ペンケ札楽古川(楽古岳)
- GPS
- 15:18
- 距離
- 18.0km
- 登り
- 1,464m
- 下り
- 1,514m
コースタイム
- 山行
- 3:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 3:00
- 山行
- 11:35
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 12:12
24日(土)3:30起床5:00発→9:50(ペンケ札楽古コース夏道)→9:58(楽古岳)10:35→14:13(札楽古川)→17:03(車止め)
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
夏道は荒れ放題というか、やぶ |
写真
感想
【行動概要】
21日(水)14時自宅発。19時過ぎに広尾のシーサイドパーク着。町内のセブンで夕食を買い、ソロテントで一杯やる。山の会の7月例会以降の色々を振り返り、先輩とLINEで意見交換。いつしか一人酔いどれて夜は更けた。21時過ぎに就寝。
22日(木)初日はゆったりした出発でよいのだけれど、メンバー全員早起きで、pioletらしからぬ5時発。下山側林道の最終地点(標高191mポコ付近)に車を一台デポして、入渓(ペンケ札楽古川)側の林道に向かう。入渓側林道は標高235m付近で消失通行止め。途中1箇所小川を横断し、車止め手前は少々荒れていて車高の低い普通車はお腹を擦りそうだった。
机上調査で標高530m二股から先は谷地形になって幕営適地がないとのこと。3時間の河原歩きで530m二股手前に到着。右岸に幕営適地があったので、行動終了とし、各自のツェルトを設置。砂地の一等地は若者に提供。メンバーのツェルト設営に少々アドバイス。
幕営後は、薪集め。幕営地周辺四方に薪が豊富に落ちていた。薪は、ここ数日の天気でカラカラに乾いている。メンバー全員真面目にコツコツ働くタイプなので、仕事が早い。お昼過ぎにはやるべきことが終わってしまった。やはり、シーサイドパーク5時発は早すぎた。時間を持て余す。
担いできた水(500cc)をここまでの行動で飲み干していたので、沢水を煮沸消毒。生で飲むには標高が低すぎるかなという感覚論。
俺は、お昼からテンカラ釣り。タマさんは餌釣り。若者は日陰で昼寝。
俺は小ぶりのイワナをゲット。あまりに小さなものは川に戻し、5匹だけ夕食のおかずとした。少量の油でから揚げが作れるとうたっていた粉を使って、から揚げをつくろうとしたが、チタン鍋では熱伝導が悪いのか、うまくいかなかった。イワナの身ほぐし炒めみたいな不思議な料理になってしまったが、若者は美味しいと食べてくれた。シンプルにイワナ汁にすればよかった。
焚火は一発点火で立派な炎が上がった。
夕食後、焚火を囲んで一杯やっているうちに寝落ちしてしまった。気が付くと俺一人。ぼっち焚火を堪能し、ツェルトに入る。ツェルトに入ったときは暑かったが、夜中になると寒さを感じ、カバーの中にウォームアップシーツを仕込んで三度寝する。ツェルトの布超しに焚火の炎が見えた。それなりに豪勢に燃えていることを感じながら深い眠りに落ちたのだった。
23日(金)3時起床を考えていたが、昨晩のお酒がかすかに残り、3時20分起床。焚火にはおきが残っていた。薪を加えて空気をおくったら、すぐに 火が付いた。4時半発を目指して準備開始。若者は起きてこない。たくさん眠られるのも若さの証。
若者よりはるかに早く起きたが、出発準備が整ったのはメンバーの中で一番最後になってしまった。でも、焚火の消化や焚火の中に残った燃えカス取集など、密かに俺がやっていたんだもんね。
標高600m付近で出てくる3段滝は、机上どおり難なく登る。次に出てくるのが、標高730m付近の2段滝。この滝は我が師匠の記録を読んでいた。若者と滝の直下に行って観察。師匠の記録にあるように2m登ったら特に問題ないようだ。若者に聞くと、登りますというので、ロープを引いてもらった。空身で取り付いたが1m登って、登るラインが見えたのかザックを背負って登るという。ハーケンで支点を取る練習をしながら、上に抜けていった。世代交代を感じたが、上に抜けてからの試行錯誤に更なる精進が必要であることも感じた。
