百高山93,94座目 越百山〜仙涯嶺・南駒ケ岳〜空木岳
- GPS
- 18:14
- 距離
- 47.8km
- 登り
- 5,340m
- 下り
- 5,390m
コースタイム
一日目
伊奈川ダム駐車場-福栃橋-下のコル-水場-越百小屋-越百山-仙涯嶺-南駒ケ岳-摺鉢窪避難小屋(泊)
二日目
摺鉢窪避難小屋-赤薙岳-空木岳-木曽殿山荘-八合目-七合目-うさぎ平-金沢土場-伊奈川ダム駐車場
天候 | 晴れ、時々ガス 夜は雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
稜線上は正しいルート以外に誤った踏み跡が複数あります。 特に水が流れたようなザレが正しかったり間違っていたりしますので、慎重に見極めてください。頑張って通過出来るところでも、怪しいと思ったら戻った方がベターです。 空木岳以南はペイントは古めで薄くなっていたり、欲しいところにマーキングが無かったりしました。 |
写真
感想
夏休み後半戦は土日+有給3日を使って、中ア方面の未踏百高山などを回る計画にした。
当初は木曜日からの休暇を考えていたが天気の悪い日が続きそうなので、2日延期し、さらには仕事の都合で金曜夜発も出来なくなったため、土曜日の昼過ぎに出発することとなった。
そうなると最大4日の日程。仙涯嶺・南駒ヶ岳は2日、三ノ沢岳〜将棋頭山も2日という大まかな方針となり、まずは塩尻経由で伊奈川ダムへ入ることにした。
暗くなった頃、R19からダムに向かう道に入った。ここは舗装されているとは言え、落石の痕跡や、雨で流れてきた砂が堆積したりしていて、ここ数日の雨の影響が感じられた。ダムを過ぎて急停車、道が完全に土砂に埋まっている・・・・それでダム手前の待避所に数台の車があったのか・・・・。取りあえずそこまで戻る。
林道歩きが長くなるが、恐らく片道で30〜40分程度と見込み、翌朝3:30起床を決めてビールを飲んで寝た。既にあった車は今日から入ったらしく不在、夜中に到着した車が1台あった。
日曜日は天気が回復することを期待していたが、夜中から時折雨。3:30に起きた後も雨の様子を見ながら二度寝して、覚悟を決めて靴を履いていると雨が強くなってまた暫く様子見。夜中に着いた土浦ナンバーの女性2人は7時過ぎに雨具を着て出発していったが、越百小屋までならともかく、南駒ヶ岳を越えて避難小屋までとなると天気と時間に自信がない・・・このままもう1日待つか、それとも下って翌日恵那山に転戦するか逡巡し、取りあえず下りることに決めた。
林道を下って集落の分岐に出たところですれ違いの千葉ナンバーの車が何となく気になり、下りて情報交換。今日は諦めて、明日入るために道を確認していたとのこと。既に200名山をクリアして300の越百山を含めた、同じコースを計画しているらしい。それではということで、今日は大桑の道の駅で泊まり、明日もう一度上がることに変更した。あとは観光で時間調整。雨の中、馬籠宿を散策し、南木曾温泉に入って大桑に戻ってきた。
道路沿いは大型車の出入りもあり五月蠅いので、奥の第2駐車場で寝た。
【26日】
登山初日、3時半に第1駐車場に行くと、千葉の方が起きたところだった。先に出発し、前日と同じところに駐めて出発。土砂崩れ箇所はかなりの幅と土砂量で、今日から作業が始まっても簡単には片付きそうも無い感じがした。暗かったので規模缶が分かる写真は撮れなかった。
終点の駐車場には車が5〜6台取り残されていた。
林道から登山道に入っても、概ね整備されていて問題になるような箇所はない。2箇所の水場もしっかりしていて、冷たく美味しい水が取れた。上の水場でゆっくりした後、小ピークを左から巻いて下ると越百小屋に出る。聞いていた通り真っ赤な小屋で、丁度小屋番さんが寝具を干していたが、話すのが面倒なのか引っ込んでしまって、出発直前にチラ見されて、また引っ込んでしまった。
小屋から先は藪がちょっと出てきて鬱陶しい。ここの登りで初めて登山者に出会う。女性ばかりの8人パーティーだが、どうやら後ですれ違った人達と同じツアーのようだった。大分離れて越百山ですれ違った経験者らしい女性1名(ガイドか添乗員と思われる)、その後に女性2人(これは違うかも?)、最後に大分下った頃に男性ガイドに付き添われたやや辛そうな年配女性・・・後ろはしっかりしていたが、もし同じツアーなら離れ過ぎかな?
