平ヶ岳（鷹ノ巣ピストン）【地獄の果てに天国を見た】

2013年09月28日(土) [日帰り]

• GPS: 11:54
• 距離: 22.0km
• 登り: 1,773m
• 下り: 1,773m

コースタイム

0:00鷹ノ巣登山口駐車場5:05→6:55下台倉山7:00→7:40台倉山7:45→7:50台倉清水→8:30白沢清水8:50
→10:05池ノ岳（姫ノ池）10:10→10:40平ヶ岳11:25→12:05たまご石12:20→12:40池ノ岳（姫ノ池）12:50
→13:30白沢清水13:40→14:25台倉山14:35→15:20下台倉山→16:55鷹ノ巣登山口駐車場
注）恐らくこの日入山した人の中では一番遅いタイムです。参考にはなりません。

天候

快晴

アクセス

利用交通機関：

自家用車

☆鷹ノ巣駐車場
限られた人だけが歩けるコースということもあり、
車で溢れかえるということはないと思う。
本日5時時点では残り5台程度

コース状況／危険箇所等

☆道の状況
鷹ノ巣登山口⇔前坂：痩せ尾根はそれほど痩せてはいない。けど踏み外したら何メートルかは滑落します。鎖場が数箇所あり。
前坂⇔下台倉山：急登の連続。ここでペースを上げ過ぎてはもたない。
下台倉山⇔台倉山：下から見るとなだらかな稜線歩きっぽいが、意外とアップダウンあり。侮れない。
台倉山⇔白沢清水：木道が主体の平らなコース。ここでペースを整えよう。
白沢清水⇔姫ノ池：地獄の登りです。果てる。あまり記憶がない。
姫ノ池⇔平ヶ岳：意外と平坦な木道ルート。
平ヶ岳⇔たまご石：意外と距離がある。ジャブのような登り。
たまご石⇔姫ノ池：ここも意識混濁状態

