残雪期の最後に白馬大池から白馬岳に行ってみる
- GPS
- 42:40
- 距離
- 29.8km
- 登り
- 2,390m
- 下り
- 2,362m
コースタイム
7:20 しらかば駅近くの駐車場
9:30 栂の森ゲレンデTOP
11:00 ひよどり
15:00頃 白馬大池南のコル
2013/5/25
5:30 白馬大池南のコル
7:00 小蓮華山
8:45 白馬岳 10:10
11:25 小蓮華山
13:00頃 白馬大池南のコル
2013/5/26
5:30 白馬大池南のコル
7:00 栂池自然園駅の前
9:00 しらかば駅前の駐車場
天候 | ずっと晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
雪が出たのは栂の森ゲレンデ上部から。 特に危険箇所は無かった。 |
写真
感想
深く考えずに確保しておいた5月末の3連休、天候は安定しそうだ。2000m以上は残雪がありそうなので今シーズン最後の雪を楽しむ事にした。
調べるとGW明けは八方も栂池もメンテナンスのために索道は運休となっている。まあメンテナンスというのは表向きで融雪時期は無秩序に歩き回ってしまう弊害を阻止するためなのかもしれない。
索道がなければ入山者も少ないだろう。静かな山が期待できそうだ。
ゴンドラの中間駅近くの駐車場に車を留め、ザックにワカン、ピッケル、ストックを縛り付けた完全冬装備で出発する。しかし近辺は完全に春で場違いでありかなり恥ずかしい。さっさと春の緑のゲレンデを直登する。
右手にはかつてお世話になった、頭の上から油が落ちてくるシングルのリフトがまだ残っていた。もう稼動する事は無いのだろう。
しらかばゲレンデを上がると尾根を右にトラバースして、やがて尾根の北面の急斜面に来た。そういえば馬の背から滑ってくるとこの斜面があった事を思い出す。斜度は30度ぐらいなのだろうが、足で登ると草を掴みながらの大変な登りであった。
栂池のTOPに来ると雪が残っていた。
舗装道路を歩くか尾根を上がるか一瞬迷うが、昭文社地図には尾根に実線がある。時間はたっぷりあるのでひよどりの尾根に行ってみることにした。
ワカン+ストック装備に切り替える。雪は腐っているが概ね歩きやすい。
天狗原は広かった。山スキーで来たことはあったのだが歩きは実は初めてだったのだ。
乗鞍の斜面を上がると平な山頂は這松が出ている。一段下がったところは周囲を囲うように雪が残っていた。この雪に沿って時計回りに辿ってみた。30分ぐらい進んだろうか。前方に這松の壁が現れてきた。背丈ぐらいの這松が西方向に30度ぐらいに寝ていておまけに枝は好き勝手な方向に生えている。潜るに潜れず跨ぐに跨げず力ずくで突破を試みるもザックが引っかかって立ち往生である。
もうわずか数十メートルで白馬大池の南端だと思うのだが諦めて今来たトレースを引き返した。トホホ...
結局1時間ぐらいロスしてから夏道を行った。
白馬大池は淵の一部が青い水を湛えている以外は氷と雪に覆われていた。
池の淵を辿って、白馬村が見渡せる南側のコルに幕を張った。
鳥の声で目が覚めた。
今日も天気がよさそうだ。
目の前の船越ノ頭の尾根がでかい。
今日は重いザックは置いて空身で雪山散歩である。
ゆっくりコーヒーを入れてからのんびり歩き出す。
朝の締まった雪はアイゼンが効いて心地よい。
船越ノ頭では一気に展望が開ける。
目の前に小蓮華山への稜線、その先に微かに白馬岳、鑓、唐松だろうか。
八方尾根、その先は遠見尾根か。
西に雪倉岳と朝日岳。
絶景だ。来てよかった。
雪倉岳はいつか滑ってみたいのだが未だ実現していない。
ブラブラと白い尾根を好き勝手歩く。
小蓮華を過ぎて三国境を過ぎてると、雷鳥のつがいが散歩していた。
雷鳥も既に夏の装いである。
白馬岳が近くなると所々夏道が出ていた。
ピークにある案内板の基礎が平だったのでそこに腰掛け、コーヒーを入れた。
しばらくぼーっとしていると白馬山荘のほうから人が上がってきた。
靴はスキー靴で、何でも今朝シールで雪渓を上がってきたそうである。
杓子岳だか鑓ヶ岳だかを周回して滑ると言っていた。
すごいコースがあったもんだ。
ずい分のんびりしたので、下りる事にした。
するとまた来たときの雷鳥に会った。よく会うねえ。
小蓮華まで来たら3人のパーティーが休んでいた。
何でも猿倉からスキーで上がってきたそうである。
沢で水に浸かってしまったらしい。
雪が消えているところは大変そうだ。
そういえば自然園から猿倉に至るコースがあったような。
また宿題が増えてしまった。
テン場に戻ると13時ぐらいだった。
撤収して下りれば下りれたかもしれないが、眠くなってきたので予定通りもう一泊する事にしてさっさと昼寝した。
また、鳥の声で目が覚めた。
荷をまとめてお礼を言って大池を後にした。
来たときと違って帰りは夏道に沿って歩いた。
天狗平は木道が少し顔を出していた。
誰もいない山頂駅からはアスファルトの道路を歩いた。
しばらくして後ろを振り返ると昨日辿った稜線が白く輝いていた。
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