幌尻岳 チロロ林道 日帰り
- GPS
- 16:51
- 距離
- 24.7km
- 登り
- 2,390m
- 下り
- 2,397m
コースタイム
天候 | 概ね曇り〜夕方から雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2021年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
飛行機
|
コース状況/ 危険箇所等 |
予想していたよりは整備されている印象でした。登山口と山頂以外の標識は途中に一か所(北戸蔦別岳-幌尻岳)しか見当たりませんでした。ピンクのテープを辿って歩きましたが、特に迷わず進めました。1時半とか2時半頃に出発していく日帰りと思われる人たちがいましたが、暗い時間帯に渡渉ポイントでテープを探すのは大変だと思うので、明るいヘッドライトを使うと良いと思います。今回はペツルのティキナを使用してみましたが、これだとナイトハイクには力不足かと思います。 |
その他周辺情報 | 下山が遅くなってしまいましたが(というか1泊の予定だったので早すぎた)、セイコーマート日高道の駅(夜11時まで)で食料の調達が可能でした。温泉は営業終了。温泉は、ひだか高原荘にするつもりでしたが、翌日の10時より前に行ってみると、月曜日は14時からとか書いてあったので止めて、びらとり温泉ゆからに変更。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
サブザック
食料
行動食
非常食
飲料
レジャーシート
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
タオル
ツェルト
マット
ガス
バーナー
クッカー
カメラ
|
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感想
飛行機から羊蹄山が見えて気分が高揚するも、今回は幌尻岳でした。一昨年の北海道遠征のときに登りたかったけど、台風が接近してきたので断念。日本百名山で未踏なのは幌尻岳のみ。ということで、今回の旅を計画。ヒグマを強く意識してしまう山域なので、熊スプレーを通販で注文して現地で受け取るつもりが品切れでダメ。手持ちの期限切れ熊スプレー+プリムスのガスをヤマト運輸に持ち込んで千歳の営業所(レンタカー会社から近いところ)止めで発送(静岡県から2日で到着)し、現地で受け取り、コンビニで水と食料を調達しつつ現地へ向かいました。道東道の千歳東ICから占冠ICまで高速利用でしたが、高速入口を行き過ぎてしまう失態が情けなかったです。目的地が設定しにくい登山口などは、(古いですが)ポータブル・ナビに予め登録して持っていきます。道の駅樹海ロード日高を過ぎて国道274号を日勝峠方面へ進み、千呂露橋を渡ったら右車線に入って右折するとHOA北海道アウトドアアドベンチャーズで、道なりに進むと、釣り堀いざわの看板がある分岐に行けました。看板のところを真っすぐ細い道の方に入っていきます。道の駅から仮設トイレのある駐車場まで40〜50分かかったと思います。林道にはいませんでしたが、国道を移動中、車道や道路脇に鹿がいて、あまりスピードは出せませんでした。少し仮眠をとりたいところですが、眠れず、夜中に出発してゆく人たちに感心していました。長いルートなので早く出発したいところですが、自分の場合、暗い時間に出発しても(多分)迷うだけなので、渡渉ポイントを通過するころに明るくなるように、3時出発でコースタイムぐらいのペースで林道歩き〜取水施設あたりから明るくなる〜天候に問題がなければ幌尻岳まで行って折り返し〜北戸蔦別岳あたりで15時にビバーク〜翌日は北戸蔦別岳5時出発〜駐車場まで9時20分に下山という基本計画を作成しました。普段はだいたいこんなペースですが、寝ていないせいか調子が悪く、だいぶ時間が押してしまいました。このコースの困難なところは、トッタの泉を過ぎると水場がない点でしょう。当日は七つ沼カールの沼は干上がっていて、少し雪渓が残っていました。自分の場合、トッタの泉〜幌尻岳〜トッタの泉と移動する間に3リットル以上必要で、ビバークする場合は1泊でも1リットルは追加しないと無理なので、トッタの泉で4リットルほどに調整しました。カンカン照りだと、さらに追加の水が要るかもしれないので、幌尻岳でよく考えて、トッタの泉まで持たない場合は新冠ルートのほうへ少し下って給水するつもりでした。