写真

9/28 16:57

平ヶ岳登山口（下山時撮影）

9/28 16:45

ここから始まります（下山時撮影）

9/28 5:36

痩せ尾根にはこんな鎖場が数箇所

9/28 16:21

痩せ尾根（下山時撮影）

9/28 5:46

幅は広い

9/28 5:46

燧ヶ岳が朝陽に染まる

9/28 5:49

痩せ尾根から振り返る

9/28 6:07

朝陽を浴びる
今日も暑くなりそう
早々にTシャツ一枚になる

9/28 6:31

下台倉山への急登

9/28 6:56

下台倉山

9/28 6:56

相変わらず堂々とした燧ヶ岳

9/28 7:02

そして平ヶ岳が見えた（右奥）
ちょっと遠すぎでは？

9/28 7:20

台倉山への稜線
見た目は穏やかだが、結構なアップダウン

9/28 7:26

燧に励まされながら
日光白根山も見える

9/28 7:40

台倉山
三角点のみ

9/28 7:52

台倉清水
水場は未確認

9/28 8:29

白沢清水

9/28 8:30

皆、「水たまりだなー」
ジッと見てるとボコボコと湧いてくる
緊急用に500mlだけ汲んでおきました
（頭からかぶり用に使用することに）

9/28 9:05

そして登りが始まります

9/28 9:33

まだまだ

9/28 9:36

水平な飛行機雲をボーっと眺める
意識は朦朧としている

9/28 9:41

至仏山

9/28 9:55

平ヶ岳の優美な姿

9/28 9:56

まだまだ

9/28 10:01

9/28 10:05

あと2週間もしたら見事だろうな

9/28 10:08

姫ノ池になんとか到着
ここは天国？
まだ生きている

9/28 10:13

平ヶ岳へ向かいます

9/28 10:14

草紅葉も見事

9/28 11:24

ここか！

9/28 10:43

ついに到着
あまりの疲労に頭が切れた

9/28 10:46

9/28 10:47

山頂からの燧ヶ岳

9/28 10:47

至仏山
その右奥は上州武尊山

9/28 10:48

池塘と越後三山

9/28 10:57

服部先生のチキンカレーは激ウマだった

9/28 11:00

9/28 11:04

野菜カレーも

9/28 11:23

勿体無いけど山頂をあとに
最後に一枚

9/28 11:30

あの山の名前が分からない
水晶岳にそっくり

9/28 11:30

山上台地ということがよくわかる

9/28 11:42

たまご石までは意外と遠い

9/28 11:44

途中水場があったが、その上流部にはトイレットペーパーが捨てられていた
一応テント泊可能のようだが、トイレも何もないとこうなってしまうのは明らか？

9/28 11:53

振り返り平ヶ岳

9/28 11:53

燧ヶ岳の頭

9/28 11:55

本当に平らだ

9/28 11:56

こっちは峻嶮だ

9/28 11:56

池塘

9/28 11:59

紅葉と平ヶ岳

9/28 12:05

たまご石に到着
ずっと見たかった

9/28 12:27

平ヶ岳を臨みながら姫ノ池まで戻ります

9/28 12:40

次は万全の状態できます
姫ノ池にて誓う

9/28 12:49

登りは地獄だったが

9/28 12:49

下りも軽い地獄

9/28 15:34

痩せ尾根が見えホッとする
明るいうちになんとか帰ってこれた

9/28 16:06

どんぐりの葉っぱについていた
実？

9/28 6:22

何の実？

9/28 16:16

清四郎小屋にて（600円）

撮影機器：

EX-G1 CASIO COMPUTER CO.,LTD.

感想

Kazu405

3年前から憧れていた平ヶ岳。ついにこの日がやってきました。

まず結果から申し上げると、半遭難状態でなんとか帰還。
もともと前日の会津駒ヶ岳も腰の調子がよくなかったことから選んだ優しい山。
本日も尾瀬ヶ原のんびり散策を予定していたのだが、
急遽平ヶ岳に登ることになった。

ことの発端は前日の会津駒でお話したおじさん。
「オレは明日平ヶ岳に登る。宮様ルートだけどな。お前も男ならやってやれ！鷹ノ巣口からな！」
他人から聞いた話を鵜呑みにして遭難する事例は、嫌というほど本で読んできた。
でも単純な自分は、
「前から憧れていた平ヶ岳。この機会を逃すと少なくとも
来年の夏までは登れない。男ならやってみるか」
ということで夕暮れのミニ尾瀬公園で車中泊飲みしながら決心した。
ちなみにビール500ml×1、350ml×1、氷結350ml×2。
飲み過ぎが体調不良に若干でも影響したことは言うまでもない。

深夜零時過ぎに鷹ノ巣登山口に到着。先行は4台。
少し仮眠し、ヘッドライトを点けて5時に出発。
痩せ尾根、下台倉山の急登をこなしたところで身体に不調を覚え始める。
睡眠不足に加え、本日の快晴による軽度の熱中症か・・・
1ヶ月前の針ノ木岳の無様な姿が脳裏をよぎる。

台倉山で3人ほどに抜かされる。
60代くらいのおじいちゃんとかも元気に歩いている。
改めて思ったが、この山を選ぶ人は皆健脚。
体調が優れないことを差し引いても自分ごとき脚力の人間では抜かれて当然。

台倉清水を過ぎ白沢清水で大休止。
ここでも休んでいるうちに5人ほどに先を越された。
お話した方は6時出発で私と同着！驚異的なペース。

ここから先はもう地獄だった。
途中立ったまま意識を失いかけたり、吐き気も度々。
完全に熱中症かな。この時期なのに。
頭から貴重な水をかぶりながら、10mを5分くらいかけながら登る。

