立山五色ヶ原〜黒部湖
- GPS
- 31:00
- 距離
- 20.5km
- 登り
- 1,117m
- 下り
- 2,100m
コースタイム
扇沢7:00〜(この間アルペンルート)〜室堂9:20〜一ノ越10:15〜11:00浄土山(富山大研究所のピーク)11:30〜12:05鬼岳東肩12:20〜13:05獅子岳(北ピーク)13:30〜14:35ザラ峠14:50〜15:35五色ヶ原山荘(テン場手続など)15:45〜15:55テン場
<22日>
テン場6:15〜(この間写真休憩頻繁)〜五色ヶ原末端6:55〜刈安峠8:20〜平ノ小屋9:40〜10:15中ノ谷12:10〜14:40御山谷15:00〜15:45タンボ沢野営場15:55〜16:20黒部ダム
天候 | 21日:快晴 22日:晴れ時々曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
連休なので臨時便もあり、それぞれの乗継ぎはスムーズでした。 帰路は黒部ダムからトロリーバスで扇沢まで。 臨時便だが超満員。 扇沢は、朝7時前の到着で無料駐車場は満車?で、 よくわからないまま他の車について行ったら有料駐車場のゲートでした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
室堂から一ノ越は、コンクリで固めた石畳の道で、御山に登る行列に混じって歩く。 一ノ越から登山道らしくなる。槍ヶ岳や遠くに八ヶ岳、甲斐駒と北岳、さらに山頂手前では富士山もチラリと見え、標高の高さを感じる。 浄土山から竜王岳はすぐそこで、空身で往復する人が多いが私はパス。 浄土山から先はやや歩きにくくなる。竜王岳の西側、鬼岳の東側を巻くように下っていき、獅子岳は頂稜を通る。所々に赤ペンキ目印があり、トレースも明瞭。この時期は雪渓は消えてました。 ザラ峠への下りは、石を落としそうで神経を使う。難所に鎖とハシゴあり。峠からカルデラの崩壊壁を右に見ながら登り(足元注意)、草原の一角に出ると木道中心の緩い登り坂。 テン場は、山荘から木道を10分ほど下る。トイレ、給水設備あり。山荘スタッフによれば、朝は水の出が悪いので晩に補給しておく方がよいと。 テン場から五色ヶ原末端までは本当に気分のよいトレイルで、景色についつい足が止まる。花の最盛期はさらに素晴らしいに違いない。 尾根の下りになると徐々に木が高くなり、緩急を繰り返してがんがん下る。 ゴロ石や岩角が出ていて歩きにくい。刈安峠から歩きやすい森の径になる。 径がヌクイ谷まで下りて、しばらく歩くと平ノ小屋がひょっこり現れる。 刈安峠からヌクイ谷への下りは、2.5万地形図の破線(*)と実際の径路が少し異なるように感じました(地図と照らしながら歩いたわけではないので、印象ですが)。 登山道は明瞭で、信じて歩いて問題ないと思いますが・・・。 ルート図の赤線は、地形図の破線に沿って描いています。 *追記: 2.5万地形図の破線と実際の径路の違いは、 私が持っていた2.5万地形図「黒部湖」が旧版(H14年発行)だった ためでした。 現行版(H24年発行)では、この部分の破線が旧版と異なり、 実際に歩いた感覚との違和感なく、修正されたと想像しています。 また、「山と高原地図」の赤線は、旧版の地形図と同じでした。 ちなみに、ルート図の赤線は、現行版の破線のようです。 平ノ小屋から黒部ダムまでは、下った分だけ必ず登る(またはその逆)。概ね歩きやすいブナ林の径だが、所々に若干歩きにくい箇所がある。崩壊の巻きや小沢の横断などでハシゴ段が数か所あり。大きな沢は立派な木橋で渡る。 途中でロッジくろよんがすぐ近くに見えるが、御山谷とタンボ沢を迂回するので、1時間ぐらいかかる。 ロッジくろよんから先は、簡易舗装の遊歩道。 |
写真
感想
晴天が約束された三連休、一度行ってみたかった五色ヶ原に出かけた。
平ノ小屋でもう1泊して、イワナ釣り三昧の午後を過ごす予定だったが、
急用ができて、タンボ沢(ロッジくろよん)のテン場に泊まり、
翌朝の始発トロリーバスで帰る計画にして、とりあえず出発。
(結果的に、2日目は泊まらずに帰ったのだが)
アルペンルートは、比較的スムーズに乗り継げて良かった。
(去年、木曽駒千畳敷のロープウェイで散々な目にあったので)
予定通りに室堂を出発し、一ノ越経由で御山に行く登山者の行列に加わる。
