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Yamareco

記録ID: 340520
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
日高山脈

伏美岳・・・・斜里岳

2013年08月26日(月) ~ 2013年08月30日(金)
 - 拍手
GPS
104:00
距離
6.0km
登り
1,073m
下り
1,073m

コースタイム

伏美岳;6:00登山口-10:30頂上-12:20登山口
斜里岳;5:00登山口-8:00頂上-10:35登山口
天候 伏美岳は雨。斜里岳は暴風雨。
過去天気図(気象庁) 2013年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
フェリー〜苫小牧〜自家用車〜新冠レ・コードの湯泊〜伏美岳避難小屋
コース状況/
危険箇所等
悪天候のみで、伏美岳および斜里岳ともに特記すべき危険個所はなし。
熊よけスプレー。付属のホルダーもろい。
2013年09月02日 07:39撮影 by  DSC-TF1, SONY
9/2 7:39
熊よけスプレー。付属のホルダーもろい。
新冠レ・コードの湯。
2013年08月26日 20:06撮影 by  DSC-TF1, SONY
8/26 20:06
新冠レ・コードの湯。
伏美岳避難小屋。
2013年08月27日 01:38撮影 by  DSC-TF1, SONY
8/27 1:38
伏美岳避難小屋。
水場はすぐ前。トイレもすぐ横。
2013年08月27日 02:24撮影 by  DSC-TF1, SONY
8/27 2:24
水場はすぐ前。トイレもすぐ横。
伏美岳小屋独占
2013年08月27日 02:00撮影 by  DSC-TF1, SONY
8/27 2:00
伏美岳小屋独占
伏美岳登山口
2013年08月27日 18:12撮影 by  DSC-TF1, SONY
8/27 18:12
伏美岳登山口
伏美岳山頂
2013年08月27日 23:02撮影 by  DSC-TF1, SONY
8/27 23:02
伏美岳山頂
斜里岳登山口の清岳荘。
2013年08月30日 03:06撮影 by  DSC-TF1, SONY
8/30 3:06
斜里岳登山口の清岳荘。
斜里岳山頂。暴風雨。
by  CA003, KDDI-CA
斜里岳山頂。暴風雨。
斜里岳登山口の清岳荘にて登頂記念焼酎。1500円。
2013年09月02日 07:28撮影 by  DSC-TF1, SONY
9/2 7:28
斜里岳登山口の清岳荘にて登頂記念焼酎。1500円。
国道274日高山岳資料館
2013年09月01日 01:53撮影 by  DSC-TF1, SONY
9/1 1:53
国道274日高山岳資料館
日高山岳資料館にてチロロ岳などパンフ
2013年09月03日 06:37撮影 by  DSC-TF1, SONY
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日高山岳資料館にてチロロ岳などパンフ
国道237号線から幌尻岳山荘標識
2013年09月01日 02:35撮影 by  DSC-TF1, SONY
9/1 2:35
国道237号線から幌尻岳山荘標識

装備

個人装備
ヘッドランプ
1
予備電池
1
1/25,000地形図
1
ガイド地図
1
コンパス
1
筆記具
1
ライター
2
ナイフ
1
保険証
1
飲料
3
5L
ティッシュ
5
三角巾
バンドエイド
1
タオル
3
携帯電話
1
計画書
雨具
1
防寒着
1
薄ダウン上下
スパッツ
1
手袋
2
ストック
1
ビニール袋
7
替え衣類
入浴道具
シュラフ
1
シュラフカバー
1
ザックカバー
1
クマよけ鈴
1
食器
1
水筒
1
時計
1
日焼け止め
非常食
常食
1
4日分
共同装備
テント
テントマット
ツェルト
ランタン・マントル
コンロ
ガスカートリッジ
コンロ台
コッヘル(鍋)
ローソク
ファーストエイドキット
医薬品
ラジオ
トランシーバ(使用帯)
カメラ
ビデオカメラ
ポリタンク
天気図用紙

感想

最初にお断りしたいが、山行自体は日帰りを2回行っただけで、わざわざヤマレコにアップするほどの内容ではない。しかし、日高の山々に憧れ続け、やっとの想いで北海道に渡ったオトコが、極悪天候にのたうち回りながらも、日高への偏愛?を全うする様子が少しでも伝われば幸いである。。。

北海道の山々は、この30年に4回、利尻(頂上未踏)、雌阿寒、羅臼、トムラウシを制覇してきた。特に10年前にトムラウシを体験してからは、すっかり日高の虜になった。しかし、中々職場の都合がつかずに悶々としていたところ、思いがけず長期休暇が取れ、長年の夢であった幌尻岳にロックオン!

ところがネットで調べてみると、最もポピュラーな平取からのルートは山小屋を含めて完全予約制で、一般車では全く乗り込めない事が判明。しかも、山開きの時点で8月一杯までの予約が埋まっている凄まじさ。10年ひと昔と言えばそれまでだが、百名山詣での波はついにここまでかと愕然。

そこで別ルートを検討。新冠ルートか、伏美岳からの縦走ルートのどちらかに再設定。縦走ルートは最低2泊の超重装備になる。日頃からある程度は鍛え続けてはいるが、テント+食糧4日分+水5Lを想定し、7月から職場の裏階段で20垪叔稿り昇降訓練を開始。期限切れの熊よけスプレーを新調するも、値段をケチってホルスター付きを取り寄せてみたら、階段昇降2回目で縫い目がほどけて落ちる始末。機械縫いはダメだ。手で縫い直す始末。いや〜本番じゃなくて良かった。やっぱり、山グッズは何でも試し使いしてみるもんだ・・・

