金峰山 - 苔むした原生林と森林限界上の稜線を歩く
- GPS
- 07:51
- 距離
- 11.2km
- 登り
- 1,188m
- 下り
- 1,187m
コースタイム
富士見平小屋 7:35
鷹見岩分岐 8:15
大日小屋 8:27
大日岩 9:07
砂払の頭 9:54
金峰山山頂着 10:51
金峰山山頂発 11:21
砂払の頭 11:53
大日岩 12:53
大日小屋 13:21
富士見平小屋 14:07
みずがき山荘駐車場到着 14:52
往路 3:48(休憩含む)
復路 3:31(休憩含む)
天候 | 晴れ/薄曇り。稜線上は甲府盆地側からガスが吹き上げて来てました。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
首都高調布 4:32 ⇒ 中央道須玉 6:12 (¥1750(ETC割引)) 3連休初日 中央道下り笹子トンネル 5:20通過、渋滞無し 須玉ICよりみずがき山荘…約50分 途中、落石通行止め⇒迂回路の指示がありましたが、問題なくみずがき山荘まで行けます。 復路: 中央道須玉 15:51 ⇒ 首都高調布 18:33 (¥1850(ETC割引)) 中央道上り 小仏トンネル渋滞7Km。首都高調布〜八王子でまさかの事故渋滞11Km…>_<; ※増富温泉郷〜みずがき山荘間は昼間でもヘッドライト点灯を推奨します。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・登山届は富士見平小屋で。大日小屋の所にもポストがありました。 ・道はしっかり、はっきりしています。 ・大日岩に近づくと岩が出て来ますが、濡れている時には注意する程度。 ・稜線上に出ると歩きにくい岩の上が主になりますので、景色に見とれて足元を疎かにしないように… ・砂払の頭近くに1カ所だけ断崖絶壁のすぐ脇を通る場所がありますが、そこですれ違うのは止めておきましょう、という程度です。 ・岩場では足を大きく屈伸させて登る動作が多くなりますので、膝に不安がある方はサポーターの準備をしておいた方が良いと思います。 |
写真
感想
高山の季節もあと少し。
一度も森林限界上を歩かないで終わるのも癪なので、自宅から最もアクセスの容易
な場所を探してみたところ、南八ヶ岳か金峰山のどちらかになりました。南アルプ
スも大変魅力的なのですが、車を使って日帰りという事になると芦安に入って北沢
峠⇔甲斐駒ケ岳か、広河原⇔鳳凰山か。黒戸尾根や青木・御座石鉱泉からの鳳凰山
は、私の足では敷居が高すぎます。芦安入りならどちらにせよ公共の登山バスを使
わなければなりません。ならば自前の車を使うより都内からバスで行った方が気楽
ですよね。毎日アルペン号というバス便がありますが、9・10月は”2名以上で
ないと早期予約が取れない”という落とし穴がある事を知りました。
こういうところがソロの不便さかな。ソロで車を使うのって結構面倒臭いんです。
コスパも悪いし。スケジュールが自由に組めて良い反面、疲れた体で渋滞の待つ休
日の高速を独りで運転して帰る事を考えると、凄く億劫になるのです。
……まぁいいや。
彼岸の連休に知人のつてで北杜のあたりに泊まりで行く事が決まっていまして、そ
の時に南八ヶ岳の権現岳に行こうと。そして、今回はリハーサルを兼ねて金峰山に
登ってみよう♡と決めました。行ってみたかった山でもあります。
寝苦しく2時間程しか寝られなかったのが不安でしたが、朝4時半頃に自宅を出発。
3連休初日でしたが、さすがにこの時間に渋滞は無く中央道双葉SAまで順調に到着
し少し休憩を取りました。甲府盆地は濃い靄がかかっていました。湿度が高かった
のでピーカンは望めないと思っていましたが、日が射して気温が上がれば晴れ間は
出るだろうと。大丈夫!と信じて、みずがき山荘をナビに設定し須玉ICで高速を降
りました。ナビは韮崎ICで降りろと言ってましたが^^; 須玉ICで降りて増富ラジウ
ムラインに入る前にコンビニが何件かあるのでOK。でも、一旦増富ラジウムライン
に入ってしまうとコンビニの類はありません。須玉ICからみずがき山荘までは1時間
弱で着きました。途中、落石通行止め⇒迂回路の指示がありましたが、問題なくみ
