記録ID: 3502719
全員に公開
沢登り
大雪山
ポンクワウンナイ川〜クワウンナイ川
2021年08月15日(日) ~
2021年08月17日(火)
北海道
- GPS
- 56:00
- 距離
- 34.1km
- 登り
- 2,502m
- 下り
- 2,458m
コースタイム
\粁橋 P 出発~c586 過ぎ入渓~c1560 付近=C1
1:30 札幌デッパ。あくびが止まらないぜ。このパーティは運転手以外、車に乗ると一言も発さずに睡眠に没入していく。運転手思いの優しいパーティだこと。天人峡には 5:00 頃到着。寒い!! 天気予報だと朝は 7°C。みんな脚絆を付ければ暖かい、手ぬぐいを巻けば暖かいなど気休めを言いながら、身体と心をだまして出発。
しばらくは踏みあとをたどり、デカい砂防ダムを超えたら入渓。c700 付近は巨石帯。荒れ気味の広い河原を歩いて二股に到着。二股は苔の絨毯が綺麗。下調べだとすぐ F が来るとあったので楽しみにしていたが、実際は c865 二股手前にあった。二段屈曲の F で、一段目は左岸クラック沿いでなんも。二段目がかなり厄介だった。下でビレイして、右岸の残置ハーケンや残置スリングを駆使しながら突破。フォローでも十分に怖かった。難易度的にはこの F がこの沢の核心。
c865 二股は F で合流し、すぐに c875 二段 F。右岸に残置スリングがありそれを使って突破。二段目は右岸水際。c990F は下調べ通り右岸の小尾根巻いたが、ルーファイのおかげかあまり苦労せずに突破できた。その後程よい F や段差が連続して全く飽きない。
c1300 以降はナメっぽくなる。ここも滝が連続して面白く、それらを消化しているうちに一気に c1440 の四段 F に着く。四段目につくまでこの F だと気づかなかった。四段目左岸水際を登れた。
以降は源頭の雰囲気。c1560 付近の斜めだけど泊まれそうなところにタープを張った。明日・明後日の天気を見ると、雨は降りそうだけど天気図的には持ちそうなので、カウン沢の下降を決定する。ちなみに翌日は雨&最高気温 13°Cだそう。萎え。
C1~小化雲岳~カウン沢~c970 二股=C2
4 時に起床、6 時にデッパして小化雲岳へ向かうが、想像より早くに出くわしたハイマツ漕ぎがだるくてみな元気が出ない。さらに霧もかかってあとどのくらい進めばいいのかわからない。朝露ですでにびしょびしょだし、このままハイマツ漕いでピーク行くよりはトラバってカウン沢に降りた方がいいのではないかという意見が出たが、辛抱強くピークに行くことにした。すると、すぐにハイマツが切れて草地になった。トラバらなくてよかった~。ピークから大雪の山々を一望...と思ったが霧がすごくて隣のポコも見えやしない。
展望もないので、コンパスを地図上の水線の切れ目に当ててそそくさと下降開始。c1560 の二股は草地で平らで薪もよく落ちていたので、ポンクワウンナイの源頭よりは泊まりやすそう。
c1420 まではただコンタを降ろしていく感じで、左右の支流は結構わかりやすい。相変わらず霧が濃く、10mも離れるとトップの姿がかすむ。悪いときは視界にするとたぶん 20mないくらいだと思う。
c1420Fは左岸を ab したのだが、ab のための灌木に行くまでが悪い。足が滑ったら確実に死ねるので、ビレイして ab 開始地点まで行った。残置スリングがあったが劣化がひどかったので、持ってきていた捨て縄をいい感じの長さに切って残置した。その次の c1350F も左岸 ab だが、これも降り口に行くまで怖いのでM二人はそこまでビレイして行った。ここでも捨て縄を使った。この F が 30m との情報があったので、今回は 50mのダブルロープを二本持ってきたのだが、左岸を ab するなら通常の 25m ツインでぎりぎり足りそう。ここを降りてからようやく霧が晴れ始めた。
