鳳凰三山 薬師〜観音〜地蔵 ☆1泊2日の縦走登山の定番(?)
- GPS
- --:--
- 距離
- 15.6km
- 登り
- 1,474m
- 下り
- 1,769m
コースタイム
夜叉神バス停(6:00) − 夜叉神小屋(6:55〜7:20) - 杖立峠(8:40) - 苺平(10:00) - 南御室小屋(10:40)
【2日目】
南御室小屋(4:05) − 薬師岳小屋(5:05) - 薬師岳(5:15) - 観音岳(5:45〜6:15) - 地蔵岳(7:10〜7:40) − 鳳凰小屋(8:05〜8:30) - 五色滝(9:05) - 白糸の滝(9:25) − 鳳凰の滝分岐(10:05) - 南精進の滝入口(10:30〜10:45) - 青木鉱泉(11:40)
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2004年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
今年の山行の目標は縦走。計画は面倒だけど、その分縦走という登山の醍醐味が楽しめると思い、ふたりとも今年は意気込みが違う!ターゲットは色々考えた結果、鳳凰三山(地蔵・観音・薬師)に決定。一般的な土日で踏破できそうだし。
いよいよ当日前夜、仕事を終えて帰宅した後、大急ぎで支度をして出発したわけだが、大きなザックをしょって最寄の駅から電車に乗って新宿へ向かうという、初めての経験。すれ違うサラリーマンの目、ちょっと恥ずかしい・・・。
新宿からムーンライト信州に乗る(23:54発)。乗客のほとんどがザックを持っている。登山客のためにあるような電車か?日付変わって2:28に甲府に到着。しかし、ここから登山口の夜叉神までのバスは4:30が始発。約2時間足止めである。甲府駅前のバス停には、始発バスを待つ登山客が地べたで寝ていたりなど、早くも強者ぶりを発揮している。僕たちは駅近くに24時間ファミレスがあるのを知っていたので、そこでくつろぐ。
4:30に甲府発。うたた寝をしながらの1時間半弱のバス。気がついたらもう夜叉神バス停。登山口に水場があり、そこで水を補給。電車とバスの乗り継ぎのせいか、やはり全身がなんだかだるい。いつになく柔軟体操を長めに行い、6:00に出発!
いきなりやや勾配のきつい坂が続く。深い森の中なので、展望はまったくない。結構な急斜面なのに、木々はどれもまっすぐに空に向かって高く伸びている。夜叉神小屋まではだいたいこんな感じ。1時間程度で夜叉神小屋に到着したかと思うと、いきなり目の前に白峰三山がお出迎え!右から北岳・間ノ岳・農鳥岳。・・・雄大である。ちょっと残念なのは、まだ朝早いほうだと思うのに、ややかすみ気味・・・。明朝に期待っ。
夜叉神小屋で朝食をとり、ここからのなが〜い上りに備える。先ほどまでの山道と違って、岩場もあったりして歩きにくい。展望もなく、しばらくは我慢の時間帯。
杖立峠に着いた頃にはもう僕の服はいつもどおりびっしょり。でもこのあとも上りは続く・・・。やはり休憩も小刻みにならざるを得ない。ただ、やっぱり確実に高度を上げてきていることは実感できる。ようやく稜線近くを歩く道になり、左手に白峰三山がさらに大きく見えてくる。苺平で最後の休憩をとり、本日の目的地南御室小屋まで一気に進む。
あっという間に南御室小屋に到着〜。時計を見るとまだ午前中。先に行くことも十分可能だったけど、テント泊ができる場所は、このずっと先の鳳凰小屋まで行かなければならない。さらにこの先は見事な稜線歩き。やっぱり稜線は早朝歩きたいから、今日はここでゆっくりと過ごすことにしよう。
小屋の脇には水場があり、炊事や水分補給には事欠かない。しかもまさに「南アルプスの天然水」!冷たくておいしかった。
さて、時間とともに登山客が増えてきてにぎやかになってきた。やはりおじさんおばさんたちは宴会である。それにしても宴会騒ぎができるおじさんおばさんたちのパワーにはいつも驚かされる・・・。僕たちは夕べからほとんど寝ていないこともあってか、酒を飲む元気もなくずーっと昼寝。明日に備えましょう。
翌日は薄暗いなか出発。いきなり急勾配の山道である。まだ暗かったので、道もちょっとわかりにくくて、寝起きの身体にはこたえたかな。でも薬師岳小屋に付く頃にはすっかり夜も明け、薬師岳小屋に泊まっていた人たちも活動開始、という雰囲気だった。
薬師岳小屋の手前からは稜線歩きになるのだが、その景色は見事!朝焼けの白峰三山や甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳が僕らを出迎える。そして振り返ると、雲海から抜け出た富士山が!ここからは高低差もあまりなく快適に歩くことができる。
鳳凰三山の最高峰でもある観音岳には6:00前に到着。ここでようやく朝ごはん。天気もよく、北岳の山腹には僕らが今いる観音岳の影がくっきりと写っていて幻想的・・・。ここからはこれから向かうオベリスクもよく見える。東側は厚い雲海が広がっていて、奥秩父や八ヶ岳方面の山々は見ることができなかった。
朝食を終えて再出発。地蔵岳までは約1時間。途中道がわかりにくかったりもするが、無難にオベリスクの直下の賽の河原に到着。オベリスクは結構大きくてちょっと驚いた。でもそれ以上にお地蔵さんがいっぱい並んでいたほうがビックリ。
さぁ、ここまで来たからにはオベリスクを登らねば!ぴよは登る気がないので僕1人で挑む。
・・・断念!
かつて金峰山の五丈石も断念し、やはり今回も途中で諦めました・・・。でも聞くところによると、最後の鎖か何かがとてももろいらしく、最近怪我した人もいたとか。
オベリスクに後ろ髪を引かれる思いで、いよいよこれから下山。とはいってもまだ朝の8:00にもならない時間。下りも結構急勾配である。途中鳳凰小屋でかなり早い昼食をとり、ここから青木鉱泉へと続くドンドコ沢登山道を下った。
ドンドコ沢はさらに勾配もきつく歩きにくい。何人かの登山客とすれ違ったけど、みんなしんどそうだった・・・。でも雄大な五色滝など、幾つかの滝を間近に見上げることもできた。
青木鉱泉に11:40到着。コースタイムを大幅に短縮するペースで下りきった!大慌てで青木鉱泉のお風呂につかりに行き、ふたりとも10分もしないうちに上がる・・・。さっぱりしたぁ、と脱力する暇もなく、大急ぎで荷詰めをして青木鉱泉をあとに・・・。少し下ったところに12:00過ぎ発のバスは待っていて、僕たちが乗り込むとすぐに出発!
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