さて、藪はあったものの小屋からそれほど時間は掛からず山頂に着く。小屋から見ていて稜線にガスが掛かったり取れたりという状況だったので、上に行ってもそんな感じ。南越百山はこの状況で行くほど魅力を感じず、そのまま仙涯嶺に向かう。
ルートは概ね稜線上に付けられているものの、ハイマツが被さった道だったり、ザレを下って巻き気味に行ったりと変化があり、マーキングはあまりハッキリしていない。本来のルートと、間違えてから戻るルートが複数入り乱れ、何度か変だなぁというところを通ってしまった。特に天気の悪いときなど、おかしいと思ったら戻る方が良いと思う。(戻っても見つからなかった事もあったが、反対側からは別の道があったりした)
仙涯嶺は岩峰の左を巻くルートが付けられているが、ここもマーキングが殆ど消えている。逆に右に上がった岩峰が一番高いところ。標識のあるピーク(?)にザックを置いて、岩峰のピークに空身で戻った。
ここから南駒ヶ岳までの間が核心部。仙涯嶺までと同様に紛らわしいルートも多く、岩場も多いため悪天時には気をつけなければならない。
南駒のピークに着いても一人きりで、少々余裕も出たので岩に寝転んでゆっくりした。
擂鉢窪の小屋へ向かう分岐からは急なガレ場を下っていく。底に下りてからが意外と遠い気がしたが、無事に小屋へ到着。まだ誰も居ないので好きな場所を確保してノンビリビールを飲みながら肉を焼いてくつろいだ。小屋の扉を開けておいたら、外に何か居る! オコジョが入口の前をチョロチョロしている。ハンターだけあって非常にすばしっこく、カメラには中々収まってくれない。何枚も空振りして、小さく撮ることが出来た。
17時を回って小雨が降り出した頃に若いカップルが到着した。千葉の男性は途中まで一緒だったようだが仙涯嶺の手前からは見ていないということ。雨も降ってきて気になるところではあったが、暗くなってくる中で探しに出ることも出来ず、越百山だけで戻ったのかも知れないと思った。
【27日】
夜中の1時過ぎまで断続的に雨が降っていたようだが、3時半に起きると星空が広がっていた。朝食を済ませ、カップルよりも先に出発する。雨上がりで若干の藪漕ぎになるため、雨具のズボンを履いて露払い役を務める。
分岐までのガラは下りで嫌な感じだったが、朝一の登りであればまあそれほどでも無かった。赤梛岳を通過し空木岳山頂に近づくと大きな岩のルートになる。山頂ではガスが切れたり、掛かったり・・・。ブロッケンもやや薄いながら繰り返し出てきた。さすがにここまで来ると人が多くなる。大半は木曽殿山荘に泊まって池山尾根を下る人達だ。以前来たときは自分もそのルートだった。
木曽殿山荘までは記憶よりも長く感じたが、CTからすればそんなものか。あとは北沢に向けて下っていく。下りも2つの水場はしっかり水が出ていた。仙人の泉の前で単独女性とすれ違い、今日の入山かと思って林道のことを聞いたら、先週に奥の駐車場まで入り、土砂崩れで出られなくなった、と聞いた。
車で寝泊まりし、食糧を補充して登り帰しているのだと言う。自分も当初予定で出発していたら同じ状況になっていたかも知れない。
北沢から若干登り返し、そしてうさぎ平へと下る。先行者1名を抜く。そして林道に出たところで不用意にルートミスを犯す。右が倉本駅方面で、伊奈川ダムは左だと思い込んでいた。実際には金沢土場で分岐するのだが、2つあった指導標のうち、色付きで見やすい方には須原や伊奈川ダムの表示が無く、「倉本ではない方」と思ってしまった。もう一つの指導標にはちゃんと「倉本・須原に至る」となっていたのに・・・・。
緩やかな下りだったのでそのままどんどん行ってしまい、700mくらい先で雑草が多くなりようやくおかしいことに気づいたが、往復1.4kmも無駄な林道歩きを加えてしまった。
正しいルートに戻り、陽射しを避けながら延々と林道歩き。無駄を合わせて約10kmの道のりはきつかった。
土砂崩れ現場に着くと、重機が何台も入って除去作業中。完全に道路を塞いでいるので、登山者を通すために少し土砂を寄せて貰わなければならず、作業の中断になって申し訳なかった。月曜日から始めたようだが、この日で終わるのかもう1日かかるのか分からないほどの土砂量だった。
下の駐車スペースには10台程度あっただろうか。無事に車について、次の目的地へ移動した。
Fireさん、お疲れ様でした。
あと6座ですね。恵那山が95座でしょうか?
Mikuni
Mikuniさん、コメント有り難うございます。
はい、もう少しのところまで来ました。
恵那山は深田百名山の未踏峰だったので、今回登頂しました。標高的にはそんなにありません。
あとの6座は
北ア 真砂岳、三ツ岳、赤沢山
南ア 蝙蝠岳
中ア 三ノ沢岳、将ギ頭山(字が出ません)
です。
真砂岳と三ツ岳は縦走路は通っているのですが、ピーク
は巻いているのでカウントできません。
赤沢山はルートが無いので一番面倒かな。
カウント外のジャンダルムも含め、来年くらいにはゴールしたいと思うようになりました。
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