c1260、c1240 のすだれ状の支流を過ぎると巨大な雪渓があった。泥で茶色く汚れていたのでかなり近づくまで雪渓と気づかなかった。上を歩くには急だし下をくぐるには怖かったので左岸を巻いた。が、頼りない草と泥壁をトラバースするめちゃめちゃいやらしい巻きで、すぐそばに雪渓があるということもあって皆かなりプレッシャーを感じる巻きになったようだ。c1130 の F は、当初 c970 二股付近にあると思っていた 30mF だった。左岸の灌木で ab。下調べ通り空中懸垂して、左岸のガレ場に降り立てば 50m ロープ一本で足りた。
そこから比較的すぐに c970 二股についた。巨石が転がる荒れた広い二股だった。さすが天下のクワウンナイだけあって、テンバがたくさんあったが、天気が悪いせいか他に幕営者はおらず快適だった。焚火跡があちこちにあって残った薪もいっぱいあったので火を起こすのには困らなかった。やはり寒い日の焚火はいい。皆結構疲れていたのでそそくさとタープを張って飯を食うことにする。食べ終わるころについに雨が降り始めた。ここまで降らずにいてくれて感謝だが、タープに入っても縫い目から水がぽたぽた垂れてくるのが不快だった。あとは明日の鬼の 13 時間行動に向けて沈。
C2~クワウンナイ川~縦走路~化雲岳~天人峡温泉
3 時起床でナメに癒しを求めていざ出発。あっという間に一つ目の F に到着。ここからは説明するまでもないだろう。ただの北海道有数の観光地だった。F は下調べ通りの優しいはっきりとした巻き道を使って突破し、ナメを味わいながらただコンタをあげていく。二日ぶりの太陽を浴びて、足元にはどこまでも続くナメ、遠方にはトムラウシ、頭上には青空を感じながら最高の気分。あっという間に c1400F 上に出た。c1540二股 について時間を見ると 予定より2h まいていた。
あとは美しい風景を楽しみながら源頭を詰めるだけ、のはずだったが、ロックガーデンに着いて皆思い思いのムーブでコンタをあげていったところ、二人一組のペアで100m くらい離れてしまった。熊の事や急な視界の変化のことも考えるとよくなかった。それもあったせいで源頭を詰めるというよりは天沼の方へ斜面を詰めることになりかなり疲弊した。ここからは夏道セクション。全部で 13 キロの夏道。沢でコンタ 900 上げてからいくら下りとはいえ 13 キロも夏道歩くのはかなりしんどかった。下山してコンクリートを踏んだ時は本当に感動した。
1:30 札幌デッパ。あくびが止まらないぜ。このパーティは運転手以外、車に乗ると一言も発さずに睡眠に没入していく。運転手思いの優しいパーティだこと。天人峡には 5:00 頃到着。寒い!! 天気予報だと朝は 7°C。みんな脚絆を付ければ暖かい、手ぬぐいを巻けば暖かいなど気休めを言いながら、身体と心をだまして出発。
しばらくは踏みあとをたどり、デカい砂防ダムを超えたら入渓。c700 付近は巨石帯。荒れ気味の広い河原を歩いて二股に到着。二股は苔の絨毯が綺麗。下調べだとすぐ F が来るとあったので楽しみにしていたが、実際は c865 二股手前にあった。二段屈曲の F で、一段目は左岸クラック沿いでなんも。二段目がかなり厄介だった。下でビレイして、右岸の残置ハーケンや残置スリングを駆使しながら突破。フォローでも十分に怖かった。難易度的にはこの F がこの沢の核心。
c865 二股は F で合流し、すぐに c875 二段 F。右岸に残置スリングがありそれを使って突破。二段目は右岸水際。c990F は下調べ通り右岸の小尾根巻いたが、ルーファイのおかげかあまり苦労せずに突破できた。その後程よい F や段差が連続して全く飽きない。
c1300 以降はナメっぽくなる。ここも滝が連続して面白く、それらを消化しているうちに一気に c1440 の四段 F に着く。四段目につくまでこの F だと気づかなかった。四段目左岸水際を登れた。
以降は源頭の雰囲気。c1560 付近の斜めだけど泊まれそうなところにタープを張った。明日・明後日の天気を見ると、雨は降りそうだけど天気図的には持ちそうなので、カウン沢の下降を決定する。ちなみに翌日は雨&最高気温 13°Cだそう。萎え。
C1~小化雲岳~カウン沢~c970 二股=C2
