ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 35023
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
北アメリカ

【単独登頂】 北米大陸最高峰 マッキンリー 6194m

2006年06月09日(金) ~ 2006年06月24日(土)
 - 拍手
GPS
368:00
距離
52.7km
登り
---m
下り
---m

コースタイム

ランディングポイント→C1→C3→ABC→C3→ABC→HC→ABC→HC→サミット→HC→C1→ランディングポイント
天候 快晴と言える日は1度も無かった。
特に6月上旬の1週間は悪天候で登頂者0
山頂ではマイナス30度を記録。
過去天気図(気象庁) 2006年06月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
北米大陸最高峰マッキンリー6194m単独登頂

この年1151人が山に入り単独で登頂したのは12人

アメリカ、アラスカ州アンカレッジから車でおよそ2時間でタルキートナー

タルキートナーからセスナで60分でマッキンリー登山口のランディングポイントに。

氷河上に着陸する。

ルートはウエストバットレス。

殆どがこのルート。ノーマルルートである。

ほかにウエストリブ、カシンリッジ、メスナークーロアール、レスキューガリー、アメリカンダイレクト、ダイヤモンドルート等あり。

緯度が高く天候が中々安定しない3回目のアタックで憧れのマッキンリーを単独で登頂した。

山頂の気温はおよそ-30度。

山頂では1時間55分いた。

単独で望み登頂したことで、大きな自信にもなった山行だ。

タルキートナーに還ってから、ただ普通に歩いているだけで幸せな気分でした。

山を始め、僅か1年と4ヶ月で達成。

*単独はとても危険です、ザイルを組んで望んで下さい。
空路は成田→シアトル→アンカレッジ
2006年11月30日 00:06撮影 by  DSC-P150, SONY
11/30 0:06
空路は成田→シアトル→アンカレッジ
デナリレンジャーにて現在山に入っているクライマー下山したクライマー登頂率等の案内
2006年06月07日 06:14撮影 by  DSC-P150, SONY
1
6/7 6:14
デナリレンジャーにて現在山に入っているクライマー下山したクライマー登頂率等の案内
ランディングポイント標高2200m
雪崩が起こった瞬間
2006年06月08日 06:29撮影 by  DSC-P150, SONY
6
6/8 6:29
ランディングポイント標高2200m
雪崩が起こった瞬間
C1にて此処で一日停滞した。
2006年06月11日 12:22撮影 by  DSC-P150, SONY
6
6/11 12:22
C1にて此処で一日停滞した。
ようやくABC(ベースキャンプ)に着いた。
正面はウエストバットレス。
2006年06月14日 12:29撮影 by  DSC-P150, SONY
3
6/14 12:29
ようやくABC(ベースキャンプ)に着いた。
正面はウエストバットレス。
ABC高度4250mからMtフォーレイカを見る
2006年06月14日 12:29撮影 by  DSC-P150, SONY
5
6/14 12:29
ABC高度4250mからMtフォーレイカを見る
天気予報は参考までに・・・。
2006年06月19日 03:02撮影 by  DSC-P150, SONY
2
6/19 3:02
天気予報は参考までに・・・。
ABCからHCまでのリッジを進む。
2006年06月17日 06:03撮影 by  DSC-P150, SONY
6
6/17 6:03
ABCからHCまでのリッジを進む。
HC高度5250mからデナリパス(画像左のコル5547m)を見る。
2006年06月15日 15:26撮影 by  DSC-P150, SONY
6
6/15 15:26
HC高度5250mからデナリパス(画像左のコル5547m)を見る。
デナリパスから上部を見る。

僅かに日本隊が設置した世界最高所に有る気象観測機が見える。(高度5715m)

此処で強風の為一度撤退した。
2006年06月16日 05:27撮影 by  DSC-P150, SONY
7
6/16 5:27
デナリパスから上部を見る。

僅かに日本隊が設置した世界最高所に有る気象観測機が見える。(高度5715m)

此処で強風の為一度撤退した。
山頂6194mから見るMtフォーレイカ
2006年06月21日 14:11撮影 by  DSC-P150, SONY
12
6/21 14:11
山頂6194mから見るMtフォーレイカ
山頂。

ついに憧れのマッキンリーを単独で登頂した!
2006年06月21日 14:05撮影 by  DSC-P150, SONY
24
6/21 14:05
山頂。

ついに憧れのマッキンリーを単独で登頂した!
山頂

1時間55分居ました。

気温はマイナス30度。
2006年06月21日 13:54撮影 by  DSC-P150, SONY
14
6/21 13:54
山頂

1時間55分居ました。

気温はマイナス30度。
さらばマッキンリーセスナから何度も振り返る。

また訪れるのかな・・・。
2006年06月25日 02:57撮影 by  DSC-P150, SONY
13
6/25 2:57
さらばマッキンリーセスナから何度も振り返る。

