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Yamareco

記録ID: 342332
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
東北

和賀岳 甘露水登山口より、お勧め出来ない登山道

2013年09月06日(金) [日帰り]
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GPS
06:55
距離
13.2km
登り
1,208m
下り
1,200m

コースタイム

07:31 登山口
07:41 甘露水登山口
08:25 滝倉
09:37 薬師岳
10:13 小杉分岐
10:39 小鷲倉
11:09 和賀岳山頂 11:48
12:15 小鷲倉
12:30 小杉分岐
13:06 薬師岳
13:48 滝倉
14:17 甘露水登山口
14:26 登山口
天候 曇りのち晴れ
過去天気図(気象庁) 2013年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
登山口のトイレは避難小屋も兼ねていて2階が部屋になっている。トイレは水洗。

登山道に特別危険個所は無いが、稜線に出る手前から山頂まで、7割は笹藪状態で登山道が全く見えない様な状態が続く。決して一般的な登山道とは言えないと思う。
ガスや雨など、天候によってはロストするだろう。
岩手県側からの登山者は山頂直下以外は歩きやすかったと言われていたので、登るなら岩手県側からにするべきか。
あまりにも酷い状態なので、お勧め出来ないと思った。

ただ山は標高以上に雄大で素敵なだけに残念。
登山口のトイレ兼避難小屋
登山口のトイレ兼避難小屋
ブナの森を歩く
徒渉地点
稜線手前から笹藪が濃くなる
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稜線手前から笹藪が濃くなる
薬師分岐
リンドウの紫に元気付けられる
リンドウの紫に元気付けられる
薬師岳山頂
薬師岳を過ぎると夏はお花畑だと思える場所にでる
薬師岳を過ぎると夏はお花畑だと思える場所にでる
登山道が全く見えない
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登山道が全く見えない
笹藪状態がずっと続く
笹藪状態がずっと続く
小杉分岐。ここを過ぎるとしばらくは刈り払われていた。
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小杉分岐。ここを過ぎるとしばらくは刈り払われていた。
小鷲倉。ここを過ぎると再び笹藪こぎになる。
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小鷲倉。ここを過ぎると再び笹藪こぎになる。
ずっとこんな状態。
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ずっとこんな状態。
まだまだ続く。
山頂が見えてきた。誰か登っている。
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山頂が見えてきた。誰か登っている。
天気が良くなってきたのは嬉しいが、笹藪はずっと続く。
天気が良くなってきたのは嬉しいが、笹藪はずっと続く。
山頂近くでもこの状態。
山頂近くでもこの状態。
和賀岳山頂
稜線は美しい。
下りながらうんざりする。
下りながらうんざりする。
小鷲倉から小杉分岐までは道がしっかり見えて、歩きやすい。
小鷲倉から小杉分岐までは道がしっかり見えて、歩きやすい。
見た目は気持ち良さそうなのに
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見た目は気持ち良さそうなのに
薬師岳から見た和賀岳。
薬師岳から見た和賀岳。
大甲への登山道。全く道は見えない。
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大甲への登山道。全く道は見えない。

感想

朝大曲のホテルを出て登山口に向かう、山は雲が隠して見えないが、晴れてくれると信じて走っていく。

太田から、和賀岳の標識に従って走っていくと、やがて道はダートになって、川沿いに進んでいく。林道の真ん中に通行止めのコーンが置かれ、手前の広場に車が停まっていた。一人の人が支度をしている。もう一台はとっくに登っているようだ。さらに手前に立派なトイレ兼避難小屋がある。支度中の人と軽く会話をして歩き始める。

直ぐに林道は崩壊していて、丸太が掛けられていた。やがて甘露水のところから山道に取り付いていく。ブナが生い茂る森を歩いていくのだが、シダ類が多い鬱蒼とした感じはあまり好きではない。ジグザグに登りながらブナ台というところに着いたが、何の変哲も無い所だった。景色の変化の無い中を登っていくと前方に水の音がする。雨なのかと思うが違うようだ。右手に沢が見えてきた。ここまで沢があってその音が響いていたのかと初めて気付いた。しかもその沢を渡って登っていく。その先が滝倉という所だった。

