塩見岳と小河内岳
- GPS
- 30:17
- 距離
- 33.6km
- 登り
- 3,095m
- 下り
- 3,099m
コースタイム
- 山行
- 8:24
- 休憩
- 2:07
- 合計
- 10:31
- 山行
- 5:12
- 休憩
- 1:56
- 合計
- 7:08
5:25駐車場ー8:22三伏峠
<休憩とテント設営>
9:22三伏峠テント場ー11:35塩見小屋ー12:33塩見岳西峰ー13:00同発ー15:54三伏峠テント場
9月24日(金)
4:30三伏峠テント場ー6:08小河内岳ー7:47三伏峠テント場
<休憩とテント撤収>
9:20三伏峠テント場ー10:56登山口ー11:36駐車場
天候 | 9月23日(木):快晴、のち晴れ。無風・微風。塩見岳山頂付近は弱風。 9月24日(金):快晴、無風・微風。 |
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過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・駐車場ー登山口ー三伏峠:登山口までは林道歩き。ほぼアスファルト舗装されているので、帰りは自転車があると楽できる。登山口から三伏峠までh歩き易いが、所々にある木製の階段は丸太でできていて滑り易く、特に湿っている時はスリップし易い。 ・三伏峠ー塩見岳:山頂直下の岩場は落石注意。またこの箇所はストックをしまったほうが無難。 ・三伏峠ー小河内岳:標準的な南アルプスの縦走路だが、所々崩壊地のそばを登山道が通っていて、通過の際は滑落しないよう要注意。 |
写真
感想
9月23日(木)
鳥倉林道のゲート前駐車場には5時過ぎに到着。途中通行止めや道間違えなどあり難儀したが、何とか到着。懸念していた駐車場の混雑もなく、むしろ空いていた。食事は既に途中の道の駅で済ませてきたので、パッキングなどの準備を行い5:25に行動開始。久々のテント泊装備と重登山靴。この出で立ちで舗装路を歩くのは楽ではないが、他に方法もないので仕方ない。標高は既に1500メートルを超えており涼しく歩ける。40分ほど歩いて登山口に到着。一昨年に来たときはまだなかった東屋が新しくできていた。トイレを利用したのみで進む。ここからの登山道は比較的傾斜が緩くて歩き易い。とはいえ16kg程度のテント泊装備なのでペースは遅め。9月後半で気温がそれほど高くないのが幸いし、汗はあまりかかない。途中にあるx/10は現在地を知るのに役立つ。6/10を過ぎたところの水場は健在だったが、あまり出が良くなかったので、大量に取水する場合は時間がかかりそう。濡れた丸太の階段に手こずりつつもスリップすることなく通過。三伏峠小屋には9:22に到着。駐車場出発から3時間かからなかった。ここで受付を済ませテント場に赴く。テント設営をしつつ休憩。天気抜群で、日焼けしそう。テント設営を終えて9:22に塩見岳に向けて行動開始。
三伏峠からの塩見岳は、過去縦走で1回、往復で2回訪れていて今回は3度目になる。反対側からの訪問は縦走で1回のみ。三伏峠からの塩見岳は長い尾根を歩いた後に塩見小屋付近から標高を上げて、最後山頂付近の岩場を通過して山頂に至る。今回ももちろんこのとおりで、特に以前と比べて登山道に変化はなかった。しかし過去の訪問はいずれも早朝歩き出しで朝の早い時間に山頂に到達していたので、今日はそれらに比較すると遅い時間の出発となった。完全に日が昇った後の行動と言える。途中の尾根の樹林は濃く、塩見岳が見える箇所は少ないが、それでもやはりちらりとでも見えるとテンションが上がる。これが早朝発だとそのようにもいかず、ほとんど何も見えない中で歩くしかなかった。特に今日は快晴で、どっしりとした塩見岳を途中途中で見ることができた。塩見小屋付近で小休止。ここまで順調だったが、Zさんは疲労が濃いように見え、ここまでで良いと言い出す。こんな晴天の日に山頂に行かないのは勿体ないと諭し、行けるところまでのつもりで進んでもらう。じきに岩場が出てくると、このような場所が得意のZさんなので、さきほどまでの弱気とは変わって頼もしく進むようになった。途中で帰る発言は一時の気の弱りだったのだろう。山頂直下の岩場を落石に注意しつつ進み、12:33に塩見岳西峰に到着。山頂付近は風が強くて寒い。標高が少し高い東峰にも足を伸ばす。今回で計5回目の塩見岳登頂だがいずれも好天で、ここからの眺望を楽しむことができた。遠く仙丈ヶ岳や甲斐駒ヶ岳、北岳間ノ岳も見える。南アルプスのオールスター勢揃いといった風情だ。