翌日は時間に余裕がるので、北戸蔦別岳まで戻らずビバークしてもOKです。幌尻山荘の方へ1時間40分のところにも命の水という水場(枯れているか不明)があるようですが、こちらのルートは通行止めだと聞きました。風雨の影響を考えなければ、ソロ用のテントやツェルトなら張れそうなスペースは意外とあるかも。テントの指定地があるわけではないし、上で泊まるなら適当なスペースを見つけ、風が強ければツェルトにくるまって寝てもいいかなと思っていましたが、幌尻岳で折り返し歩いているうちに、霧がいつの間にか雨となり、ずぶ濡れになっていました。こうなると、立ち止まると寒くなるので、つい歩き続けてしまいます。折り返した後、少し調子がよくなってきたこともあり、歩けるだけ歩いて適当にビバークすることにしました。先月12時間ほどのコースを歩いたときもペースが上がらなかったのに、最後の2〜3時間で急にペースが上がって先行者を抜きながらコースタイムの半分ぐらいで歩いていました。17時半ごろヌカビラ岳からトッタの泉に向かっているときに2人上がってきましたが、このあとは駐車場まで誰にも会いませんでした。怖いので、クマよけの鈴+ホイッスルをときどき鳴らしながらの下山です。渡渉ポイントあたりは日没後の暗くなっていくころだったのでピンクのテープを探すのに少し苦労しましたが、一度通っているのが良かったのか、何とかなりました。水位は、往路・復路ともに全くシューズ(ツオロミーブーツ)を濡らさずに渡れるレベルでした。雨のあとなどは濡れるかもしれません。速く歩くのは苦手だけど長く歩くのは大丈夫だから、下山が遅くなるだろうけど日帰りできるかもしれないと思ったらトータル17時間半ほどで歩けました。駐車場に21時ちょっと前に到着。ヘロヘロで車のシートに倒れこむだろうと思っていたのですが、大丈夫でした。あと2時間ぐらいは歩けるかもしれません。翌日以降は、もちろんひどい筋肉痛になりましたが。そして、筋肉痛よりも、ウェアのニオイのほうが辛かったです・・。帰りのフライトの前日は、新千歳空港の温泉(健康ランドみたいなところ)に宿泊予定でしたが、時短営業などで泊まれませんでした。千歳駅近くのホテルを確保できたので、そちらに想定外の宿泊となりました。
(※休憩は、だいたい1時間を目安に1回あたり3〜10分程度でした)
コメント
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幌尻岳 チロロ林道 日帰り お疲れ様です。
感想/記録に書かれている
17時半ごろヌカビラ岳からトッタの泉に向かっているときに2人上がってきました
が我々でした。北トッタベツ岳と手前のテン張り可能場がいっぱいという情報を
下りの方々から聞いていたので、ヌカビラ岳先のテン張り可能場で幕営しました。
そこは、通常時にも風が強い所みたいで、夜中はテントが飛んでしまいそうな位
強嵐と豪雨の一夜でした。翌日朝も強風でAM8:00まで様子を見ていましたが、
幌尻岳登頂は断念 で下山しました。
Keieru様が前日、頑張って日帰りで下山は正解だった思います。
完全テン泊装備でなく、ツエルト等でのビバークでは北海道の山々は
危険なんだと実感しました。
コメントありがとうございました。
ご無事で何よりです。自分が通過したときには稜線の風雨はそこまで強くありませんでしたが、ずいぶん悪化したのですね。驚きました。帰路、テントを4張ほど見かけたけど、大丈夫だったかな?
最近はテントを持たずツェルト泊なので、上で泊まったらポールが倒れてきたに違いありません。
北海道では雌阿寒岳で撤退したことがありますが(翌日再チャレンジ)、天気ばかりはどうにもなりませんね・・・。
北戸蔦別岳〜戸蔦別岳の稜線でお話した、埼玉人です。
当方も行ければ幌尻岳まで目指していましたが、夕方までに帯広まで行く用事があったため戸蔦別岳までで帰ることにしました。
なんとか当日中にピストンできたようで、お疲れさまでした。
21時前に終了というこですが、その頃私は焼肉食べ終わって寝ようとしてる時間でした、ごめんなさい(笑)
時間が足りなかったとのことで残念でした。他の登山者達同様に健脚な方なので早く出発していたら行って来れたでしょう。戸蔦別岳に向かっているときに戻ってこられたので、ええっ!!もう行って来たの!?と焦ったのを憶えています。本当に登り返しの多いコースでした。お疲れ様でした。
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