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Yamareco

記録ID: 353223
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
近畿

・兵庫県境200Kmの縦走に挑む ★第18回【波佐利山〜戸倉峠】秘境のピークを越えて巨樹と再会 (兵庫県宍粟市・鳥取県八頭郡)

2013年09月23日(月) [日帰り]
 - 拍手
yamaya その他6人
体力度
3
日帰りが可能
GPS
06:56
距離
10.3km
登り
875m
下り
719m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

【コースタイム】

仝境行程 
 ◆所要時間 4時間50分  ●歩行距離 6.8Km  ▲総上昇量 395m

∩換堋 
 ■所要時間 7時間10分  ●歩行距離 10.2Km  ▲総上昇量 760m

 05:30 赤西川二俣(テント幕営地)
 07:50【◆踏査開始点】波佐利山(はさりやま)「掘ε戚勝波左利(はさり)△1191.56m」
 11:10 赤谷山(あかたにやま)「供ε戚勝落折(おちおれ)△1216.44m」〜(昼食)11:40
 12:40【◆踏査終了点】戸倉峠(とくらとうげ)
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2013年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
❶乗用車【◆踏査開始点(赤西川上流部の二俣):今回はテント泊】
 ・国道29の「道の駅 はが」を北上し600m程先を左折。
  橋を渡って右へ「赤西渓谷」の看板に従って荒れた林道を詰めて最奥を目差す。
❷乗用車【◆踏査終了点】
 ・国道29の新戸倉トンネル東から旧道に入り、道なりに登り切れば戸倉峠に着く。
  峠の切り通しの先に広い駐車地があります。
コース状況/
危険箇所等
◆山行概要≪核心部≫

 〆鯑の登路を登り返して、踏査開始点の波佐利山へ向かいます。

 ∋劃困鯔未20mほど戻って北東の尾根に踏み込み、薄い笹藪を分けて進む。
  1166mPKの先は、県境尾根の地形がややこしく、忠実に尾根を辿らないと深い藪に誘われます。

