初雪にびっくり、感動の鷲羽-水晶
- GPS
- 55:08
- 距離
- 48.0km
- 登り
- 3,655m
- 下り
- 3,636m
コースタイム
5:00登山道-6:00わさび平6:10-7:05秩父沢-8:00シシウドヶ原-9:00鏡平-
9:40弓折乗越9:50-10:45双六小屋(昼食)11:20-13:00三俣峠-13:30三俣山荘
13日 鷲羽-水晶-双六
5:00三俣山荘テン場-6:00鷲羽岳6:10-6:33ワリモ岳-7:15水晶小屋7:25-7:50水晶岳8:15-
9:08岩苔乗越-9:50黒部源流10:00-10:30三俣山荘(昼食等)11:55-12:45三俣蓮華岳13:00
-13:50双六岳14:10-14:50双六小屋
14日 朝-樅沢岳 下山 新穂高(下り4時間 休憩込み)
5:30双六テン場-5:50樅沢岳6:20-6:40双六テン場(朝食・撤収)
双六小屋8:00-9:03鏡平9:20-9:40シシウドヶ原-10:10秩父沢10:20-10:55ワサビ平11:15-
12:05登山口
天候 | 12日 曇り-雨あられ-雪 13日 快晴 14日 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
帰りは登山口からの路駐が多く、下って新穂高の有料駐車場はほぼ満車、 路駐が目立ちました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
雪が降ったので登山道は一変、水晶岳直下の梯子は雪で滑りました。 また岩苔乗越から黒部源流までの沢筋の道は石や岩に雪、 氷が付着して非常に滑って危険でした。 |
写真
感想
3連休を利用して北アルプス最深部の鷲羽岳-ワリモ-水晶岳と行ってきました。
帰ってきてGPSのログを見ると沿面距離で55km、本当に良く歩きました。
長野県では直前の天気予報で、この3連休はいずれも晴れ、絶好の登山日和です。
ただ我々が向かう岐阜県側が、初日の土曜日だけ曇り時々雨と、余りよろしくないようです。
初日は三俣山荘までのコースだったので、多少雨に降られても仕方ないかなと思って出発です。
今回はテン泊なので、少しでも軽くしようと、晩飯と昼飯は小屋食ですませるつもりでした。
また水場に恵まれているので、水も減らしたものの、もそれでもザックは20kg弱、
寒さを予想しての衣料関係でふくれてしまった。
重いザックで、いつもと違って足取も遅く、景色が良ければテンションも上がりますが、
視界が良かったのは鏡平まで、後はガスのなかの山行になりました。
さらに弓折乗越まで来ると風も冷たく、ぐっと気温が下がって上に一枚着込みます。
しばらく行って、双六小屋でラーメンで体を温めてから、なるべく早く三俣山荘に着くようにと、
下の巻き道を選択しました。
途中から冷たい雨が降り出し、風も強くなってカッパを着て進みます。
ガスの中、一体何所を歩いて居るのか分らず、修行の様な山行でした。
三俣峠へ登り出した頃から、今度は雨があられに変わってきました。
急いで下って、やっと三俣山荘に到着です、ここまで行動時間8時間半、長かった・・・。
こんなに長い間重いザックを担いだのは初めてで、さすがに疲れました。
雨風の隙間を付いて、テントを設営、思ったよりテン場は空いていました。
あとは何もすることがなくなり、山荘の展望レストラン?でストーブにあたりながら宴会です。
3時すぎから風が強く、ゴーゴーと言う音を聞きながらも燗酒がすすみます。
すっかり酔って、夕食の鹿肉カレーをおかわりすることなく早々テントに引き返しました。
少し寝て9時頃、なんと外は吹雪になっています、明日を心配しながら就寝しました。
寒さに万全を期したつもりでしたがだめでした。
シュラフはモンベルの3番、これでは心許ないので、それにシュラフカバー、上下のダウン、
それにホッカイロ、とどめに湯たんぽ代わりに水筒にお湯を入れて寝ましたがこれでも駄目でした。