4 時に起床、6 時にデッパして小化雲岳へ向かうが、想像より早くに出くわしたハイマツ漕ぎがだるくてみな元気が出ない。さらに霧もかかってあとどのくらい進めばいいのかわからない。朝露ですでにびしょびしょだし、このままハイマツ漕いでピーク行くよりはトラバってカウン沢に降りた方がいいのではないかという意見が出たが、辛抱強くピークに行くことにした。すると、すぐにハイマツが切れて草地になった。トラバらなくてよかった~。ピークから大雪の山々を一望...と思ったが霧がすごくて隣のポコも見えやしない。
展望もないので、コンパスを地図上の水線の切れ目に当ててそそくさと下降開始。c1560 の二股は草地で平らで薪もよく落ちていたので、ポンクワウンナイの源頭よりは泊まりやすそう。
c1420 まではただコンタを降ろしていく感じで、左右の支流は結構わかりやすい。相変わらず霧が濃く、10mも離れるとトップの姿がかすむ。悪いときは視界にするとたぶん 20mないくらいだと思う。
c1420Fは左岸を ab したのだが、ab のための灌木に行くまでが悪い。足が滑ったら確実に死ねるので、ビレイして ab 開始地点まで行った。残置スリングがあったが劣化がひどかったので、持ってきていた捨て縄をいい感じの長さに切って残置した。その次の c1350F も左岸 ab だが、これも降り口に行くまで怖いのでM二人はそこまでビレイして行った。ここでも捨て縄を使った。この F が 30m との情報があったので、今回は 50mのダブルロープを二本持ってきたのだが、左岸を ab するなら通常の 25m ツインでぎりぎり足りそう。ここを降りてからようやく霧が晴れ始めた。
c1260、c1240 のすだれ状の支流を過ぎると巨大な雪渓があった。泥で茶色く汚れていたのでかなり近づくまで雪渓と気づかなかった。上を歩くには急だし下をくぐるには怖かったので左岸を巻いた。が、頼りない草と泥壁をトラバースするめちゃめちゃいやらしい巻きで、すぐそばに雪渓があるということもあって皆かなりプレッシャーを感じる巻きになったようだ。c1130 の F は、当初 c970 二股付近にあると思っていた 30mF だった。左岸の灌木で ab。下調べ通り空中懸垂して、左岸のガレ場に降り立てば 50m ロープ一本で足りた。
そこから比較的すぐに c970 二股についた。巨石が転がる荒れた広い二股だった。さすが天下のクワウンナイだけあって、テンバがたくさんあったが、天気が悪いせいか他に幕営者はおらず快適だった。焚火跡があちこちにあって残った薪もいっぱいあったので火を起こすのには困らなかった。やはり寒い日の焚火はいい。皆結構疲れていたのでそそくさとタープを張って飯を食うことにする。食べ終わるころについに雨が降り始めた。ここまで降らずにいてくれて感謝だが、タープに入っても縫い目から水がぽたぽた垂れてくるのが不快だった。あとは明日の鬼の 13 時間行動に向けて沈。
C2~クワウンナイ川~縦走路~化雲岳~天人峡温泉
3 時起床でナメに癒しを求めていざ出発。あっという間に一つ目の F に到着。ここからは説明するまでもないだろう。ただの北海道有数の観光地だった。F は下調べ通りの優しいはっきりとした巻き道を使って突破し、ナメを味わいながらただコンタをあげていく。二日ぶりの太陽を浴びて、足元にはどこまでも続くナメ、遠方にはトムラウシ、頭上には青空を感じながら最高の気分。あっという間に c1400F 上に出た。c1540二股 について時間を見ると 予定より2h まいていた。
あとは美しい風景を楽しみながら源頭を詰めるだけ、のはずだったが、ロックガーデンに着いて皆思い思いのムーブでコンタをあげていったところ、二人一組のペアで100m くらい離れてしまった。熊の事や急な視界の変化のことも考えるとよくなかった。それもあったせいで源頭を詰めるというよりは天沼の方へ斜面を詰めることになりかなり疲弊した。ここからは夏道セクション。全部で 13 キロの夏道。沢でコンタ 900 上げてからいくら下りとはいえ 13 キロも夏道歩くのはかなりしんどかった。下山してコンクリートを踏んだ時は本当に感動した。
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