ロープを出したのはこの滝のみだったが、標高820m付近の滝は直登できす、滝の左側のルンゼを使って、笹薮トラバースで巻いた。この後は、日高特有の高度を稼ぐような滝が連続した。
源頭は、沢型を忠実に辿るのではなく獣道を使って沢の左岸側を登る。藪はうるさくなく、悪くない。このまま稜線までいければいいなという思いもつかの間、最後はハイマツのやぶ漕ぎとなった。幸いハイマツはそれほどうるさくなく、まもなくして稜線に出た。藪を漕いで最初に稜線に出るのはいつもオレ、そしてピークに最初に立つのもオレだったが、今は二十離れた若者が先を行く。ここでも世代交代を感じるのだった。
久しぶりの楽古ピークには新しい看板が打ち付けられていた。ガスや雲のため国境稜線は見渡すことはできなかったが、時折切れるガスや雲の切れ間から日高の山並みを感じることができた。
30分ほど休んで下山開始。明瞭だった夏道もまもなくしてハイマツに覆われ、足元の空間を追っての下山となる。踏み跡程度のかすかな道もやがて消え、GPSに記される夏道を頼りに下山。何度も何度も藪を漕ぎ、もはや藪尾根下山といった方がよいくらいだった。うだるような暑さは、メンバーの体力を確実に奪っていった。地形図に記載されている夏道は水平距離では短いのに、なかなか高度は下がらない。
源頭で組んだ水は約1.2L、札楽古川に出るまでにほぼほぼ飲み干してしまった。
熱中症気味のタマさんは、札楽古川に出てからしばし沢水に身体を浸していた。
藪尾根を降りたら、林道を歩くだけと思っていたが、林道の多くは流出していた。ほぼほぼ札楽古川を下降。熱中症気味の我らにとっては、好都合だったかもしれない。下降途中でタモギダケをゲットできたのが慰み。喜んでいたのは俺だけだったが。
標高246mポコ付近からの直線は林道が残っていた。林道は219mポコ付近から右に曲がって札楽古川を越えてまもなくして流出したが、その先にデポした車があった。
車到着後に互いにダニチェックをしたにもかかわらず、帰りの林道運転中に右腕に噛みついているダニを発見。早期発見できれいに取れた。やはり南日高のダニは半端ない。
【感想】
ペンケ札楽古川はなかなか良い沢だったはずなのだが、終わってみると、熱中症気味でのやぶ尾根下山と消失林道探索沢下山にすべてが持っていかれてしまった感がある。
よほど元気な健脚パーティでなければ、日帰り下山できる沢ではなく、山中一泊が標準だと思う。であるならば、我らが幕営した地点が幕営適地。初日の行動開始は9時でよかったのだろう。5時行動開始の我らは、初日の時間を少しばかり持て余してしまった感がある。
また、札楽古の夏道が消失(廃道化)し、林道もほぼほぼ流出していることを考慮すると、札楽古コースを下山路に使うのは適当ではないように思う。車2台確保できれば、時間と手間を使うが、様似町側の上杵臼コースを下山路に使うのが賢いだろう。何年か前にコイボクシュメナシュンベツ川本流を遡行して、札楽古コースを下山し、ペンケ札楽古川を遡行して上杵臼コースを下山という沢継続山行を考えたことがあったが、今の自分には無理無謀な計画であることが分かった。
広尾のシーサイドパークに前泊。ここは、兵どもが夢の跡のようなところ。広い駐車場の端にテントを張って寝た。翌朝、お茶を飲みながらのテント撤収作業。お茶の入ったコップを車の前において作業をした。もちろん、山に向かうときにはコップを回収するつもりで。あろうことか、またしてもやってしまった。コップを回収せずに出立。下山後に駐車場に戻ったら、どこかに車に蹴られたのか、少し傷つきながらも駐車場の端っこに残っていた。
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