■南アルプスど真ん中【塩見岳】こんなにいいお山だったんだー!
- GPS
- 14:37
- 距離
- 26.7km
- 登り
- 2,540m
- 下り
- 2,552m
コースタイム
※休憩含めても普段と同じでほぼCT(標準時間)通りの行程で歩いています。
14時間以上の行程を日帰り登山と考えるかどうかは自己判断にお任せますが、
オススメはしません。
天候 | 晴れ 後 くもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
第1〜3まで駐車場がありますが、3連休初日は満車で路駐もたくさんあったと思われます。最終日はガラガラでした。 第1Pにはトイレあり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所は特にありませんでしたが、塩見小屋〜山頂までは岩場もあります。 お子さん連れの方はちゃんと親子でザイル結んでいるのを見かけました。 登山ポストは、第1駐車場、登山口にあります。 トイレは、第1駐車場、登山口(簡易トイレ)、三伏峠、塩見小屋にあります。 三伏峠は、水洗200円(受付で鍵要)、汲取り式100円。 塩見小屋は、携帯トイレブースのみ。袋200円でこちらも小屋で鍵要。紙要。使用済袋を入れるボックスあり。 |
写真
感想
山に挑む前の久々の緊張感。
遠足前の園児状態で眠れない。
久々のロング山行。
ちゃんと帰って来れるかが心配w
CTは黒戸尾根よりは短いので行けるだろうけど、膝も心配だし途中で心が折れないかも不安でしょうがない。
土日と体をゆっくり休めて三連休の最終日に塩見岳に登ることにした。
駐車場もその方が空いてるだろうし。
(帰りの高速渋滞は半端ないけど。。。)
レンタカーを借りてそのまま出発。
何せ、目指す鳥倉駐車場までもかなり時間がかかる。
なので夕食も車内で簡単に済ませることに。
首都高代々木辺りに差し掛かった時、私は気づいてしまう。
「あっ!!!! 鳥の餌セットしてくるの忘れたっ!!」
ガガガ━Σ(ll゜д゜(ll゜д゜ll)゜д゜ll)━ン!!!
(鳥というのは、オカメインコです。)
どうしよう、、、とか考える間もない。
家まで戻るしかない。
代々木出口から横浜へ向けて舞い戻る。
なんでこんな日に限って忘れるかな。。。(´Д`)大バカ
無事帰宅して餌をセットし、再出発。
ロスした時間を取り戻すべく急ぐ。
幸い高速の渋滞は無かったけれど、鳥倉林道への道がわかりづらくて迷ってしまった。
午前1時頃、駐車場着。
第三、第二駐車場にも車がちらほら。
路駐も結構見かけたので三連休は激混みだったんだろう。
この日は余裕で第一Pに止められた。
準備をしてすぐに出発。
ゲート脇をすり抜ける。
ここから登山口まで林道歩き。
CTは40分らしい。
自転車があれば、、、と思う道。
暗い林道をヘッデンを頼りに歩く。
空には雲が多く、時折星が見える。
40分弱で登山口に到着。
ここから山に入る。
ちょうど丑三つ時。。。か。。。
羊歯の生い茂る登山道に足を踏み入れる。
暗いのはしょうがない。
熊にだけは出会いませんように。それだけ祈りながら登る。
1/10〜と三伏峠までの案内が出てくる。
ピンクのテープもあって迷うこと一切なし。
最初の30分ほどが体も足もまだ温まって無くて重かった。
長丁場だし、Wストックに助けてもらいながら登る。
4時過ぎ。
三伏峠まで「あと200歩」地点になる。
ほんとに?と思い、何歩か数えてみたら私の歩幅では200歩では全然足りなかった。
三伏峠。小屋もある。
やっと人の気配を感じる。
真っ暗で、まだ夜明けまで時間がある。
ベンチで少し休憩。寒いので何枚か着込む。
ここからテン場があるのでしばらく熊鈴は消音。
ここから先しばらく吹きっさらしの稜線を歩く。
風はほとんどないものの、冷たい靄の中さすがに寒い。
手袋をしている手も悴む。
もう秋なんだなと実感。
