万太郎本谷〜谷川岳
- GPS
- --:--
- 距離
- 13.9km
- 登り
- 1,432m
- 下り
- 1,275m
コースタイム
天候 | 晴のち曇 風強い |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
土樽口からバスで水上駅 |
写真
感想
ワンゲルOBの三好さんに誘われて谷川の万太郎本谷を訪れた。
この山域は初トレース。8月に行った那須もそうだが、この辺りも東京から日帰り圏内というのを知る。
前日に湘南新宿ラインと上越線を乗り継いで土樽まで。関東を超えて新潟だ。
待合室で一泊して日の出前に駅を出発する。
トンネルを抜けた先だが、雪国でもなく山の木々も青々としている。いつになったら秋が来るのか。
しかし、前日に寒冷前線が通過したため気温は低めだ。
30分くらい歩いて、入渓点へ。
大きな取水ダム。とりあえず沢足袋は履いたが、このダム自体は左岸から巻く。
最初はただの河原歩きから始まる。岩を見ると10〜20cmくらい増水しているようだ。
もともと、泳ぎの沢だが今回の合言葉は「パンツは濡らさない」
果たしてその言葉通りに行くか不安になってきた。
少し歩くと、花崗岩の美しいナメが迎えてくれる。所謂期待できる渓相というやつだ。
いくつかナメを超えると、7mほどの滝が迎えてくれる。なかなかの迫力だ。
直登は右岸から行けそうだが、もう明らかに釜で濡れるので、左岸から巻くことに。
明らかに登れそうなところは、残地が付いている。5mほど登って踏み跡をたどる。
踏み跡は掴むものはしっかりある。
その後のもいくつかきれいなナメを越えて行くと、突然巨大な建造物が現れる。
谷川岳をぶちぬく関越道のトンネルの換気扇だ。この沢の代表的なランドマークだ。
ここまで、いいペース。午前中で遡行は終わるかな?
釜持ちの小滝をいくつか巻いて超えながら進んでいく。
夏ならばどれも釜に突っ込んで直登したいところだが、今回はお預けだ。
次に迎えてくれるのはオキドキョウ。
見事なゴルジュがエメラルドグリーンの水をたたえている。
これも中を突破していくのが醍醐味なのだが、やったら確実に低体温症確実な水温なので、手前から右岸巻き。
振り返ってみてもなかなか見事なゴルジュだ。滝の水量は大きので手強いのかな?
その後も鎌持ちの滝を何とかパンツを濡らさぬように遡行していく。
大概の巻きは掴むものもあり、少し登れば簡単に巻けるが、一箇所草付きのトラバースとなり緊張感のあるところもあった。
そんなこんなで進んで行くと、一ノ滝が迎えてくれる。
なかなか大きい滝だ。迫力というよりは落ち着いた雰囲気。久々の大きな滝に興奮する。
巻きは左岸のスラブを5・6mほど登り、ブッシュの生えるリッジを登って踏み跡に入る。一瞬間違えて登ってしまいそうな枝沢もあったが、滝上にすぐに出るよう心がければ問題ない。
少し進むと次の二ノ滝。この滝は左岸を簡単に登る。
滝の上に出ると、稜線がよく見えるようになる。天気も回復傾向。
稜線付近は黄色の紅葉が見える。
この辺りから、少しずつゴーロの雰囲気が出てくる。
岩の間をうまくルートを取りながら登っていく。
大きな二股に出て、左俣には大きな滝。
三ノ滝に到着だ。もう一つ先にも滝が合流し、その先には日高の直登沢のようなものが伸びている。
あっちに行くとしたらなかなか気合がいりそうだ。
さて一休みして三ノ滝の登り。
不安なので、三好さんにリードしていただく。
1段目は左岸から登る。最初がホールドスタンス乏しめで、後半はスラブをフリクションで行く。
残置は豊富で中間支点には困らない。不安なら要確認。
下からでもなかなかの迫力だが、2段目の下に来ると迫力が増す。が、寒い。
2段目もザイルを伸ばしてもらう。
と、2段目の下部から左岸に登る枝沢に入るのが、下部はなんとシャワークライム。三好さんが水をかぶるところで思わず自分も声が漏れてしまった。
シャワークライム部分は簡単。枝沢も難しくはないがスリップ注意。残置とブッシュを中間支点とする。
枝沢から落ち口めがけて踏み跡チックなところ歩く。掴むものは豊富で問題はない。
滝上に出て、続く樋状の滝を超えると、一気に源頭らしい雰囲気になってくる。
ゴーロを超えていき、2つほど二股を右に取ると樹林限界を超える。
2つ目の二股で確保するのが良いだろう。
ここからは、スラブの枯滝を快適に登攀して肩の小屋を目指していく。
難しさはほとんどないがスリップは注意。ぐんぐん高度を稼ぐの気持ちがいい。
この辺りから太ももが悲鳴を上げているが、気合で小屋に詰め上がる。
小屋を始め稜線には人がいっぱいだった。
最初から最後までいい遡行だった。
小屋で一休みして、人が溢れるピークを目指して登っていく。
すれ違いや抜かしたりで距離の割りには時間がかかりつつ、オキの耳へ。
一ノ倉沢などを見下ろす。すごい迫力だ。
帰り際にトマノ耳もちょろっと踏んで、下山開始。
下山はマチガ沢がよく見える西黒尾根へ。天神尾根と分かれると途端に人が減った。
西黒尾根は、なかなかの斜度で途中、岩が露出しているところもある。
鎖を使ったり、慎重に降りていく。
少し下って、振り返ると谷川岳全景を望むことができた。なるほど、これはカッコイイ。
西黒尾根も下から見上げるとすごいルートに見える。
樹林内に入ると岩も落ち着くので、バー―っと下る。ピークからものの2時間くらいで下り降りる。
充実の山行だが、筋肉痛が心配だ。
土合口で山菜そばをかきこみ、バスで水上駅へ。ここで三好さんとはお別れ。お世話になりました。
温泉まんじゅうを頬張りながら、電車に揺られて帰路についた。
コメント
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6時半に出発したはずなのに、
もうすでに万太郎谷に足跡が・・・。
samoaさんたちだったんですね。
こちらは5時出発でした。
ダレないようにパパッといこうとのことだったので。
井戸小屋沢も綺麗で楽しそうです。
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