翌日13日は快晴、気温は氷点下まで下がり、強風が残っていてかなり寒い。
5時からヘッデンつけて鷲羽岳を目指す、登山道横のハイマツに着いた雪が凍って、
ばりばりした中を通って、東の空がだんだん赤くなって来るのを見ながら登る。
なんせハイドレーションの管が凍ってしまった程の寒さだ。
薄く積もった雪は粉雪で歩くたびに強風で雪煙になる。
雪の付いた斜面に朝日が当って赤く染まっていく景色は素晴らしい。
北アルプスの深淵部の山々が段々赤く明るくなる様は息をのむほど美しかった。
昨晩の嵐が嘘のようだ、此所まで来て良かったと思う。
鷲羽岳から水晶岳まではさらに日の光が強くなって、山々がはっきり見え出す様子を楽しみながら、
また気温が少しずつ上がって、光に暖かさを感じながらの稜線歩きを楽しんだ。
水晶岳の直下は岩場が連なり劔を彷彿させる、雪が付いてすべりやい所もあった。
山頂は狭かったが、ここからの景色は皆さんが言う通り、絶景でした。
9月に登った野口五郎岳がいつも見るのと違って、雄大で立派な山容だったのにびっくりです。
水晶からの帰りは、黒部源流周りで三俣山荘に戻ることにした。
こちらの方が早く着くらしい。
ところが、この日一番疲れたのがこの区間でした。
岩苔乗越から直ぐに沢が現れ、沢沿いを下っていくのですが、沢道の石や岩に雪が着いていたり、
沢水が付着して凍っていたりして、つるつるでした。
何度も滑ってこけそうになりながら下っていきました。
とにかく神経を集中して下ったので、しばらくしたら肩がかちかちに凝って痛い程でした。
意外にもこの山行のの最大の難関でした。
でも下った源流の碑がある場所から見る紅葉と青空は綺麗でした。
テン場に戻ってテントを撤収して、昼食にレストランでオムライスを頂きながら、窓の外に広がる
絶景を楽しみ、今度は双六小屋のテン場目指して出発です。
テン場から少し歩いた所から望む鷲羽岳と三俣山荘は絵になるすばらしさ、
ずっと心に留めておきたい風景です。
でもここから三俣蓮華岳までの登りがきつかった。
三俣蓮華岳からの風景も絶景ですね、直ぐ近くに黒部五郎が連なり鷲羽、水晶が聳えます。
表銀座から槍穂高連峰が険しい北鎌尾根、硫黄尾根を従えて壁のようにそそり立ち圧巻です。
ここから双六岳までは360度山々の風景を楽しみながらの稜線歩きを満喫しました。
双六のテン場は八部ほど埋っていたでしょうか、シーズン終わりを惜しむようで結構賑やかでした。
この日は思ったほど寒くなかったので助かりました。
翌日樅沢岳に登って日の出を見ましたが、上空が霞んでいたせいか今ひとつでした。
帰りの鏡池も槍ヶ岳が霞んでいたため山頂部分が薄くで残念でした。
帰りはリズム良く石の上を駆け下りて来たのでかなり早く降りてこれる事が出来ました。
(双六から1時間で鏡平、鏡平から1時間半強でワサビ平)
鷲羽岳-水晶岳までの、初雪が積もった稜線歩きと絶景は素晴らしかったです。
ピンと張り詰めたような冷たい空気のなか、冬ごもり前の静寂な山々の懐で
遊ばせてもらった気分です。
- - - だけど遠かったなあ・・・。
3月に西穂でご一緒させていただきました、skier1303です。
私も同日に、槍→西穂の予定でしたが、槍に着いて悪天候で、頂上踏んだだけで撤退してしまいました。
このレポート見させていただいたら、ちょっと早まった判断だったかなぁと思うほど良い天気だったようですね。
いつもながら、綺麗な写真に解りやすいレポートされていて、勉強になります。
またどこかの山でお会い出来るのを、楽しみにしています。
久しぶりですね、ヤマレコ拝見しました。
がんばっていますね、槍の日帰りですか
それに黒戸尾根、さすがです。
来年は北鎌にいきたいと思っています。
いろいろ情報をお聞きするかも
これからは低山と雪遊びがてらの登山になります。
本当に、またどこかでお会いできればいいですね。
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