雨の合間に【野坂岳】周回。ブナを見上げて、なっちゃん探して。
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- GPS
- 04:58
- 距離
- 7.6km
- 登り
- 774m
- 下り
- 754m
コースタイム
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
山村登山口から稜線分岐点までは鉄塔巡視路併用。野坂岳南尾根から憩いの森登山口までは一般登山道。雨後だったので粘土質の登山道はよく滑る。 |
その他周辺情報 | 越の湯、ニューサンピアつぬがの湯 |
写真
感想
酷暑の後は想定外の長雨続きで7/末から歩けていない。昨日は久し振りに晴れ間があったのに急な仕事が入る。この日は早朝に目が覚めてしまった。uriuri4211さんに、二ノ谷山のナツエビネの件でメッセージを送るとすぐに既読が付いた。もう起きておられる(笑)。最近歩けていない‥ナツエビネいいね‥等とやり取りしていたら、今から行くので野坂のナツエビネを愛でに行こうとなった。ジャンダルム帰りの雲上の人とペースが合うわけないのに乗せられてしまった格好だ。
折角なので周回しようということになる。憩いの森登山口駐車場は未だ数台の余裕があった。端っこに一台を停めてから山村登山口に向かう。勝手知ったる山道なので最初は先に行かせてもらう。しかし第一鉄塔まで持たず息が上がって先頭交代。鉄塔尾根の急登は息も絶え絶えで話し返す力もない。ウリさんは事情を察してか以後は口数が少なくなった。
山毛欅の巨樹林に突入すると不思議にシンドさが和らぐ。ブナフェチ同士がウーンと唸るだけで無言の鑑賞をしながら急登を登り詰め稜線に乗る。ここで私の顔に余裕が現れたのだろうか、途端に元気が出ましたねとウリさんに指摘されてしまう。
野坂南尾根にはブナの巨樹林が続く。偶にミズナラも混じっている。木漏れ日が射しこんで実に気持ちがいい。ここまでで2組3名とすれ違っただけの静かな山域だ。やがて緩やかになりfwさんが野坂平と称する灌木帯にさしかかる。ここはおそらく風衝地帯で樹木が育ちにくいのだろう。春にはカタクリが樹間に群生する所だ。
山頂に到着すると上空はすっかり晴れ上がり360度好展望。人は意外にも少なく数人程度である。北と西の若狭湾側は晴れ渡っているが南と東側の山岳部は雲が掛かっている。隣の岩籠山でさえガスが高速で流れて見えたり隠れたりを繰り返している。なんと、晴れているのは芦谷山から野坂岳の尾根一帯だけで実にラッキーな登山天候だ。
私たちは風を避けて避難小屋前の広場でランチタイムとする。ウリさんから頂いたノンアルビールで乾杯!北部白山のことで話が弾む。自分には歳と共にどんどん遠ざかって行く葛藤がある。さて少し話しこみ過ぎたので次の目的のため下山することにした。
山毛欅の美林を通り過ぎるとウリさんが「あった」と言われる。ナツエビネの登場だ。そのピンクの可憐な花はかわいい妖精のよう、おっさん二人が夢中になって写真を撮る。知らない誰かが見たら気が変になったと思われるかもしれない。以後、数ヵ所でも見ることが出来た。
下りでは10人ぐらいの方とすれ違う。久方ぶりの山行で左膝が痛みだす。自宅に戻ってベランダから見える野坂山地にはガスが立ち込め、やがて雨が降り出すのだった。ジャンダルム帰りのウリさんにはペースを合わせていただき迷惑をかけてしまいました。怠け者の年寄りの尻を叩いてくれた優しいウリさんに本当に感謝です。
ここ数日、山友のnaojiroさんとメッセージの遣り取りをしていた。酷暑のあと長雨にたたられて暫く山へ行けず、身体も鈍り気持ちも萎え気味だと仰っている。
この日も決して天気予報は良くないのだが、比良、高島、敦賀の山あたりは比較的マシなようで、昼過ぎぐらいまでは雨は降りそうにないだろう。
4時半ごろから目が覚めて何処の山に登りに行こうかと思案しているところにnaojiroさんからメッセージが届く。昨日も登山の機を逃してしまったと仰る。じゃあ野坂岳にナツエビネを探しにでも行きませんか?とお誘いしてみる。乗ってこられた♪
急いで支度し、途中で買い出しをして、待ち合わせの野坂のいこいの森に着いたのは7時40分。遅めのスタートではあるが、山集落の登山口から周回しても13時ごろには下山できるだろうと踏んで車を一台デポしたのち山集落登山口へ向かう。
naojiroさんは久々の山行なのでダメダメかも知れないと仰りながらも結構な速度で歩いて行かれる。少し心配しながら序盤を歩く。
このルートは鉄塔巡視路が主であり中々の急坂が続く。とても見晴らしはいいのだが、予想外に晴れ渡った空からは太陽が照り付け、風はあるものの南風で生あたたかい。汗を垂れ流しながら登ってゆく。途中慌てて二人とも日焼け止めクリームを塗ったのだが、適当に塗り付けたnaojiroさんの顔はクリームのムラだらけ、特に鼻の下が真っ白けのけなのを見て吹き出してしまう。
鉄塔を3基ほど過ぎ、野坂の主稜線との合流点へ向けての最後の頑張りどころの坂道は、刈り払いされた開けた尾根から、やがて日射しを避けれる樹林帯へと入ってゆく。
そしてそこにはお待ちかねの山毛欅の森が広がる。