山頂では風が抜けて寒かったので、西峰まで戻り風の避けられるところで座って休憩。水や食料を減らす。じゅうぶんに眺望を楽しんだ後13時に下山開始。帰りも長いので気が抜けない。山頂直下の岩場をこなす際は、2人ともストックをしまった。登りは利用してきたが、邪魔に感じることが多かったのだ。塩見小屋に至る前にストック使用を再開。ジャケットも山頂付近の冷たい風で体を冷やさないために来ていたが、このあたりで脱いでザックに入れる。後はひたすら長い尾根を歩いて戻るのみ。既に遅い時間とは思うがすれ違う人も多く、塩見小屋へ向かっているようだった。最後の最後まで天気に恵まれて、15:54にテント場に到着。テント利用者の水場は、本来はテント場から15分ほど離れていて不便だが、既に水場撤去後とのことで、小屋泊者と同じ小屋前の水道を利用できた。これは楽だった。テントに戻り着替えや最低限の体のメンテナンスの後夕食。今回は豚汁。日が傾いて寒くなったテント場で熱々の豚汁は美味しかった。2人とも寝不足のうえへとへとだったので、18時過ぎにはシュラフにくるまり就寝。周囲はごそごそしていたはずだが、あまり気にならなかった。夜は星空と月が大変きれいだった。
9月24日(金)
3:30起床。日付が変わる頃から寒くて何回か起きた。朝は食欲がわかないので、アルファ米とスープのみの簡単な食事のみ。4:30に行動開始。日の出が遅くなったので、歩き始めは真っ暗。ヘッドライトの明かりが頼り。途中崩壊地を通るので明るい時間が良いかとも思ったが、慎重に進めば問題ないだろうと判断した。テント場から歩いて20分ほどで稜線に上がり、遠くに富士山が見えた。まだ夜明け前だがシルエットがきれいだった。更に進み烏帽子岳付近まで来ると、塩見岳もシルエットになっていた。昨日一日じゅう見たはずの塩見岳だが、やはりこうして翌日になって見ても格好良いというか、見飽きない。じきに周囲が明るくなり始め、東の空が赤く染まり始める。今日は雲まで赤く染まって見えた。5:30を過ぎるとようやく日の出の時間。小ピークに立ってしばし見とれる。今シーズン見た日の出の中ではもっとも美しかったかもしれない。今日はこの先小河内岳まで進むが、日の出ショーという一大イベントが終わると、Zさんは先に進まずに適当なところで待つという。昨日も20kmほど歩いたし、今日もこの後下山が待っているので、無理をさせず、自分だけ先に進むことに。小河内岳までアップダウンをこなして6:08に山頂に到着。無人。ここからの富士山もきれいだが、既に途中で何度も見てきたので感動は今ひとつだった。Zさんを長時間待たせるわけにも行かないので、山頂で写真を撮ったら取って返す。相変わらずのアップダウンで苦しみつつも無事Zさんと合流。一緒にテント場まで戻る。行きは真っ暗で見えなかった崩壊地だが、明るくなって見るとやはり怖い。暗いほうが案外恐怖感が和らいで良いのかもしれない。烏帽子岳付近で塩見岳の雄志を見納め。またいつか天気の良い日に再訪したい。やはり行きには暗くて分からなかったお花畑付近には、まだマツムシソウがぱらぱらと咲いていて、少し得した気になった。9月も終わりなので、花の期待は全くしていなかったからだ。
7:47にテント場に戻る。予定よりもだいぶ早かった。ここで朝食の続きとテント撤収。そしてパッキング。朝食は昨夜と同様に豚汁。テント場は日当たりが良くて暑いくらいで、熱々の豚汁で更に暑く感じるようになった。だがこの気候のおかげで、テントやその他はぱりっと乾き、帰宅してからの仕事を大幅に減らすことができた。マットやシュラフも乾燥させた。諸々を終えて9:20にテント場を出発。歩き始めるとあっという間に樹林帯に入る。以後ひたすら下るだけ。ニコニコマークで示すx/10は、1つ約10分で通過した。よって登山口到着は約100分後の10:56だった。すれ違う登山者はあまり多くなかった。この山域はやはり梅雨明けから彼岸頃までが最盛期のようだと思った。最後にアスファルト道路の林道を歩き11:36に駐車場に到着。昨日の出発時はガラガラだったが、この時間はほぼ満車状態だった。
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