また訪れるのかな・・・。
セスナにてスレスレを飛ぶ。
2006年06月25日 02:52撮影 by  DSC-P150, SONY
3
6/25 2:52
セスナにてスレスレを飛ぶ。
セスナからカヒルトナ氷河を見る。

全長70kmに及ぶ代表的な氷河だ。
2006年06月07日 09:42撮影 by  DSC-P150, SONY
3
6/7 9:42
セスナからカヒルトナ氷河を見る。

全長70kmに及ぶ代表的な氷河だ。
デナリレンジャーステーション。

チェックイン、チェックアウトはこちらで行う。
2006年06月27日 06:59撮影 by  DSC-P150, SONY
3
6/27 6:59
デナリレンジャーステーション。

チェックイン、チェックアウトはこちらで行う。
タルキートナー
シーズンオフ、6ヶ月で来る客は150人ほど。
最低気温は此処で-40度。
高度1500m地点。
逆算でマッキンリーの山頂は-65度になる・・・。
2006年06月27日 07:43撮影 by  DSC-P150, SONY
5
6/27 7:43
タルキートナー
シーズンオフ、6ヶ月で来る客は150人ほど。
最低気温は此処で-40度。
高度1500m地点。
逆算でマッキンリーの山頂は-65度になる・・・。
北緯62度で。

植村さんが最後に泊まったホテルで報告をする。
2006年06月27日 04:47撮影 by  DSC-P150, SONY
4
6/27 4:47
北緯62度で。

植村さんが最後に泊まったホテルで報告をする。
帰りはアラスカ鉄道で。

2006年06月26日 09:38撮影 by  DSC-P150, SONY
4
6/26 9:38
帰りはアラスカ鉄道で。

感想

憧れの山マッキンリー現地ではデナリと呼ぶ。

標高6194mと「高いとは言えないが」緯度が高く天候が安定しない。

時期は異なるが、あの植村直己が還ってこれなかった山として有名。

06年現在およそ100人が遭難。

内34名が未だに行方不明。

別名:凍る魔の山とも呼ばれる。

そんな山に無スポンサー、無サポートでしかも単独で望む。

山を始めて1年と4ヶ月で登頂。

決死の覚悟で望んだ、下山後ただ単に歩いているだけで幸せな気分でした。

2006年1,151人が山に入り単独で登頂したのは12人。

自信にもなった山行だ。

危険箇所は、なんと言っても氷河上を歩く事。

ヒドンクレパスが多く早朝の締まった時間帯に歩くのがベター。

ウエストバットレスで言えばABCの上およそ500m壁を登攀する事。

FIXがあるが重い荷物を背負うので結構きつい。

また他のクライマーもいるので余計な神経を使う。

が、何時どんな時もマイペースで何があろうと動じない図太い神経も時には必要だ。

短時間で良い経験が出来た。

再度トライするかは・・・。

帰国後1週間でヨーロッパ大陸最高峰エルブルースに向う。

■現在七大陸最高峰はオセアニアのカルステンツピラミッドでのバージョンもありますが、元祖七大陸最高峰(セブンサミット)はコジオスコとなっている。

アフリカ大陸最高峰キリマンジャロ 5895m

オーストラリア大陸最高峰コジオスコ2230m

南米大陸最高峰アコンカグア 6959m

北米大陸最高峰マッキンリー6194m

現在4座登頂。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:21951人

コメント

デナリ
yakouseiさん、もう、うぉぉぉぉ!って言葉しか出てきません。

世界最高峰はともかく、マッキンリーはボクもいつか登ってみたいと思っています。出来れば単独で。
単独で許可が下りるんですかね?

僅かなキャリアでの登頂、本当に何者さまでいらっしゃるのでしょうか。
2009/3/2 1:49
登山許可
どうもまたまたコメントありがとうございます。

許可ですがど素人の私にも下りました。

単独の場合更に2ページの許可書が必要です。

パーティーの場合、通常は1枚。

単独は3枚必要です。

レンジャーからの質問が稀にあるので、きちっと埋めないと行けないみたいです。

簡単ですがこのような質問がありました。

Q:あなたが今まで経験した高度は?ステイした最高高度は?最低気温は?荒地で何日過ごしたことがありすか?

Q:どのような登山靴で入りますか?食料は?ルートは?
クレパスに落ちたら?

あと現地の連絡役も必要です。

セスナの予約も必要です。

詳しくはデナリナショナルパーク、デナリレンジャーWEBにて許可書を取ります。

金額思ったほど掛かりません。

日本から現地のガイドとともに登る公募隊があります。

金額は120万くらい。

商業登山は禁止されています。

単独は半額以下ですみます。

しかし危険なのでお勧めは出来ないです。

アメリカという国は、どうやら自己責任と言って、絶対に駄目とは言わないのでしょう、山暦が無くとも関係ないみたいです。

そんなビッグな国に惚れました。
2009/3/2 2:08
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら