変化に富んだ山行、絶景。大満足の鳥海山(山形遠征④)
- GPS
- 07:20
- 距離
- 14.9km
- 登り
- 1,345m
- 下り
- 1,337m
コースタイム
- 山行
- 6:42
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 7:18
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
百名山54座目。山形遠征3日目は鳥海山。
【前日の動き】
大朝日岳下山後は30分ほど車を走らせ、渓声庵というお店で山菜そばをいただく。山菜は鍋の中に山のように入っており、「そば」を食べるというより「山菜鍋」にそばがついているという感じである。味付けもよくおすすめである。食事の後は90kmほど離れた鳥海温泉保養センターあぽん西浜に行き、入浴。ここの利点は250円で大広間の使用ができることである。入浴料400円と合わせても650円でゆっくりくつろげる。その後コンビニで夕食を調達し、鉾立ビジターセンター駐車場に向かう。ここは標高1100を超え、眼下に日本海を見渡せる展望地である。沈む夕日や夕暮れの鳥海山が見え、これでだけでも大満足である。駐車場には景色を楽しみながら外で食事をしている人もおり、リゾート地に来た感覚である。
【当日の感想】
前日の大朝日岳では山頂で雲が湧いてしまったので、3時20分に出発する。登山道は整備されているのでヘッドランプ歩行も全く問題はない。満月に照らされた日本海と海岸線が美しい。御浜小屋周辺で日の出と重なる。ここからが稜線歩きとなり、鳥海湖、雪渓、鳥海山の全容など見どころが多くなるので最高のビュータイムとなった。特に朝日に照らされた高山植物や雪渓はキラキラ輝いており、何度も足を止めて夢中でシャッターを押してしまう。七五三掛からは千蛇谷コースに分岐して山頂を目指す。所々雪渓歩きがあるがチェーンスパイク無しで問題なく歩ける。ここは谷間で直射日光が当たらず、冷風が吹いていたので快適に歩ける。
山頂御室小屋から新山までは岩稜地帯である。小屋で出会った登山者からはバックパックのデポを勧められたが、七高山を目指すため背負っていくことにした。ストックはしまい、代わりにグローブをつけて登っていく。白い矢印ペンキで案内があるので迷うことはないが、それなりのスリルはある。新山山頂は狭いがパノラマな景色が楽しめる。右回りのルートで下山するが、帰りは雪渓を歩く。緩やかな下りになっているので、心配ならチェーンスパイクをつけた方がいいが、私はストックだけで対応した。(今回の山行では月山も含めてチェーンスパイクを使っている人はいなかった)
雪渓歩きを楽しんだ後は外輪山を登り返し、七高山に向かう。七高山からは今登ってきた新山が大きく見える。外輪山の全容や山小屋、内陸方面に連なる山々など見どころも多く、個人的には新山山頂より景色がいいと感じた。時間があるならぜひ登ることをお勧めする。
下山は外輪山コースを歩く。日光の逃げ場がなくかなり暑かった、また意外にアップダウンが多く、時にはハシゴを使うこともあり、行きより歩きにくい印象を受ける。しかしながら、景色はよく、右側に御室小屋と新山山頂を見ながら降りていく。小屋と山頂の雄大な景色が高度を下げるごとに変化するので何度も振り返ってシャッターを押す。左側には山形方面の景色が広がる。大きな雪渓や緑の平野、日本海が眺められ、のどかな雰囲気を楽しめる。行きの千蛇谷コースとは景観が全く異なるので、ぜひ歩くことをお勧めする。
【山形遠征総括】
コロナ禍ということもあり、ワクチン接種を済ませた上で3泊4日全て車中泊を行い、人との接触をできるだけ避けて臨んだが、車中泊は慣れきたせいか苦にならなかった。耳栓やアイマスク、遮光カーテンといったグッズを少しづつ買いたし、快適性が上がってきている感じがする。特に100円ショップのダイソーで買った3個入りの耳栓は絶大な効果を発揮し、高速道路パーキングエリアでの仮眠時、トラックのアイドリング音でも目を覚ますことはなかった。山中の駐車場でも雨音を遮断してくれ、快適に眠ることができた。これでいて起床時のiPhoneのアラーム音は聞こえるので不思議なものである。
今回は行きの東北道や古寺鉱泉に向かう途中でゲリラ豪雨にあい、運転に苦労した。前日の豪雨のためか、蔵王山、大朝日岳は早朝の天候に恵まれなかったが、最終日の鳥海山は、終始天気がよく、「終わりよければ全てよし」という感じになった。
個人的には鳥海山の雪渓歩きや岩稜登山といった変化に富んだ山行と雄大な眺望がとても印象に残っている。イメージとしては昨年登った白山に近い。月山、大朝日岳も個性がありとてもよかった。唯一残念であった蔵王山は機会があれば再チャレンジしてみたい。移動も含めて満足度の高い4日間となった。
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