右手の空がうっすらと白んでくる。
やっと闇から解放される。
オレンジ色の空に富士山のシルエットが見える。
新しい朝が来た。。。
希望の朝だ〜♪喜びに胸を開け♪・・・・なぜかこの歌がw
だんだんと明るくなってきた。
安心感からか、眠気に襲われる。
この辺りは半分眠りながら歩いていた私。
本谷山を越える。
登山道はそれほどアップダウンもなく、スムーズに歩ける。
少し下るところがあると、「ああ帰りは登るのね。。」と思いながら。。。
樹林帯に入る。
ちらちらと眩しい光が目に入る。
この樹林帯を登り切れば、、、視界が開けるはず。(開けてほしい)
でもここの登りが一番キツかったかな。。。
旦那さまの顔色がものすごく悪かった。
まるで富士山に登ってるかのような。。。息の荒さ。。。
登りきって稜線に出るとご褒美が待ってた。
視界が開けて、登ったことのあるお山たちがお出迎え。
景色を堪能しながら稜線を歩く。
雲一つない天気で最高♪気持ちいい♪
10分ほど歩くと塩見小屋。
休憩をしてサブザックだけ持って山頂へ向かう。
(私はサブ忘れたので荷物を少しだけデポする旦那さまのザックに入れ込む)
ちょうど太陽に向かって登る形になるので日陰の登山道を歩く。
目の前に聳えている塩見岳。
逆光でしか見えないけれど、
間近で見るとその存在感は半端ないと感じさせられる。
なんだろう、、、ものすごく大きな広い心を持ってるお山。
懐が大きい、、、、深いって言うのかな。
どーんと来い、俺がちゃんと受け止めてやるからよ〜って感じw
岩場の多い登山道。
途中からはストックも片づける。
今まで7時間ほどずーっと単調な歩きだったので、
ここで岩場になって気分転換にちょうどいい。
黄色いマークに従って登って行く。
塩見小屋から1時間過ぎてやっと最後の稜線に出た。
景色がいいので歩みが遅くなってしまった。
そしてすぐに塩見岳西峰に到着。
山頂部だけ隠した富士山が目の前に見えた。
富士山、おはよー♪
最高峰はすぐそこの東峰なのでそのまま歩く。
5分ほどで東峰。標高3,052m。
約8時間かけて到達♪がんばったー♪(´∀`)
山頂に立って360度見渡すと、ここは南アのど真ん中なんだってことがわかる。
登ったことがあるのは北部のメジャーなお山ばかり。
日帰り族の我々は南アの南部には足を踏み入れたことさえない。
今のところここ塩見岳が精一杯。
色んな方向に伸びる尾根尾根。
あ〜、、、この稜線を時間かけてずーーーーっと歩いて行きたい。(´∀`)
ありがたいことに人が少ないのでしばらく山頂で景色と充足感に浸る。
時間的にも雲が上がってくる頃。
帰りたくないけど、そろそろ下山せねば。
名残惜しいのでゆっくり景色を楽しみながら下山する。
小屋でトイレを拝借。
ここは携帯トイレ用ブースがあるだけです。
小屋で200円払って携帯トイレを購入し、ブースの鍵を開けてもらわなければ利用できません。
私は携帯トイレ初体験。
小屋の女性に丁寧に説明してもらえました。
使用済みの携帯トイレはありがたいことにヘリで下してもらえるそうです。
塩見小屋を後にして下山開始。
登ってきた道を戻ります。
帰りはやっぱり長く感じてしまう。
それでも私は不思議と元気でした。
帰りの登り返しもそれほど苦では無く。。。
膝も問題無し。
スピードは無いけど、持久力は昔からある。(b´∀`)
三伏峠小屋でもう1つのバッジを購入して下山。
あとはひたすら下るのみ。
4/10までは小さなアップダウンはあるもののほとんどなだらかな道。
そこから先はちょっと膝にきました。
区間ごとの時間を計ると約10分程。(速い人は例外)
一番つらかったのは、1/10から登山口までの道でした。
最後の下りが殊の外長く感じられて。。。
つらいのは痛みじゃなくて、精神的なものですが。。。
登山口からは林道歩き。
CT30分とありますが、遠くに見えてる駐車場を見ると「ほんとに30分?」と思ってしまうぐらい距離を感じます。
「ほんとにあそこまで帰らなきゃだめなんだよね?あれだよね?」
