テン泊のつもりが・・・雨の鳳凰三山は散々
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- GPS
- 11:15
- 距離
- 17.9km
- 登り
- 2,046m
- 下り
- 2,196m
コースタイム
天候 | 小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場:夜叉神登山口P |
コース状況/ 危険箇所等 |
広河原から白鳳峠まで急登、そこから高峰まで岩をよじ登って行かねばならぬ。結構気が抜けない。 白鳳峠〜広河原峠は崩落していて通行止め。(巻き道で通られた方はおられるようですが…) |
写真
感想
【やっと行ける】
今年の山行きは、8月からことごとく雨や台風で予定を潰されてきた。
今回も台風23号が心配ではあったが、どうやらコースが外れ、
天気も土曜は曇り時々雨、日曜は晴れということで、少々の雨は覚悟で、
金曜夜、goinkyoとともに京都を出発。
中央自動車道に入るころには予報どおり雨が降り出す。
午前3時半ごろ、夜叉神登山口の駐車場に到着。
こんな天気なので、駐車場には余裕あり。とりあえず車内にて仮眠。
今回の予定は、1日目できれば南御室小屋まで。無理なら鳳凰小屋で
テントを張り、2日目に頑張る。
とにかく白鳳峠、もしくはアカヌケ沢ノ頭までの到着次第だと思っている。
【親切なガードマン】
4時半過ぎ、トイレに行くと交通規制を行っているガードマンさんがやってきて、
「今日は泊まりかい?なら明日は晴れるよ」「乗り合いタクシー、電話で聞いて
やろうか?」とか親切この上ない。
たぶん夜通し勤務で話相手がほしくてたまらないのであろうか。(笑)
ハイシーズンなんかは、広河原まで行くなら、車の駐車は手前の市営の芦安駐車
場に停めた方がよいのだそうだ。(満車でここから乗れないこともある様子)
で、ガードマンのおじさんにタクシーを手配してもらった。
【雨の中、スタート。そして早々の・・・。】
6時過ぎ、広河原に到着。
柄にもなく、タクシーに酔ってしまい、吐きそうだ。
身支度等々整え、6:45出発。
雨はまだやむ気配なし。
白鳳峠への登り口で、単独行の女性が立っていた。
峠の方で崩落があって通行止めとのこと。
「ゲ、ゲッっ」と思ったけど、立て看板をよく見ると崩落現場は白鳳峠〜
広河原峠間で、我々や彼女が行く方向とは反対であった。良かった。
さて、ここからが登山の始まり。
マップで見て急登だとは覚悟はしていた。
案の定、ハードである。雨でカッパを着ているので不快感この上ない。
昼ごろには雨は上がってくれるだろうと根拠のない期待感だけで進んでいく。
が、goinkyoのペースが上がらない。というかかなりきつそうだ。
休み休み行くが、歩き始めて約1時間、とうとうギブアップ。
めまいもするとのことで、無理せず引き返すと…。
一緒に引き返そうと思ったが、goinkyoは「まだちょとしか登ってないので
ゆっくりと帰るから大丈夫。一人で登って…。明日、駐車場まで迎えに行く
から」とのこと。
ちょっと悩んだが、一人で進むことにした。
goinkyo、潔い決断であった…。
【一人旅】
ここから一人旅がはじまった。
一人は、おのずとペースが上がってしまうので要注意だ。
白鳳峠まで、いかにも怪しげな丸太橋や鉄梯子、結構危険なところも
数か所ある。
9:55白鳳峠。
思いのほか早く到着した。
次は高峰。
ここもまた気が抜けない岩登りが続く。
10:55高嶺。
小腹がへったので、パンをかじる。
依然雨は止まず、コーヒーブレイクとはいかず。
11:45にアカヌケ沢ノ頭到着。
ここでメールをチェック。
goinkyo、無事に駐車場に戻った模様。
携帯の電波が悪く下界へ下りて爆睡するとのことであった。
とりあえず、ホッと。
ガスの中にうっすらと地蔵岳のオベリスクが見える。
せっかくなので荷物をデポって、近くまで行ってみる。
先端に立ってみようかと登ってみたが、最後のところであきらめた。
登るロープは見えたが、一人であったこと、そして雨でロープが滑るで
あろうとのことで止むなし。
しかし、さすがの天気でひと気が少ない。
ここまで会ったのは、登り口であった独行女性、高峰すぎまで抜きつ
抜かれつした男女若者4人組、高嶺から下山中のおじさん2人組、
地蔵岳手前ですれ違った早川尾根を目指す独行女性のみだ。
(結局このあともあまり人には遭遇しなかった)
【決心】
アカヌケ沢の頭に戻り、一服。というか靴ひもを締めなおす。
時間をみると12:20。なんだか夜叉神登山口まで下れそうな気がしてきた。
20時までには下りれる。2時間ちょっと暗闇を歩けばいいことだ。
そう決心すると、ここからは小屋もあるので背負ってきた水2リットルを捨て、
荷物を軽量化。
残す大きな登りは観音岳までだ。
もう雨がやむ気配も、ガスが晴れる気もしない。
ただ歩くだけ感が漂ってきた。なんとも虚しい〜。(泣)
13:30観音岳、13:55薬師岳を通過。
薬師岳山頂は、ちょっとした広場みたいに広々としている。
14:00薬師小屋到着。
記念のバッチを購入し、ちょっと軒下を拝借、シャツを着替える。
気分新たに14:20薬師小屋出発。
15:00南御室小屋到着。
テント場には3張りほど幕営していたが、もうテントを張る気はさらさらなく
なっていた。
ここでgoinkyoにメール。「18時過ぎに登山口に着きます。」と。
【ガスの中でも…】
ガスの中で、眺めは最悪でしたが、薬師小屋手前の色づき始めた紅葉と
南御室小屋から先の苔生した森の中の道はサイコーでした。
特に雨と霧のせいか、苔の森の道はモスグリーンが一層栄えていました。
【暗くなってゆく】
日の入りは、確か17時15分頃だったような…。
天気も良くなかったので、16時を過ぎるとだんだん薄暗くなってきた。
ときおり鹿の鳴き声で驚かされる。
17:25林の間に明りが3つ。夜叉神峠小屋の明りだった。
中では夕食を食べている人だろうか、こっちを見ていた。
ここで最後の休憩&ヘッデン装着。
あと40分だ。
さすがに足も疲れてきたが、登山口までの道はそれほどの傾斜では
なかったので助かった。
最後の15分は真っ暗闇であった。
18:00夜叉神登山口駐車場
依然、雨止まず。
車の中では、goinkyoが爆睡していた。
【その後&総括】
1.結果論であるが、こんなことなら幕営資材一式、車に置いとけばよかった。
(トホホ)
2.しかし、いいトレーニングになったかも…。(笑)
3.本日の温泉は、昼間にgoinkyoが目を付けた温泉・白根桃源笑閣に。
4.晩飯はお決まりの中華。
運転しなきゃいけないのでノンアルで乾杯。goinkyoは完敗。
5.帰りはgoinkyoが怒りの爆走?ノンストップで大阪まで。
6.今回の山行きでは、結果goinkyoを私のパトロンにしてしまった。すみませんでした。m(_ _)m
勝手にリタイアしましてすみません。天候や体調も去ることながらあの急登は初心者には無理です。。。山梨まで行って山無しの旅ということで。。。
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