ずがき山荘まで行けます。増富温泉郷からみずがき山荘までの間は沢沿いで、釣客
もWelcomeのようです^^
駐車場に着いたのが午前7時少し前でしたが、既に9割は埋まっていました。さす
が人気の山域、少し甘く見ていましたね。ともあれ無事に車を停め、靴を履き代え、
駐車場の隅から登山道に入ります。富士見平小屋まではウォームアップのような軽
い登り。帰りには立ち寄ってコーヒーでも飲もうと思いつつトイレを借りて、花の
終わったマルバダケブキの群落の傍らを金峰山方面へ入ります。程無く苔に覆われ
た原生林の中を登山道は続いていきます。カラマツ、モミ、カヤ、ダケカンバ、白
樺あたりでしょうか。素晴らしく美しい林なのですが、普段慣れ親しんだ高尾山域
のような低山の雑木林とはまるで雰囲気が違います。どちらが良いという訳ではあ
りませんが、草本の類は低山の雑木林の方が豊かです。花が咲いていないんですよ
ね。低山にはどこにでもあるトリカブトすら見当たらない…既に標高は1800mを超え
ているので、そのせいなのでしょうか。その代りに苔の種類は本当に豊かです。時
折り朝日の射す侘・寂を感じさせる林の中を登山道は続きます。
鷹見岩への分岐あたりから周りにシャクナゲが目立ち始めます。咲くのは6月頃で
しょうか。直に大日小屋に着きます。小屋は登山道から少し下がったところにあり、
屋根しか見えません。ちょっとした広場(テント場?)になっており、休憩を取るに
は良い場所です。ここで初めてベニテングタケを見ました。そして1株だけ寂しそ
うに咲いているアキノキリンソウ。先を見上げると、梢越しに大きな岩が見えます。
あそこまで上がるとなると、この先少し急になる事が伺えます。
休憩を終え暫く登ると大きな岩の基部に出て鷹見岩方向が見晴らせますが、どうや
らこれは大日岩ではなさそう…尾根に出るまではもう少し急登をこなさなければい
けません。周りにはシャクナゲが沢山。咲いていれば、きっと疲れを紛らわせてく
れるんだろうなと思います。帰りに気力が残っていれば登ってみようと思いながら
大日岩を過ぎて、暫くは傾斜の緩い尾根を歩きます。傾斜が急になり稜線はまだか
と思い始めた頃、突然空が見えて林はおしまいになり、山頂への稜線に飛び出しま
す。ここが砂払の頭。ガスでよく解りませんが、多分反対側は絶壁。
ガスが途切れると山頂の五丈岩まで見渡せるので、もうすぐだ〜♪と感じられますが、
甘い。ここから小1時間はかかります。森林限界上の楽しみは、やはり見晴に尽き
るのですが、当日は甲府盆地側はガスで何も見えず、瑞牆、小川山の方はそこそこ
見えました。写真で良く見る景色が広がっています。2つ、3つと岩のピークを越
えて山頂に近づくにつれて、青空も見え始めて来ました。巨大な五丈岩の基部を巻
いて遂に山頂へ。大勢の人が休んでいます。人気の山ですね。
手頃な岩を見つけて腰かけ、瑞牆や小川山、五丈岩にチャレンジする方々を眺めな
がらお昼ごはん。これで八ヶ岳や南アルプス、富士山が見えればもっと素晴らしい
だろうなぁ。でも、今日はダメでした。まぁ、また来ればいいさ^^
帰りは来た道を戻ります。これも車を使う時のデメリットの一つですね。周回が組
めなければ、基本的に往路を戻るしか無いので。林に戻って何の気なしに石の下の
空洞を覗くと何か光っています。ヒカリゴケという苔でした。帰って知りましたが、
絶滅危惧種らしいです。その後の帰り道は同じような空洞を覗いたり、苔の写真を
撮ったり、見てみたい植物…ヒカゲノカズラ、ミズスギを探しながらのんびりと降
りて来ました^^ 見つからなかったけど。あ、大日岩に登る気力はありませんでし
た^^; 名残を惜しみつつ原生林に別れを告げ、富士見平小屋でコーヒーを頂き、人
気の水場で顔と手を洗って水筒でお持ち帰りです。紅葉かシャクナゲが咲く時期に、
是非また歩いてみたい山でした。
帰りの小仏トンネル渋滞は7Kmで済みましたが、調布〜八王子間でまさかの事故渋滞
11Km… >_<; けれども充実した一日の為か、思ったより疲れずに帰宅出来ました。
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