やっと辿り着いた姫ノ池。
これまでの地獄を全て忘れさせてくれるような絶景。
天国とはこのことか。
もしかして登っている途中で死んだのか？

意識は朦朧としているが、まだ生きているようなので平ヶ岳に行こう。
姫ノ池からは結構距離があるように見えたが、そんなに消耗せずに到着。
絶景を見ながらだと疲れとかも忘れてしまうのですかね？

こじんまりとした山名標で記念写真を撮り感慨にふける。
ここが3年間心待ちにしてきたピーク。
周囲の山々は結構登っているけど、その山自体ではなく、
それらから眺める平ヶ岳にいつも意識はいっていた。
それだけに今回、こんなボロボロの状態だったにせよ、歩き通せたことに感無量。

天国と地獄を味わえる凄い山。
体調を整え、もっと脚力をつけ、万全な状態での再訪を心に決め、
フラフラになりながら下山しました。

コメント

doppo634

凄い展開でビックリ！
Kazu405さん　こんばんは！

鷹ノ巣口からの平ヶ岳登頂、おめでとうございます。

前日のレコで、腰の具合＆飲みすぎ（？）が大丈夫かなぁと心配していたのですが、だいぶご苦労なさったようで

でも、思い続けた山ですから、充実感がありますよね
お疲れ様でした！

52枚目の後姿に強い意志を感じます。
今後も充実した山行でありますように！

追伸：私も昨日は体調で苦労しました。
　　　お互いに体調管理には気をつけましょう

Kazu405

再訪を誓います
doppo634さん、ありがとうございます。

腰は前日の会津駒でも全然平気だったのですが、
やっぱり熱中症のようでした

夏場に高い山に逃げてたツケが回ってきたのかもしれません。

記憶が飛んでいる所もありますが、本当にいいヤマでした
万全の体調で再度臨みます

hirok

強い意志！
Kazu405さん、こんばんは

ちょうど1年前に平ヶ岳行きましたが、アクセスも遠いですが、鷹ノ巣口からのピストンは長いですよね。

行動時間17時間がこの日の苦労を物語ってますね
それにしても台倉山当たりから調子が上がらないのに、よく最後まで歩き切りましたね
ピークだけでも大変でしょうが、ちゃんと玉子石も立ち寄って、35の写真は山頂から少し先に行った所から撮ったものかと推察されるので、
意志の強さが感じされます。

登山口付近は標高が低いし、樹林帯は蒸し暑く、水場とは言えないような水場ばかりで、
熱中症対策が必須な山のようです。

Kazu405

hirokさん、コメントありがとうございます！
hirokさんのレコも当然拝見しており、素晴らしい写真に、
ますます行きたい気持ちが高まった記憶があります

改めて先ほど拝見いたしましたが、山の名前の解説もあり大変参考になりました

今回の山行は普段の半分以下のペースでしか歩けなかったと思っており、
何とか山頂とたまご石まで行って写真を撮ってきたといった感じでした。

次回は景色を楽しむ余裕を持てるように、もっと脚力つけます

生獣☆mogless

Kazu405さん、はじめまして、moglessと申します
こんばんは。はじめまして…でなかったら、私の記憶違いですので申し訳ありません。
同じ日に、至仏山に登って、感慨深く平ヶ岳を眺めていました。
この日は全くのいい天気でした。
こちらの平ヶ岳レコも、大変、懐かしく拝見させていただきました。
と言ってもついこの間のことですけど。
確かに、姫ノ池では、このまま天国へと踏み込んでしまいたくなるような錯覚を覚えました。怖い。怖い。

どんぐりの葉っぱについていた、いくらみたいなのは、私も見ました。
何かの卵ですかね。

Kazu405

moglessさん、ありがとうございます！
ジョジョのレコ以来、moglessさんのことフォローさせて頂いております

勿論、平ヶ岳のレコも拝見済みですよ

ちょっと不調でしたが、平ヶ岳最高の山ですね。
苦労して、苦労して、歩き通してあの光景。。。
まだ1週間経っていませんが、もう登りたくなってきました。

これからもmoglessさんのレコ楽しみにしています。