来ない。

7/25 13:05

賽の河原と剣ヶ峰。

7/25 13:05

独立峰ならではの景観。

7/25 13:07

ミヤマダイコンソウ。

7/25 13:08

摩利支天山を往復。

7/25 13:18

摩利支天山より見下ろす五ノ池小屋と継子岳。左下に伸びる濁河温泉コース。

7/25 13:30

オンタデ咲く斜面の向こうに三ノ池。

7/25 13:32

五ノ池小屋。

7/25 13:39

イワギキョウ。

7/25 13:58

ハクサンシャクナゲ。

7/25 13:58

継子岳へはハイマツの海を行く。

7/25 14:06

継子岳山頂。

7/25 14:06

チャオ御嶽はすぐ真下に見えるが、実は1,000メートルも下。

7/25 14:08

このあたりもコマクサが見事。

7/25 14:11

振り返る継子岳山頂。

7/25 14:19

脆い火山の斜面。立ち入らないよう遠望。

7/25 14:29

ヨツバシオガマ。

7/25 14:49

チングルマとイワカガミのお花畑。

7/25 15:23

ゴゼンタチバナ。
ゴンドラ駅と日和田コースを結ぶトラバース道にはこれでもか、というほど咲いている。

7/25 16:01

下山後、チャオ御嶽ゲレンデ跡から継子岳。標高差1,000mは見た目のとおりの急坂、キツかった。

7/25 17:00

震災の後も、噴火の後も「花が咲く」のだよね。
雄大なこの山にまた来よう。

撮影機器：

TG-2 OLYMPUS IMAGING CORP.

iPhone XS Apple

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル ズボン 靴下 雨具 靴 サブザック 昼ご飯 行動食 飲料 地図（地形図） ヘッドランプ GPS ガイド地図（ブック） ファーストエイドキット 日焼け止め 保険証 携帯 時計 カメラ

感想

kenny

まさかのTV局インタビュー…
噴火後の剣ヶ峰は驚くほど様変わりしていた。シェルターに階段、山頂には慰霊碑や新しい社務所…
味気ない人口物と言ってしまうのは簡単。ここは山頂からの風景を楽しむ場所ではなく、63名の還らぬ人達の鎮魂の地になっている。
慰霊碑のそばに立っていたら、お隣の女性登山者の方が涙ぐんでしまい、自分もつられて同じように…

あの日は双六岳に登っていて、御嶽山の頂に登る煙を見た。まさかあれほどのものとは分からず「あ、煙だ…」ぐらいに思っていたのが、その後双六小屋でTVを見てその惨劇の大きさを知り大変驚いたのを覚えている。

そんな話を交わしていると知らない間に隣にカメラとインタビュアー。気がつかなかったが山頂から慰霊登山に来ていたご遺族の方々が下りてきた場に出会ったのだった。

この日は本当は隠れたコマクサの群落があるのを聞き、御嶽山へ登ったのだが、見つけたコマクサの群落を見てもなんとなくおセンチになってしまい、人知れずあったお花畑を見てもいつものようにはしゃぐ気持ちにもなれず、話にならない。

折しもこの7/25は3年前、自分は心不全で倒れた日。5日後に意識を取り戻し、まだ生きている。
否応なく「生と死」を感じたいつもと違うこの日の登山だった。

せめてこのコマクサ咲く場所はレコにも記さずに心に秘めておいて、噴火で会えなくなった方々の鎮魂の花として咲き続けて欲しい…そっとしておこうと思う。