 このあたりの原生林には巨樹が点在しており、思わず足を止めて見上げてしまいます。

 い笋て国土調査の測量杭が現れて快適な切り開きの道に乗ると、赤谷山へ間もなく到着です。

 ダ崔山から戸倉峠へ整備された快適な登山道が伸び、峠直前にある急な山腹を降りると
  登山標柱が待っていました。

ルート詳細図(クリック➡詳細ページ➡クリック拡大)
ルート詳細図(クリック➡詳細ページ➡クリック拡大)
兵庫県境踏査 進捗図
兵庫県境踏査 進捗図
夜明け前に赤西川上流部二俣のテントを撤収し、県境主稜線へ向かいます。
2013年10月05日 14:07撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
10/5 14:07
夜明け前に赤西川上流部二俣のテントを撤収し、県境主稜線へ向かいます。
崩落した林鉄橋を越える
2013年09月23日 05:57撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
9/23 5:57
崩落した林鉄橋を越える
美しい赤西渓谷の清流
2013年09月23日 06:14撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
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9/23 6:14
美しい赤西渓谷の清流
再び赤西川の源流碑に立ち寄ります
2013年09月23日 06:17撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
9/23 6:17
再び赤西川の源流碑に立ち寄ります
少し分かり難い森林管理道に取り付く
2013年10月05日 14:08撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
10/5 14:08
少し分かり難い森林管理道に取り付く
急な山腹を登ります
2013年10月05日 14:08撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
10/5 14:08
急な山腹を登ります
波佐利山の三等三角点「掘ε戚勝波左利(はさり)△1191.56m」から県境踏査を開始します
2013年10月05日 14:08撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
10/5 14:08
波佐利山の三等三角点「掘ε戚勝波左利(はさり)△1191.56m」から県境踏査を開始します
しばらく快適な尾根が続きます
2013年09月23日 08:19撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
9/23 8:19
しばらく快適な尾根が続きます
1166mPKを過ぎると笹藪が出てきます。
2013年09月23日 08:50撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
9/23 8:50
1166mPKを過ぎると笹藪が出てきます。
足元に大きな「熊の糞」がありました
2013年09月23日 08:53撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
9/23 8:53
足元に大きな「熊の糞」がありました
大きな切り株と宍粟杉
2013年09月23日 08:58撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
9/23 8:58
大きな切り株と宍粟杉
笹が衰退して歩きやすくなってきました。
2013年09月23日 09:06撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
9/23 9:06
笹が衰退して歩きやすくなってきました。
波佐利山を振り返る余裕
2013年09月23日 09:22撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
9/23 9:22
波佐利山を振り返る余裕
人工的な乢に出たが、道は無い
2013年09月23日 09:24撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
9/23 9:24
人工的な乢に出たが、道は無い
鹿の広場でしょうか?
2013年09月23日 09:25撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
9/23 9:25
鹿の広場でしょうか?
実に快適な尾根に進むピッチが上がります
2013年09月23日 09:42撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
9/23 9:42
実に快適な尾根に進むピッチが上がります
象の顔をした杉巨木に再会
2013年10月05日 14:11撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
10/5 14:11
象の顔をした杉巨木に再会
2年前に藪漕ぎで苦労した笹も温暖化の影響でしょうか、すっかり衰退しています。
2013年09月23日 10:06撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
9/23 10:06
2年前に藪漕ぎで苦労した笹も温暖化の影響でしょうか、すっかり衰退しています。
秘境の地でしか見ることのできない宍粟杉の巨樹が林立しています。
2013年10月04日 16:21撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
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10/4 16:21
秘境の地でしか見ることのできない宍粟杉の巨樹が林立しています。
爽快な枯れた笹原を進みます
2013年10月04日 16:21撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
10/4 16:21
爽快な枯れた笹原を進みます
「胎内くぐり」ができ、胸高幹回りが10m以上もある杉の合体木「胎内くぐり大杉」
2013年10月04日 16:21撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
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10/4 16:21
「胎内くぐり」ができ、胸高幹回りが10m以上もある杉の合体木「胎内くぐり大杉」
鬱蒼とした森を抜けます
2013年10月05日 14:10撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
10/5 14:10
鬱蒼とした森を抜けます
大きな「サルノコシカケ」
2013年09月23日 10:25撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
9/23 10:25
大きな「サルノコシカケ」
幹に残るキノコ
2013年09月23日 10:40撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
9/23 10:40
幹に残るキノコ
山腹の藪を強引に登って国土調査の切り開きに出ると赤谷山はすぐ先です。
2013年09月23日 10:56撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
9/23 10:56
山腹の藪を強引に登って国土調査の切り開きに出ると赤谷山はすぐ先です。
東に遠く道谷の集落が見える
2013年09月23日 11:36撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
9/23 11:36
東に遠く道谷の集落が見える
氷ノ山が対峙する「赤谷山(赤谷の頭)」に到着。素晴らしい景色に思わず歓声が上がります。
2013年09月23日 11:37撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
9/23 11:37
氷ノ山が対峙する「赤谷山(赤谷の頭)」に到着。素晴らしい景色に思わず歓声が上がります。
二等三角点標石「供ε戚勝落折(おちおれ)△1216.44m」
2013年09月23日 11:38撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
9/23 11:38
二等三角点標石「供ε戚勝落折(おちおれ)△1216.44m」
「ツキヨダケ」を身にまとったブナの枯れ木
2013年10月05日 14:10撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
10/5 14:10
「ツキヨダケ」を身にまとったブナの枯れ木
ブナ原生林の登山道に足取りも軽く戸倉峠へ下ります。
2013年09月23日 11:54撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
9/23 11:54
ブナ原生林の登山道に足取りも軽く戸倉峠へ下ります。
仙人の門のような「ミズメ」
2013年09月23日 12:13撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
9/23 12:13
仙人の門のような「ミズメ」
赤谷山登山口のある戸倉峠へ降りて、今回の県境踏査を完了。おつかれさま〜♪
2013年10月05日 14:11撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
10/5 14:11
赤谷山登山口のある戸倉峠へ降りて、今回の県境踏査を完了。おつかれさま〜♪
戸倉峠から西の鳥取方面を望む
2013年09月23日 12:49撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
9/23 12:49
戸倉峠から西の鳥取方面を望む
戸倉峠の駐車地でクールダウンして帰路に就きました。
2013年09月23日 12:40撮影 by  COOLPIX P6000, NIKON
9/23 12:40
戸倉峠の駐車地でクールダウンして帰路に就きました。
撮影機器:

感想

【感想・コメント】

・今回(17-18回)の県境縦走は、大通峠から戸倉峠まで16Km強を2日間11時間40分で踏破しましたが、
 2年前の夏には濃密なネマガリ竹の藪に行く手を阻まれ、3日間16時間30分を要しています。
・登山開始の赤西渓谷は清流で知られていますが、上流部のナメ滝は一見の価値があります。
・1166mPKの先の笹藪に大きな「熊の糞」があり緊張が走って周囲を見渡しました。
・1087mPKから広々した原生林に巨樹が林立し、2年前に出合った「象の檜」にも再会でき感激です。
 この巨樹群へは、赤谷山からの登山道を少し整備すれば、容易に訪れることが出来そうです。
 特に庭園広場にある「胎内くぐりの大杉」が見所になりそうです。
・赤谷山の山頂は、以前あったネマガリ竹が見事に切り開かれて小広場になり、氷ノ山や周辺の山々が一望できました。

▲【兵庫県境踏査縦走】
・兵庫県境を瀬戸内海から日本海まで、約200Km以上を縦走する企画を日本山岳会の関西支部が立ち上げました。
・踏査に1年(延べ24日)以上を要する計画で、2013年1月19日から開始しています。

■山行詳細記録

☆05:30【赤西川二俣(テント幕営地)】
 ・空が白み始めたテン場に別れを告げ、美しい清流の流れに沿って緩やかな林道を登って行く。
☆06:25【管理道取付】
 ・沢の水を補給して、急な山腹を喘ぎながら1時間ほど登る。
☆07:25【登山道合流】
 ・ようやく植林に囲まれた一般登山道に出て、山頂へ向かう。
☆07:50【◆踏査開始点】波佐利山】
 ・山頂の三角点から踏査縦走を開始。すぐ北の尾根に踏み込む。
  しばらく明るいブナ林を快調に進む。
☆08:40【△1166mPK】
 ・1166mPKあたりから薄い笹藪を分けるようになると、北東へのルートが分かり難くなる。
  主稜線へ少し藪をトラバースしていると、大きな「熊の糞」があり緊張。
☆09:15【△1087mPK】
 ・広い尾根出ると原生林に巨樹が林立し、マニアには堪らない秘境のスポットだ。
☆10:20【胎内くぐりの杉巨木】
 ・庭園のような広場の中央に、胸高幹回りが10mを越える「胎内くぐりの大杉」があった。
  幹の空洞通過にスマートな女性が、挑戦すると見事に空洞をくぐり抜けた。
  空洞の内部は狭くて入り組んでおり、通過には柔軟性とコツがいるようだ。
☆11:00【国土調査の杭切り開き】
 ・県境を少し外して笹藪を漕ぎ、国土調査の切り開きに復帰して安堵する。
  少し先には、戸倉スキー場への標識があり、明瞭な山道が東へ下っている。
☆11:10【赤谷山(あかたにやま)「供ε戚勝落折(おちおれ)△1216.44m」】〜(昼食)11:40
 ・広い尾根道を登り切ると、大展望の赤谷山に着く。
  山頂広場には山名標柱と二等三角点が埋まっていた。 
  雄大な景色を眺めながらお昼の休憩をとり、下山は戸倉峠へ整備された快適な登山道を辿る。
☆12:00【△1143mPK】
 ・標高を示す標識の横には、仙人の門のような「ミズメ」があった。
  このあたりもブナの原生林の明るい緑に囲まれて心地良い。
☆12:40【◆踏査終了点】戸倉峠(とくらとうげ)】
 ・峠の崖の手前にある急な山腹を滑り降りると登山標柱があり、すぐ西にある断崖になった切り通しの県境で
  今回の踏査を無事に終了。

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