8月25日(日);
新潟からフェリーで苫小牧に渡り、新冠のレ・コードの湯に泊。この時点で、新冠ルートか伏美岳縦走ルートのどちらにも可能性を残して就寝。

8月26日(月);
快晴の中起床。翌日から28日までの3日間、日高地方は概ね晴れるとの予報だったので、縦走ルートに決定! 235号線から伏美岳避難小屋を目指す。道道55号線からの小屋への林道入口を探すのが少し難産だったけど、上美生の駐在所付近でウロウロしていたら偶然電柱に小さな案内標識を発見。林道に入ったらすぐダートだったけど、表示が要所に出てくるので、以降は迷わずに午後2時過ぎには伏美岳避難小屋に到着。小屋前Pは工夫すれば4〜5台は駐車可能だったが、この日は何と自分ひとり!前週で道内の夏休みが終わっているとは言え、これにはタマゲた。小屋の前にはすぐ水場、すぐ横にはトイレがあってとても助かる。こんな小屋を造ってくれた地元の山岳会さんに感謝だ。しかし、付近を色々散策しているうちに雨模様となってきた。そそくさと小屋に逃げ込んで何度も空を見上げるが、雨脚はどんどん強まるばかり。腕時計の予報はがっつり快晴のままだ。早々におにぎりとラーメンを食べたら、18時過ぎには祈るような気持ちで寝袋へ。しかし、強まる雨音が気になってロクに眠れやしない。「ここまで10年かかったんだ、頼むよぅ。。」

8月27日(火);
朝3時、アラームの前から眼は冴えたままでの起床。予定では、伏美岳からピパイロ岳を経て1792mコルにテントを張り、翌日に軽装で戸蔦〜幌尻岳を頑張って往復、3日目に登山口に戻り、予備が1日と言う行程だった。カップラーメンをかき込み、とりあえずは登山口まで移動して天候の回復を期待するも虚しい雨。すると、今回の山行で唯一の帯広2人組パーティと出会う事が出来た。お二人の話では、今夏の北海道は2週間荒天続きだった事、天気予報がことごとく外れている事を伺った。そのまま二人は伏美岳の日帰り登山に出発。さーて迷ってばかりいても始まらない。取りあえずはフル装備で伏美岳山頂まで行って、そこで最終決断を図る事にココロを決めた。伏美の登山道は思ったより登りやすく、3時間余で山頂の2人に追いついた。しかしやっぱり頂上表示以外は何も見えない雨模様。「本来、日高の絶好なビューポイントなんですけどねぇ・・・」とはお二人の言葉。昼食を取りながら1時間粘ったけど、とうとう一瞬も雨霧が晴れることはなかった。もし土地勘のない初山で強行し、1792mコルで身動きが取れなくなったら一巻の終わりだろう。泣く泣くそのまま登山口に降り、芽登温泉に予定外の泊と相成った。テレビでは道内各地の水害ニュースが流れており、撤退は正しかったと何度も自分に言い聞かせ続けたけど、ヤケ酒を止める事は難しかった。。。

8月28日(水);
どんより起床して無目的のまま釧路湿原をドライブ。霧多布のペンション「樺のん」に泊。オーナーさんはカヤックのインストラクターとの事で、やはり今夏の天気予測が全く立たず、イベントがもうめちゃくちゃとの話を拝聴した。北海道にもゲリラ豪雨や超常気象の影響が増大しているんだなぁと痛感した。

8月29日(木);
今回の北海道で唯一の晴れ。せめてお気に入りの知床に向かったところ、どーんと斜里岳が目に飛び込んできたじやないか! 食糧も体力も装備も気力も悶々と余っている。もう我慢しきれず、一目散に斜里岳登山口に建つ「清岳荘」にチェックインしてしまった。明日は全道で悪天候予報のためかか、ここでも宿泊は自分ひとりだけだった!

8月30日(金);
予報通りの雨。ビバークを想定した軽装に固め、危険を感じたら即下山するつもりで頂上を目指した。馬の背からは流石に突風だったけど、四つ這いまでは必要なく、3時間で順調に斜里岳山頂に到着。やっぱり、頂上表示以外は何も見えない暴風雨だった。昼前には清岳荘に無事到着。そして、20名くらいのツアー客を除けば、この日に望んで斜里岳に入山したモノ好きは自分だけだったのだ!!
下山後は摩周の温泉に泊。この日の山行で、やっと少しはアドレナリンが治まったようだ。風呂上りの麦酒も旨い♪

8月31日(土);
予報はまたも外れて全道荒天。もう観光は諦め、日高の山々に想いを馳せつつ、国道274号を南下。途中、チロロ岳の林道入口をチェック。そして日高山岳資料館に立ち寄って、北戸蔦別岳・ペンケヌーシ岳・チロロ岳のパンフを入手。日高の生きた山情報はとても少ないから助かるなぁ・・・最後に平取の正規?ルート、「幌尻岳」の林道入口標識をがっつり睨み上げてから苫小牧フェリーターミナルへ向かった。。。。

まとめ;
結局、道内に1週間居たけど、予報はほとんど見事に外れ、マトモに晴れたのは1日だけだった。冷静に考えれば、登山どころか観光もままならない荒天だったのだ。そんな悪条件の中、例え日帰りとは言え、2山を登れた事は喜ぶべきなのかも知れない。日高は、入山者も情報も全く極少の原生山だった。自分が10年前にトムラウシを制覇できたのは、多分に幸運もあったんだろうな。カッパを見るのも嫌なくらい荒天と暴風雨に悩まされた山行週間だったけど、自分はますます日高の山を好きになった。来年、リベンジだ!

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