道迷いの川苔山 (川乗橋〜百尋の滝〜川苔山〜鳩ノ巣)
- GPS
- 08:16
- 距離
- 17.3km
- 登り
- 1,642m
- 下り
- 1,723m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
(ただのベンチシートの通勤車両です。グリーン車、指定席はもちろんトイレすらありません。拝島まであきかわ号と連結運転をしていますので、奥多摩へは後より1〜6号車に乗りましょう。新宿から乗車しないとまず座れないので注意) 西東京バス 東日原行 奥多摩駅 9:35発-川乗橋 9:48着 (1番バス停発。当日は臨時便なのか、20分頃発のバスもあった模様。) |
コース状況/ 危険箇所等 |
川乗林道 (川乗橋-細倉橋):普通の林道 細倉橋 - 百尋の滝:沢沿いの登山道で、道は狭く沢側は崖。9/28現在、橋が流された箇所があるため、増水時は通行が難しいと思われます。 百尋の滝 - 川苔山:前半は片側が崖の狭い登山道、分岐後の左側ルートは沢沿いの登山道のため、こちらも雨天時は注意。 川苔山 - 鳩ノ巣:良く整備されており、危険箇所は無い。 トイレは細倉橋のみ。 水場は舟木戸そばにある。 川乗橋ルートは全体的に整備はあまり行き届いていない。すれちがいや悪天候時の通行に注意。 |
写真
感想
涼しくなってきたとはいえまだまだ暑い都心を離れて、以前から行きたかった緑豊かな川苔山に行くことにした。
新宿7:44発のホリデー快速おくたま1号に乗り、1時間半ほどで奥多摩駅に到着。そこからはバスで川乗橋へ向かう。時刻表ではバスは9:35発だが、臨時便が出ていたのかホリデー快速到着後暫くしてバスが1台出て行った。自分たちは準備に手間取り臨時便には乗れず、予定通りの35分発のバスに乗車し川乗橋で下車。
川乗橋から細倉橋までは沢沿いの林道を緩やかに登る。細倉橋にはコース上唯一のトイレがあるため、必要な方は忘れずに済ませよう。
細倉橋からは林道に別れを告げ沢沿いの登山道を進む。道は狭く、沢側は急な崖となっている箇所が大半である。崩落している箇所には橋などの補強があるが、その他の箇所にはとくに整備がされていないため、悪天候で足場が荒れているときなどは十分な注意が必要だろう。また1箇所橋が流されているため渡渉が必要となっており、増水時は渡れないだろう。事前に天気をよく調べておき無理な登山は控えた方が無難だろう。
やがて本日のお目当て、百尋の滝に着く。想像していたよりずっと立派な滝で、さらに滝壺に降りれるためものすごい迫力を味わえる。川苔山まで行かず、百尋の滝まででも十分楽しめるだろう。
百尋の滝から先は急登が続く。このあたりも道が狭く、谷側は崖となっているため慎重な登山を心がけたい。しばらく登ると緩やかになり、それが1kmほど続き、やがて足毛岩分岐に着く。左右どちらを行っても山頂に行けるが、少しでも距離の近い左廻りを選択。沢沿いの緑深い登山道を進むが、気付くと案内板はもちろん目印のリボンも見かけなくなる。下山する人や自分たちを追い抜いて先に行く人達もいたことからコースを間違っているなどとは考えもせず、さらに奥深く沢を登る。
足下にやけに古い空き缶なども見られたため、そのまま進み続けたため、気付いたときには完全にコースを外れて沢頭まで来てしまった。見上げれば尾根が見えるし、引き返すのも大変なのでそのまま直登することにした。もちろんこれが間違いで、人の歩かない40°近い斜面は足がかりは殆ど無くズルズル滑る。もはや引き返す事もままならず、同行者と二人で這いつくばりながら木の根を頼りになんとか登り切る。幸い土の斜面だったから怪我無く登れたが、ガレ場だったらどうなっていた事か…
登り切った先は川苔山東の肩のすぐそば。帰宅後知ったが、その昔ここに茶屋があったそうで、直登した斜面に沢山落ちていた空き缶などのゴミがその名残だと知る。昔の登山マナーの悪さを目の当たりにし、ゴミの持ち帰りはもちろん、山の環境保持をより一層心がけようと誓う。
東の肩から山頂はすぐ。到着後は肉体的、精神的疲労でぐったり。朝はよく晴れていた空も既に雲が多く、また山頂には木が多く眺望は良くない。唯一西側に稜線を望めたがどれが雲取山か確認する余裕は無かった。
予定より1時間も遅れており日没も心配なため、30分ほど休んで下山開始。一度東の肩まで降り、そこから鳩ノ巣駅を目指して下山。こちらのルートは良く整備されているが、檜や杉林の中のダラダラとした降りが続く面白くない登山道だが、疲れて足下がフラフラの身には助かった。
やがて一度林道に出るが、すぐの山ノ神の祠から先は再び登山道となる。ここを過ぎたあたりで日没となり、ヘッドランプを着けて先を急ぐ。足下には、光に集まってきたのかこおろぎやカマドウマが纏わり付いている。途中ハチ注意の看板があったが足早に通過したため写真は撮り忘れました。
最後の分岐は正法院ルートを通り、予定より1時間ほど遅れて鳩ノ巣駅に無事下山した。
今回はまさかのコースロストで予想外の直登を行うなど自分の考えの甘さを思い知らされた。怪我や遭難の可能性もあった行為で有り、深く反省しなくてはいけない。道に迷ったときは、やはり基本通り登山道まで来た道を引き返すべきだという事を改めて教えられた登山となった。
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