荒島岳 荒れた佐開登山コースの林道より
- GPS
- 04:36
- 距離
- 10.9km
- 登り
- 1,215m
- 下り
- 1,201m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
山渓の新しい本での荒島岳の地図には、佐開コースは利用可能なように掲載されていました。しかし実際は道は荒れ放題で、4駆でないと駐車場まで上がるのは困難になっています。 |
写真
感想
越前大野から朝4時出発。今回登る佐開コースは林道をずっと上がったところにあるため、バイクを浮き石などでこかさないように慎重に運転した。林道を走り始めて20分ほどで舗装された林道が終わってしまった。あれ?駐車場があるはずなのに。ヤマレコの地図で確認すると、違うルートを上がってしまったことが分かり、なくなく引き返した。正しいルートまでかなり引き返した。しかしそこからの登りはバイクではとても上がれなさそうな荒れた林道で、湧水も道に流れてきていた。バイクは諦め、不要な荷物はバイクに置いて、歩きの登山を開始した。しばらくは湧水の流れと蜘蛛の巣との格闘をしながらの登山で、我慢を強いられた。靴の中が少し湿って、いつ完全にぐしょぐしょになるかドキドキしながら1時間ほど林道を進んだ。以前靴の中まで濡れた時、足の中が切れて、しばらく歩くのも苦労したのを思い出した。ようやく林道の終点となり、普通の登山道を歩けるようになった。靴の中は何とか濡れずに済んだ。登り坂はぐっときつくなったが、登山道が川になっていたり、蜘蛛の巣に気をつけたりしなくてよくなって、どんどん進んでいけた。1時間でしゃくなげ平という、他の登山口からの合流地点に到着。それまで誰とも会わなかったが、その後は登山者をたくさん見かけた。途中もちがかべというきつい坂道を30分ほど踏ん張って登ると、視界が一気に開けた。四国の剣山のような笹に覆われたコースになり、北西には小荒島岳、北東には存在感抜群の白山が見えた。白樺に似たダケカンバもちょこちょこ見られた。見晴らしがいい代わりに、日が差して暑くなってきた。さらに15分ほど進むと、祠とお花畑が印象的な山頂に到着。山頂は広くはないけれどほぼ360度見渡せ、どんな山が見えるか紹介する記念碑が置かれていた。そこには紹介されている穂高連峰の山々は、残念ながら少し雲が出てきて全く見られなかった。南側は断崖絶壁になっており、自分より下に雲が通り過ぎていった。空の上にいるような気分になれた。山頂のお花畑はとても密度の濃いもので、山頂付近の狭い範囲ではあったけれど、伊吹山のような色とりどりの高山植物が咲き乱れていた。ピンクがかわいいシモツケソウ、存在感のあるシシウド、少しだけあったハクサンフウロ、他にもクガイソウ、ノリウツギ、ヤマジノホトトギス、キンミズヒキ、アザミなど、見つけた花は一通り写真を撮った。20分ほど山頂にいてから下山。きつい傾斜の下りが続くので、こけないように小股でゆっくり慎重に下山した。林道に入ってからはさらに緊張感を持って降りた。川のようなところでこけてしまったら、ズボンがびしょ濡れになってしまうからだ。川にはオニヤンマなどのトンボやカラスアゲハなどがたくさん飛んでいたが、足元をふと見ると大きなヒキガエルがのそのそと歩いていた。間近に近づきても逃げないので、恐竜みたいな様子を写真に収めることができた。約5時間の山行だったが、川や蜘蛛の巣との格闘もあって、なかなか登り応えのある山だった。よく使われる勝原コースだったらこんなにも疲れなかったかもしれない。
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