この森は凄い。歴史を感じる巨大な山毛欅が次々と現れるのだ。見上げては感嘆の声を上げてしまう。
しかしブナフェチのnaojiroさんの口数が少ない。やはり久々の山行で、ここまでの上り坂で相当体力を消耗されているようだ。
主稜線に乗り、野坂岳山頂方向へと北進する道は比較的緩やかになる。濃く美しい山毛欅の林、山毛欅の巨樹、麗樹を見ながら休み休みゆっくりと進んでゆく。
naojiroさんに山毛欅以外の樹についても教えていただく。コナラ、ミズナラ…。しかしこの辺りには分からない謎の樹があるだと言って熱心に樹皮を触ってみたり葉を見てみたりされる。
やがて山毛欅林が終わるとリョウブなどを中心とした低木群の間を縫うように付けられた登山道を上り詰めてゆくことになる。すると突如、青空が見えると同時に視界がパッと広がった。
野坂岳の山頂に登頂した。
360°大パノラマの山頂。お隣りの岩籠山には山頂部にガスがかかっているが、敦賀市内と敦賀湾は綺麗に一望できる。西には若狭湾に浮かぶ半島や島々の風景。意外な好天に恵まれて絶景を楽しめ大満足である。
風が強いので山頂北側の避難小屋の前に場所を移して簡単に食事をすることに。久しぶりの再会を祝してノンアルビールで乾杯!往路でお疲れ気味だったnaojiroさんも元気を取り戻されたようだ。暫し歓談する。
naojiroさんは決して沢山お話をされるわけでは無い方なのだが、品のあるユーモアには元気を貰い、温かな言葉から勇気をいただく。
下山は野坂いこいの森に向けての一般ルートを軽快に下りてゆく。三の岳、ニの岳あたりの山毛欅林は壮麗である。
そして途上では幸運にも今日の目的でもあったあの花々に出逢うことができた。可憐で気品ある夏の妖精。今日の山行に素敵な彩りと思い出を添えてくれたことは言うまでもない。ナツエビネ、いつまでもこの地に。
突然の誘いにもかかわらず重い?腰を上げて若輩者の私との山行にお付き合い下さったnaojiroさんに心から感謝。
野坂山地もブナが綺麗ですね。ねじねじは凄いです。あそこまで捻じれたやつは見たことが無いな。
そろそろ山では秋の気配がしてきているのかな? やっと後梅雨みたいな天気も終わるようですが、夏に逆戻りとか??
文中に春の内緒の場所も出てきたような? ○○○○の群生? 観たいな〜 メモしとこ。
ウリさんに乗せられて重い腰を上げ一緒に歩いてきました。
長いだけの駄文に目を通していただけたようでありがとうございます。
野坂岳はほとんどのハイカーが憩いの森〜山頂をピストンされるので野坂平は穴場です。
かたまってはいないけど広範囲に点在している感じです。残雪が消えた頃にお越しください。
野坂岳南尾根はブナの美林が三国山まで続きます。こちらも併せてお勧めです。しかし風力発電の話が持ち上がっているので困ったものです。
予想以上に好天で下山まで晴れ間が続いたので敦賀まで足を延ばして正解でした。
ようやく今週半ばぐらいから晴れの日が多くなりそうですが、恐らくこのまま秋に向かうわけでは無く、残暑きびしくなりそうでしょうか。涼しくなって快適に山歩きできる時季までにはお仕事やっつけておいて下さいね!
山集落からのルートの主稜線に交わる手前の山毛欅はどっしりと貫禄のあるものが多いです。ののさんとご一緒した氷ノ山の山毛欅林も重厚でしたが、少しまた雰囲気が違います。
naojiroさんに教わったのですが、ねじねじ山毛欅は若い頃に蔓植物に巻きつかれるとあのように成長してしまうそうです。相当ストレスを感じて目を回してそうで可哀想にも見えます。
山毛欅は色々と興味深いです。
山コースへの周回はいいですよね。以前naojiroさんとご一緒して頂いた時に、下になると俄然スピードアップされたnaojiroさんにflatwellさんがびっくりしておられたのが印象的でした。
コロナ禍の中でのパーティー登山は憚られるかもしれませんが、紅葉季節に幽境の池から先の未踏の尾根を進みたいと考えておりますので、宜しければお付き合いお願いします。
この季節には必ずなっちゃんに出逢っておきたいですよね!今年も可憐で可愛い姿を見られて良かったです。
naojiroさんは暫く山をサボっておられたので心配しましたが😁なんの汗だくながらも普通に歩かれてました。私のペースをお気遣い頂いてたようなのですが、ブナや花々に魅了されながらの山行はゆっくり・のんびりがいいのです。
滋賀も緊急事態宣言下になり、暫くは山へ行くのも単独行にすべきと考えております。
めでたく明けましたら、また是非お声掛けください。幽境の池から先も楽しみにしています😄
この日は芦谷山以北は晴れ間が広がっていました。下山後はたちまち雲が湧いて雨が降りだすという幸運が我々について回りました。山猫さんが来られていたらどうだったでしょうか?否、奥様がご一緒だから晴れですね?。
flatwellさんと一緒の時は調子がよかっただけで普段はヘタレです。
幽境の地より北へって八草峠までですか?
😅きっと紅葉が素晴らしいでしょうね。くれぐれも雪まじりの日は避けてもらいたいものです🤣
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