鶏冠山〜甲武信ヶ岳
- GPS
- 10:59
- 距離
- 19.1km
- 登り
- 1,993m
- 下り
- 1,998m
コースタイム
天候 | 晴れ→曇り時々晴れ→夕立 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【登山ポスト】 林道入口およびねとりインフォメーションにあり。 【コース状況】 鶏冠山までは、道標、テープが頻繁についていて迷うことはないと思います。 鶏冠山から木賊山まではバリエーションルート。 ルートファインディングに苦労しました。 ●西沢渓谷〜鶏冠山登山口 おみやげ屋さんの横を通過すると林道入口のゲートがあり、 ゲート脇から林道に入り、約1kmでねとりインフォメーションに到着。 東屋とトイレ、登山ポストなどがあります。 ここから西沢渓谷の遊歩道に入り、 近丸新道入口、ヌク沢、徳ちゃん新道入口を通過し、西沢山荘(閉鎖中)へ。 田部重治文学碑脇を左に入って沢沿いにしばらく進むと二俣吊橋へ。 二俣吊橋を渡るとすぐに鶏冠山登山口が現われます。 ●鶏冠山登山口〜鶏冠山 鶏冠山登山口からは東沢の右岸に付けられた細かいアップダウン(一部トラロープあり) が続く登山道を15分ほど進んで河原に降ります。 ここが鶏冠谷出合で徒渉点となります。 この日は水量は少なく、登山靴のまま飛び石で渡れました。 鶏冠沢の右岸をほんの少し進んですぐに尾根に取り付きます。 鶏冠尾根に乗ると登山道は斜度を上げ始めます。 高度を上げるに従って傾斜が増し、倒木や周囲の樹林が邪魔をするところも 出てきて雑然とした感じになります。 さらに進むとトラロープが増え始めて正面に大きな岩が見えたので、 「あれが第1岩峰かな」と思うも肩透かし。 もうしばらく少し岩とシャクナゲの道を歩きます。 やがてクサリの付いた岩壁が立ちはだかります。これが第1岩峰。 第2岩峰もクサリが付いていますが、距離も短く手がかりも多いので、 クサリを使うことなく登れます。 第3岩峰はクサリはありません。 岩壁も垂直に近く(感じます)、第1、第2よりも高さもあります。 東側に迂回路があるので、コワい人はこちらを利用した方が良いと思います。 直登する場合は、岩壁の西側(左側)に周り込み、 岩壁の手前にある薄い尖った岩を足がかりにするとよいでしょう。 テラスのような場所が2箇所あり、どちらにも残置支点がありました。 第3岩峰を登り切り少し進むと鶏冠山の頂上標があります。 迂回路を利用してこの頂上標を見たい場合は、 木賊山方面へ続く直登ルートと合流後、引き返す必要があります。 鶏冠山(頂上標)から実際のピーク(2115m)までの登山道は、 踏み跡は明瞭、テープもしっかり付いています。 ●鶏冠山〜木賊山 鶏冠山(2115m)を過ぎるとこれまでと状況が一変して、踏み跡は薄くなり、 テープなどの目印も極端に減ります。 紛らわしい踏み跡に惑わされ、シャクナゲと朽ちた倒木が行く手を阻みます。 大きくロストしたのは2回。 1箇所目は鶏冠山(2115m)の次のピークを過ぎた辺り。 木賊山へ向かってほぼ真北に延びる尾根に進むべきところを 踏み跡(らしきもの)を辿ってしまい東側の支尾根に入ってしまいました。 しばらく進んで行き詰まり、気づきました。 もう1箇所は2177ピークの次の小ピークを過ぎた辺り。 どこに進んでも途中で行き詰まってしまい、 強引に突破するための激藪漕ぎと、 倒木を乗り越えたり潜ったりしながら登降を繰り返すことで、 ここで気力・体力・時間を消耗・消費しました。 上記2箇所は、間違ったルート上に、ペットボトルが落ちていたり、 タオルが木に結わえられたりしていて、後から思うと迷った人たちの墓標のようでした。 これ以外にも、崩壊地を彷徨ったり、 進んでは行き詰まり、行き詰まっては戻りを幾度となく繰り返しました。 基本的には尾根通しで進んでいきますが、ピークに道が付いていることはほとんどなく、 若干西側に巻いている箇所が多かったように思います。 行き詰まった場合は、強引に進もうとせずに、 確信があるところ(たまにあるテープ類など)まで戻って、 もう一度落ち着いて周囲をよく観察することが大切。 木賊山の頂上直下に近づくと背の低いハイマツ帯となり、 木賊山の頂上標の少し東側に出て、一般登山道と合流します。 ●木賊山〜甲武信ヶ岳 木賊山からいったん甲武信小屋まで下り、甲武信小屋から登り返すと山頂に到着。 |
写真
感想
ここのところ週末の天気が芳しくなく、今週もアルプスはペケ。
東京近郊のみ晴れマークだけど丹沢・奥多摩に向かうにまだまだ暑すぎます。
奥秩父が天気が保つギリギリ北限といった感じ。
ということで、以前より気になっていた鶏冠山を目指すことにします。
明るくなる直前に西沢渓谷無料駐車場を出発。
二俣吊橋から雲が赤く染まり、案外いい天気になるんじゃないかと期待します。
地図では破線にもなっていないルートですが、山梨百名山にも選ばれているせいか
鶏冠山までは踏み跡も明瞭、道標やテープ類もしっかり付いていて
バリルートな感じはまったくしませんでした。
鶏冠谷出合から鶏冠尾根を進んでいる間に日が昇り強い日差しが照りつけ始めましたが、
第1岩峰に近づくにつれてどんどんガスが下から上がってきてしまいました。
岩峰群は第3の取り付きで少しだけ悩みましたが、
ここをクリアしてしまえばあとはそんなに難しくありませんでした(個人差あり)。
地図上の鶏冠山(2115m)までは至って順調でしたが、このルートここからが核心となります。
状況は一変し、ルーファイと藪漕ぎの連続が始まります。
間違った踏み跡が明瞭に付いていていたり、朽ちた倒木が行く手を阻んでいたり、
どこを進んでも行き詰まってしまったり…。
予定時刻を大幅にオーバーして木賊山に到着。ホッとして、ようやく一息つくことができました。
甲武信小屋に到着するまでこの日は誰とも会いませんでした。
あとは惰性で甲武信ヶ岳まで往復しました。
結局、天気は晴れたり曇ったりで、予想よりも良い方に傾きましたが、
最後の最後で夕立に降られました。
でもこの夕立もクルマで帰る頃には止み、再び強い日差しが戻りました。
後からみなさんの記録を拝見していると、間違いそうなポイントなどが書かれていたので、
ちゃんと予習してから行くべきでした。
とはいえ、岩場にバリエーションルートとなかなか達成感のある山行ができました。
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