真夜中に歩いた時は真っ暗でわかりませんでしたが、明るい今、しかも駐車場が見えてる分、距離を感じてつらいです(苦笑)
やっぱりここは自転車だよーー!!(´∀`;)
それでも本当に30分なのか確かめたくて私はペースを落とすことなく
黙々と歩き続けました。
当初の予定どおり16時までには駐車場に着きたいしっ。
30分ちょうどで駐車場到着。。。
ゆっくりのんびりでは無理です、30分w
約14時間半の日帰り山行。
疲れて、帰りの車では2人して「あ〜、、、あぁ〜。。。」という声しか出ませんでしたw
それでも沸々と込み上げてくるのは充足感。
今年も弾丸日帰り耐久登山を無事やり遂げることができて良かったです。
ああ、それとまたいいお山に登れました。
塩見岳。
いつも遠くからチラっとしか見たことが無かったお山でしたが、
今回間近で見て、登って、このお山の良さを存分に味わいました。
まーた、惚れてまうやんか〜。。。(惚れました(ノ∀`♥))
お疲れさまでしたぁ。
いや14時間半ですか〜。凄過ぎです。
弾丸日帰り耐久登山も、超ベテランの域に到達しましたね。
快晴の塩見、最高ですね!!!
次は、どこですか?
いかんいかん、まだ昼休みじゃなかった。
こんにちは
まずはロングコースと運転お疲れさま。
塩見に登ったという事は知っていたのでボクの好きな南アの深いところの入り口はどんな感想だっただろう?とレコを楽しみに待っていました。
北部の岩っぽい感じと南部の深い森と登り返しの両方の特徴を持っている真ん中の塩見岳。日帰りだとロングコースですが、整備されて歩きやすくて360℃の展望があって素敵な山だと思っています。鳥倉林道は紅葉の名所でもあります。
長大な仙塩尾根や気持ち良さそうな蝙蝠尾根がたまりませんね。また行きたくなっちゃったなぁ
この塩見や黒戸辺りが日帰り出来れば南部の茶臼や上河内、農鳥岳や笹山と大きく人の少ない渋いけどじんわりとイイ山も行けると思いまよ〜♪
コメントありがとうございます。
年に一度はやらないと、、、とロング日帰りを恒例にしようかと思ってます。
全然スピードは速くないんですけどね〜。
休憩入れてCT通りに歩くのが精一杯なので、登れるお山は登っていけたらと思います。
次は来年ですねw
どこにしようかな〜。。。
年々老いていくので体力作りが大変ですが。。。
コメントありがとー!
今回未知の山域なので久しぶりにドキドキ しながら登りました。
登りやすい登山道で思っていたよりも私は楽に登れた気がします。気候も良かったのかな。
塩見岳、お世辞抜きですごくいいお山でした。
今まで申し訳ないくらいほとんど注目することが無く、遠くから見たことがある程度の認識しかなかったのですが、今回登ってその素晴らしさを実感しました。
また世界が広がった気がします〜。
あー、やばぃw
mizutamariさん、yukidamariさん、こんばんは〜
ご無沙汰してました
夜中に出発しての日帰りピストン、気力が凄いですね
しかも、翌日は仕事でしょ?
でも、山頂のご褒美で、全ては消えるんでしょうけどね
このコースなら、僕では泊り山行は間違いなしです
良い景色、ありがとうございました
コメントありがとうございます。
こちらこそ、足跡しか残せずいつもすみません。
日帰りしかできない我が家なので夜中に出て登れるお山であれば行くしかないってことで、なんとか頑張っています。
でも帰ってからの疲労が半端ないですよ〜。今回は私、体調ちょっと崩してます。登ってる時はわからないんですけどね〜。
旦那さんは翌日元気にご出勤。
私は三食昼寝付きの身なのでありがたく疲れを癒させていただき、また次週のお山に向けての準備をするという生活です。
この辺りは泊まりでゆっくり深い静かな山を満喫する方が絶対いいと思います。テント担いで縦走がおススメ!
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