上高地→明神→徳本峠→霞沢岳→徳本峠→島々
- GPS
- 27:04
- 距離
- 41.1km
- 登り
- 4,174m
- 下り
- 4,949m
コースタイム
6:38上高地バスターミナル-7:16明神-9:00徳本峠小屋-(休憩・テント設営)-9:40徳本峠小屋発-12:07K1ピーク-12:42霞沢岳-13:22K1ピーク-15:47徳本峠小屋
10月14日(月)
5:00徳本峠小屋-5:25力水-6:29岩魚留小屋-8:03二俣-9:30徳本峠入口
天候 | 10月13日(日):快晴、微風、稜線は所により弱風。早朝は気温低し。 10月14日(月):快晴、微風 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
・安曇支所のバス停から上高地までバス |
コース状況/ 危険箇所等 |
・上高地バスターミナル→明神:登山者、観光客多数。明神池を過ぎて5分ほどで徳本峠方面への分岐があらわれる。 ・明神→徳本峠:大変良く整備されていて、迷うようなところも危険なところも見当たらない。登山者は上高地周辺と比較すれば少ない。始めは平坦な登山道だが、途中からつづら折れで標高を上げる。徳本峠小屋まで30分ほどのところに水場あり。 ・徳本峠−霞沢岳:徳本峠小屋に前泊(連泊)して山頂ピストンをする人が多い。ジャンクションピークの先で2,400m超まで標高を上げるが、その後2,300m以下まで標高を落とす。以後K1ピークまでアップダウンを繰り返すが、K1ピークへ至る際急斜面を登る。K1ピークから霞沢岳までもアップダウンを繰り返す。ジャンクションピークから先に片面が切れ落ちた斜面があるので要注意。 ・徳本峠→二俣:つづら折れで標高を下げ、降りきったところに力水があり給水可。ここから二俣までは緩い傾斜で下っていく。力水から二俣までは基本的には沢筋を歩くので、大雨直後などは入山を控えたほうが良いと思われる。沢は何度も渡ることになるが大きく立派な橋が架けられていることが多い。小さな沢はそのまま渡渉する。登山道から滑落すると沢にドボンもあるので要注意。 ・二俣→島々:砂利の林道を1時間ほど歩き、最後の20分ほどは舗装路を歩く。特に危険なところはないが、標高が低いので夏期は暑いだろう。 |
写真
感想
島々宿から上高地を目指す方がいかにもクラッシックルートらしくて好ましいが、日程の都合で逆方向から歩くことになった。また、徳本峠からしかルートのない霞沢岳も往復してきた。
初日。
体育の日の3連休の中日、クルマを停めて準備していても次々クルマが通り過ぎていく。さすがに人気の観光スポットだ。好天の予報が出ているのも人出を後押ししているようだ。安曇支所のバス停でバスに乗車。バスもほぼ満員だったが座ることはできた。上高地には3分ほど遅れて到着、その間ひっきりなしにバスやタクシーとすれ違っていて、多くの人が上高地に入っていることが予想された。
バスターミナルで水筒を満たして歩き始めようとするが大変寒い。良く晴れた朝なので放射冷却が効いて気温がぐっと下がったらしい。始めからある程度良いペースであるかないと寒くて仕方ない。そのお陰で明神まではあっと言う間に到着。人出は想像通り多かったが、道が広いので問題ない。
明神で一息入れ、さらに5分ほど歩くと徳本峠への入口が現れる。この先は、予想通り人出がぐっと減る。数えた訳ではないが、徳沢方面へ歩く人の100分の1かそれ以下しか方面には向かっていないと思われた。当然静かになる。徳本峠方面は始めは林道のような平坦な道が続く。道は相変わらず良い。しばらく歩くと傾斜が徐々についてきて、気が付くと急な斜面をつづら折れで高度を上げていた。眺望は始めは樹林帯なのでほぼ得られなかったが、時折樹間から穂高方面が見えた。"最後の水場"の標識が見えたため、ザックから空の水筒を出し全て満たす。この水場は沢水なので、年中枯れることはなさそう。合計で5kgの水が入り重くなったザックを担いで行動再開。小屋まで遠いとしんどいと思いながら歩いていると、案外呆気なく徳本峠小屋に到着。水場からは30分ほどだった。小屋のテント場は7割ほど埋まっていて張れるスペースは限られている。どうやら多くの人はここに前泊や連泊して霞沢岳をピストンするようだ。空いていて寝心地の良さそうなところにザックを置き、小屋で受付を済ませ、テント張る。のろのろしていたつもりはなかったが、テントを張り出発準備が整うまで40分もかかってしまった。
