大山と素敵なカフェ

2021年09月04日(土) [日帰り]

• GPS: 02:22
• 距離: 8.3km
• 登り: 673m
• 下り: 1,073m

コースタイム

日帰り

• 山行: 2:39
• 休憩: 1:22
• 合計: 4:01

距離 8.3km 登り 678m 下り 1,095m

9:34 大山ケーブルバス停
10:05 10:08 阿夫利神社下社
10:35 10:35 16丁目
10:41 10:42 20丁目
10:51 10:51 25丁目
11:03 11:04 大山
11:11 11:12 25丁目
11:42 12:59 ヤビツ峠
13:18 13:18 春岳沢 水場
13:28 13:29 蓑毛
13:38 ゴール地点

天候

丹沢表尾根は曇予報でしたが、現地の天気は下り坂。午前中か小雨がパラつき、午後になると時折雨足が少し強まる。雲は晴れず、眺望も無い。大山山頂付近は風も少し有り、気温も9月初めにしては低い。

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

行きは伊勢原まで電車。バスで大山ケーブルカー下社駅。帰りは、秦野駅から乗車。

コース状況／危険箇所等

雨で多少滑りますが、登山道に水溜りや流れが出来程では無い

その他周辺情報

ヤビツ峠レストハウス

写真

9/4 9:34

雨が降りそうな雲行。緊急事態宣言と天候のせいで登山者も観光客もほとんどいませんw

9/4 9:43

男坂を登ります

9/4 10:05

人気の殆ど無い下社

9/4 10:22

大山って結構険しいんです

9/4 10:58

15年振りに登った大山

9/4 10:59

9/4 11:01

上社は建物の傷みが激しく修復中

9/4 11:02

一瞬だけ日差しがあったが直ぐに小雨。風が肌寒いので、すぐに撤収

9/4 11:11

ヤビツ峠に下ります

9/4 11:41

3月にオープンしたヤビツ峠レストハウス

9/4 11:52

クロモジのハーブティー。クスノキ科なのでシナモンの様なほろ苦さとスーとする香りが楽しめます。ホットは新芽の部分を、アイスは樹皮を煎じたもの。

9/4 12:05

天皇陛下が丹沢山の深山山荘に宿泊した時に出された「おばあちゃん秘伝のカレー」。優しい味で、山行で疲れた胃袋にもスーっと収まる。

9/4 12:05

肉はポーク。自家製のチャツネが隠し味で効いています

9/4 12:59

トレランなのでヒルを気にせず蓑毛に降ります

9/4 13:17

ここまで来れば、あと少し

9/4 13:19

下界はセミが夏の終わりを惜しみむ様に鳴いていました

撮影機器：

iPhone 8 Apple

感想

Jinriki-2020

雨予報の土曜日。出かけるか迷った挙句、7時に浦安を出る電車に乗ります。完全に出遅れたのでトレランで丹沢表尾根をサクっと走ろう！

途中、車窓から雨雲が掛かった大山が見えたので予定変更。雨の大山は趣があって素敵です。雨降山の別名はダテでは無い。信仰の山としての神秘に包まれます。

実は大山は15年振りに登ります。最後に山頂まで登ったのは仕事で海老名まで来た時だった。小田急のホームから山頂まで見えたら、気づいたら下り電車に乗っていた。仕事用のウォーキングシューズと大きなビジネスバックを下げて、汗だくになって山頂を目指した。

あの頃は無かった鉄の階段や木道が、大山の参道としては少々無粋だけれど、登山道の土の流出も激しいので仕方がないのでしょう。って、大山って頂上こんなに遠かったっけ、20丁目を過ぎたけど、何丁目まであったっけ？

1000mを過ぎると下生えの雰囲気が変わってきます。風も肌寒さを感じる。雨も粒が大きくなってきて、レインウェアを出そうか迷っていると山頂の鳥居が出てきて登りは終了。

昔は小さなお社がチョコんと鎮座していた記憶があるが、風雨に長年晒され老朽化した為に、シャッター付きの無粋な建物に囲われたいました。修繕工事が進行中とのこと。

大学時代、水も持たずに登山して、余りの喉の渇きに負けて、お供物の日本酒でちょっとだけ喉を潤させてもらったっけ。その後、神罰が下って下りで派手に転んだなーー。(おっといけない、30年以上前の事だから神様ももう怒ってはおないよね)

一瞬だけ日差しがあったのは、雨降り神様の粋な計らいか。しかし、すぐに雨雲の中に。肌寒いので早々にヤビツに下ります。このルートは木道や木の階段が整備されて走りやすい。途中、木の根に足を取られてヒヤリとしましたが、神様、昔の事まだ根に持ってるのかな…賽銭も奮発したんだけど。

登りで使い尽くした脚も復活したので、ヤビツから一気に表尾根を片付けて大倉に降りようと思ったら…ヤビツのバス停の手前に、洒落たお店が出来ていた。何かの記事で読んでクロモジ茶というのが気になっていたので、少し寄り道をする事に。

店内は木をふんだんに使った休憩所ともカフェとも言える佇まい。アップライトピアノが置かれていますが、従業員のお一人がピアニストだそうだ。

ホットのクロモジ茶を注文すると、透明ポットの中には、木の新芽が漂っています。鼻を近づけると、シナモンの様なスパイシーで爽やかな香りがします。お店の方に聞いたところクロモジはクスノキ科だそうで、シナモンや樟脳などに共通の香りがします。味は、少し苦いですが、香りと相まってホットでも爽やか。

カレーがオススメというので、どんなカレーかと問うと、令和天皇が若かりし頃、丹沢山に登られた時に供されたカレーのレシピ通りに作っているのだとか。当時お婆さまが秦野市内で料理教室をしていて、下で作ったカレーを運び上げたのだと言う。当時の浩宮様と一緒に家族が写った写真を見せて頂いた。

コレは食べねば、帰宅後、家内に「あんた、ケチね」と言われる事必至。カレーも追加オーダーすると、運ばれて来たのは優しい香りのカレーだった。自家製のチャツネと秦野の野菜で丁寧に煮込まれたポークカレーは、野菜の甘味が上品で、山行で疲れた胃にすーーと収まる感じ。そして、カレーとクロモジ茶の相性がとても良い。シナモン系だから？

食事をしながらオーナーご夫婦と話が弾み、すっかり表尾根を走る気も失せてしまった。登山をされると言うご夫婦の話は、山好きにとっては最高のデザートでした。

根が生えてしまいそうな重い腰を上げて、取り敢えず蓑毛まで駆け下ります。ヒルの危険地帯ですが、登山者が居ないのでヒルも気を抜いているハズ。走り抜ければ、這い上がる間もなかろう。

とても楽しい下区間だが、膝に違和感がある。最近運動不足で人生最高体重を更新してしまった。71kgオーバーでのトレランはキツい。表尾根に行かなくて良かった。

そんなこんなで、ダイエットの為のトレーニングが、カフェランニングとなった雨の大山でした。
雨の日は山もカフェも貸切状態で、ちょっと得した気分。私は雨の山って植物が生き生きしてるので結構好きです。


又、カレーとクロモジ茶と素敵な語らいを楽しむ為に、次回は自転車で来よう！！