老若男女さまざまな人々が、それぞれのペースで登っていく。
日差しが強く、風も無いので、とにかく暑かった。
一ノ越から先は、人がぐっと減る。
浄土山から先は、さらに減る。
天気はこれ以上ない快晴で、遠望する山々も雲一つない稜線歩きを楽しめた。
槍や黒部源流の山々を見て歩き、剣岳が見える間は振り返って思い出に浸り、
遠くに富士山を見つけて感激した。
しかし、寝不足(途中で仮眠1時間半)がたたって、徐々にペースダウン。
五色ヶ原まで、決して気楽な道のりではなかった。
最後の五色ヶ原山荘からテン場の木道が下りなのに辛かったのは、
バテバテだったということなのだろう。
五色ヶ原はまさに別天地で、夕焼けの山々を眺めながら夕食を楽しむ。
しかし、山の夜は早い。
沢歩きの場合、日が沈んでから焚火でまったりするのが常なのだが、
この時期の山上のキャンプ地は日が沈むと寒く、いそいそとテントに入る。
シュラフに潜り込むと、そのまま眠ってしまった。
翌朝は、晴れてはいるが雲が多く、冷え込まなかったのは助かった。
目覚めは少しダレ気味だったが、概ね予定通りに出発。
しかし、素晴らしい景色についつい足を止めてシャッターを切るので、
なかなか五色ヶ原を抜けられない。
樹林帯の尾根道に入って、遅れを取り戻そうとペースを上げたら、
刈安峠の少し手前で転倒して膝を打ってしまい、結局大休止となった。
急いだ意味が全くない。
(反省・・・)
普段履いている沢靴やアプローチシューズは底がフラットなので、
たまに登山靴を履くと、踵のブロックが岩角に引っかかって怖い。
前日も踵が気になる時があったが、ついに転んでしまった。
平ノ小屋に着くと、そこには7〜8人の釣り人が・・・。
手前のヌクイ谷でも釣り人を見かけたし、
釣り雑誌にも出る「有名な穴場」であることを実感した。
とりあえず中ノ谷まで行って考えようと、休まずに歩きだしたら、
小屋からすぐの階段で再び転倒・・・。
膝をかばって歩くので、足に疲れが溜まっていたようだ。
そのまま中ノ谷まで歩いたが、もはや釣りはどうでもよくて、
大岩に寝そべり、しばし夢心地・・・。
横になって休んだら何となく元気が出てきたので、
様子がわかっている御山谷の橋の前後で釣りすることにして、
いざ出発。
しかし、ペースは上がらず、体力不足を実感する。
それでも夕方のワンチャンスに期待しながら御山谷に着くと、
そこには釣り人の姿があった・・・。
これで諦めがついて、タンボ沢には泊まらずに下山した。
8月に南ア・椹島のテン場でkimidoriさんの話を聞いて、
山から下って別の山に登り返すコース取りもありかなと思った。
今回のコースでも、五色ヶ原から平ノ小屋に下ってから、
さらに針ノ木谷を遡行して針ノ木峠を越えてはどうかと思ったが、
少なくとも今の自分には現実的ではなさそうだ。
いつか、黒部ダム〜平ノ小屋〜針ノ木谷のルートで針ノ木峠に登りたい
と思っている。
コメント
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初めまして。
そうなんです。ちょうどこのルート、先週の3連休に憧れていたルートなんです 寝起きが悪くチャレンジできなかったのですが、室堂から五色経由で黒部のルート。
気になっていたのは平ノ小屋から黒部ダムのルートですが、特に危険箇所はない感じでしょうか?登り返しが結構多いようですが。
私も針ノ木も是非チャレンジしてみたいと思ってます。
1006702さん、初めまして。
平ノ小屋〜黒部ダム間は、特別な危険箇所はないと思います。
ただし、湖岸側が切れ落ちて、スリップすると湖岸まで転がりそうなところが何か所かありました。
また、平ノ小屋から船着場分岐への下り階段が急かつザレ気味だったのと、
登山道を小沢が流れるところが確か2ヶ所あったので、靴底が滑りやすい時は注意された方がよいと思います。
急なハシゴ段の下りと登り返しが何か所かありますが、特別に長かったのは、中ノ谷から少し歩いた先の小沢(写真38)ぐらいです。いずれも片側にしっかりした手すりがあり、それほど不安はありませんでした。
五色ヶ原は空が広くて、雷鳥沢とはまた違った景観で、おすすめです。
次に行くなら針ノ木谷と思ってますが、釣りしながらゆっくり歩いて1ビバーク入れないと、私には厳しそうです。
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