幕営道具と炊事用の水をデポし、軽くなったザックで歩き始める。当然この時間から歩き始める人は皆無。小屋からしばらくはやはりつづら折れで標高を稼ぎ2,450m付近まで上がるが、その後、2,300m程度まで標高を下げる。もったいない。K1ピークにかけて再度標高を上げるが、ここは登りも下りも急勾配のため大変しんどい。特にこの日は昨日降った雪が一部に着いていて滑りやすい箇所が多かったし、地面も一部凍っていた。
穂高岳方面はK1ピークまでにも見えていたが、このピークからはそれまで以上に良く見ることができた。さらにここからは焼岳もよく見える。時間が足りなければここで引き返してもいいかと思っていたが、まだ十分だったので本峰も目指すことに。ここからもアップダウンを経て霞沢岳山頂塔着。穂高、焼岳の他に笠ヶ岳、乗鞍岳なども見られた。
帰りは行きの道を忠実に戻る。途中からは軽荷とは言え、早朝自宅発で仮眠数時間だったので歩きながら眠くなる始末。途中にある崩壊地で落ちたりしないように慎重に歩く。テント場に戻った16時前にはだいぶ日も傾いて寒さが増していた。手早く夕食を済ませ暗くなった頃に寝たが、周囲が騒がしくて一度起きてしまう。連休なので仕方ないとは思うものの、酔っぱらって大声で会話するのは勘弁してほしい。
2日目。冷え込みは思ったほどではなく、朝のテント内の気温は約7℃。支度をし外に出ても寒さはそれほど感じない。テントは全然結露していなかったので、撤収も短時間でできた。5時ちょうどに歩き始める。最初の20分ほどは完全に暗闇で、星空の下を歩いていた。少し明るくなった頃水場(力水)に到着。昨日給水したみずがまだ残っていたのでここでは手ですくって飲むだけで先に進む。歩き始めはTシャツに長袖シャツ、ウィンドブレーカーの3枚を着ていたが、最初の30分でウィンドブレーカーを脱ぎ、しばらく後に長袖シャツもザックに収めてTしゃつのみで歩き始めた。正直Tしゃつのみだと少し寒かったが着ていると暑いので一枚だけで歩くことにした。出発から約1時間30分で岩魚留小屋に到着。小屋として機能しているかは不明だが、建物は確認できた。沢沿いのコースで、沢の左岸右岸を行ったり来たりしながら距離を伸ばす。標高は少しずつ下げているものの、トラバース気味の所が多いので、一気には下がらない。登山者は全く見掛けず、これは今日は貸し切りかなと思っていたが、二俣近くで数パーティと遭遇。二俣過ぎでも1パーティ見掛けた。
二俣からさきは林道歩き。登山地図のコースタイムは1.5時間となっているがやはりそのくらいかかった。始めは砂利の林道。所々に水たまりができているのでそれを避けながら歩く。1時間以上歩いてアスファルト道路が現れる。真夏なら朝早い時間でも相当に暑いだろう。今日は動いていてもちょうど良い程度で汗もほとんどかかなかった。ほぼコースタイムの時間あるいて徳本峠入口の標識に到着、ここで山行終了。
自宅へ戻りGPSのデータを見ると、初日2日目共に20km以上の距離を歩いていた。初日は軽荷で歩いた時間が長く、2日目は緩やかな下りが多かったため、長い距離を歩いた意識はなかったが、結果的には2日で40kmオーバーとかなり長めになった。徳本峠小屋に連泊して2泊3日で歩く人が多いのも納得できる気がした。
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