少し休憩をして歩き始める。滝倉避難小屋跡、倉方と過ぎ尾根沿いに道は付いているのだが、雲のおかげで行く手は見えない。それ以上に道に笹がかぶり始めて歩きづらくなってきた。下半身は濡れてベトベトだ。少しずつ雲が晴れてきたのか、前方のピークが分かるようになってきたので、嬉しく思うのだが、笹が益々鬱陶しくなってきた。やがて薬師分岐に着く。

道端のリンドウの紫に元気付けられながら登りきると薬師岳に着いた。しかし、笹が濃い。道は隠れてしまって、気分は滅入っていく。直ぐに開けた所を歩いて行く。どうやら花が咲いていれば一面のお花畑のようだ。程無く薬師平を過ぎ、道は益々笹薮になっていく。足元が全然見えないのだ。丈は大して無いのだが歩き辛い。雲は取れ始めて右手に大きな和賀岳が見えてきて感動しているのだが、道はずっと笹薮状態が続く。

ここで前から歩いてくる人に出会った。登山口に車を停めてあった人だ。その人の話によると、ずっとこの状態で、小杉分岐から小鷲倉までの間だけ刈り払われているらしい。ちょっとは元気が出た。しかし、永遠と笹薮を漕いで歩いて行く。うんざりしてきた頃小杉分岐に着いた。とりあえず休憩だ。ついでに一口頬張った。
先ほどの人が教えてくれた通り、ここから小鷲倉までは快適な稜線歩きだった。

雲も取れ、周りの山も見えている。しかし小鷲倉を過ぎると再び笹藪が続く。左手には、田沢湖も見え始め気分は爽快だと言いたいのだが、ひたすら辛抱の登山が続く。前方、和賀岳山頂に人影が見えた。最初は山頂標識かと思ったが、動いているのだから人なのだろう。しかし笹薮は終わる事無く続く、山頂手前でようやくすっきりとした景色になって、間もなく山頂にたどり着いた。

風が強くなってきたので、先ほど山頂にいた人は、風を避けるように斜面で休んでいた。話を聞くと岩手県側からは山頂直下以外笹薮は無かったと言う。まあ無事に山頂に着けて良かったと一息入れた。昼食を摂りながら改めて360度の景色を見ると標高以上に雄大な景色であった。しかしこの笹薮状態では、決して勧められる登山道では無い。景色に感動しながら、下りを考えると気分が滅入ってしまう。

十分に景色を堪能して、気合を入れ直して11時48分に下り始めた。登山口で出会った人が登ってきた。お互い酷い藪ですねと言いながら別れて行く。少しずつ良くなっていく天気はありがたく、笹藪の中でも下半身が濡れずに進んでいける。しかし往路で分かっているとは言え、下りの笹薮は歩くのに気を使う。早くここから抜け出したい気分でひたすら歩き続ける。

小鷲倉、小杉分岐、薬師岳と過ぎ、ようやくホッと一息入れた。ここから見た和賀岳は雄大な山だった。尾根に沿って歩き最後の笹薮を抜けるとようやく安心できた。後はブナの森の中を下れば良いのだ。急ぐことなくゆっくりと降りて甘露水の登山口に降りて来た。林道を歩き駐車場の車にたどり着いて、本当の意味でホッとした。

思うに、これほどしっかりとしたトイレ兼避難小屋まで作る位なのだから、放置しているわけでは無いのだろう。しかしあまりにも酷い状態の笹薮状態に、一般的な登山道としてはお勧め出来ない。今日は徐々に晴れていったから良かったが、ガスや雨など天気によっては完全に道をロストする可能性が高い。

稜線沿いに歩けば良いと分かっていても、遭難の可能性が高すぎる。もし登山を考える方がいれば、岩手県側から登ることをお勧めします。甘露水から登る方は、肝に銘じて登ってください。まあ登山は全て自分の責任なのかも知れませんが。今回山に一礼する余裕も無く車に乗り込みました。

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