蔵王山
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- GPS
- --:--
- 距離
- 5.3km
- 登り
- 543m
- 下り
- 129m
コースタイム
天候 | 晴のち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
道はよく整備されていて危険個所はありません。 蔵王山頂のレストハウスは観光バスでのお客も多く、食事、ビール、お土産売り場などあります。 |
写真
感想
8時30分の始発のロープウェイに間に合うように旅館の女将に送ってもらった。雨が降りそうにないとわかるともっと晴れないかなと欲が出る。まだ乗客はひとりもいない。少しずつ人が増え、中年夫婦二組、中年女性グループなど全部で十人足らず。蔵王ロープウェイは山麓線の終点樹氷高原駅で降り、そこから歩いた。他の登山客はみな山頂線に乗り換え山頂駅まで行ったようだ。中間駅で降りたのは自分一人だけ。さてどっちを向いて歩いたらよいのか、登り口が見あたらない。しばらくうろうろしているとリフト乗り場のおじさんが、ゲレンデをずっとまっすぐ歩くと300メートルぐらいで登り口がありますよ。と教えてくれる。Nexus7の 『山と高原地図』 は便利である。GPSで自分の位置がわかる。向いている方向がわかる。これがあれば道に迷うことがない。と思ったらやっぱり道を間違えた。でも途中で道が違っていることに早く気付くことができ引き返すことができ助かった。蔵王山の登山道は紅葉がみごとで写真の足止めでなかなか距離を稼げない。
五歩歩いては写真を撮り、また少し歩いてはまた停まり。きれいな紅葉だ。ついつい写真を撮りたくなり立ち止まってしまう。途中すれ違った人は数えるほどだ。最初は晴れていたが次第にガスがかかってきた。上から降りてくる人が、頂上の方は晴れていましたよ、という。それは頂上が晴れていたのではなく、しばらく前が晴れていたのだと思った。ワサ小屋跡に到着。ここで先ほど言っていたことが理解できた。山形県側(西側)は下からガスが上がってきているが、宮城県側(東側)は青空が広がっている。西側山麓からガスが上がってきても頂上あたりで消えてしまっている。つまり山形県側から登ってくるときはガスに包まれているが、頂上あたりから東側はよい天気だ。登り口から二時間ほどでお釜に着いた。
陸奥(みちのく)をふたわけざまに聳(そび)えたまふ 蔵王の山の雲の中に立つ
と斉藤茂吉は詠んでいる。
深田久弥は、「この長大な尾根は、東北人特有の牛のような鈍重さをもって、ドッシリと根を張っている」
「蔵王には鳥海や岩手のような独立孤高の姿勢がない。群雄並立といった感じで、・・・・山形からも見ても、仙台から見ても、一脈の山が長々と連なっているだけで、その中に取り立てて眼を惹くような、抜きんでた高峰がない。・・・だからわれわれが蔵王と呼ぶ時には、この一連の山脈を指して言う」
と書いている。
着いたときにはきれいに見えたお釜であったがあれよという間にガスが出てきた。しばらくするとまたガスが晴れてきた。五色沼とも呼ばれるお釜は晴れ間の合間に見ただけでもなんだか色が違うように見える。刈田岳まではもう近い。小雨がパラパラしてきたがなんとかここまでもった。広い駐車場もありもうここは観光地。観光バスが何台も停まっている。
深田久弥は最後に次のようにいっている。
「近年刈田岳のすぐ近くを経て、宮城と山形をつなぐバス道路も開かれて、何の苦労もなく御釜見物も出来るようになったが、それだけ魅力も少なくなった。」
バスの時間まで一時間ある。ビールを飲んで待っていよう。バスに乗り、蔵王エコーラインを走っていると、これでもかというほどの紅葉だ。赤、オレンジ、エンジ、黄色、山吹色それに常緑樹の緑が混ざり、山一面が錦のよう。こんな紅葉は見たことがない。蔵王の紅葉は九月下旬の連休辺りがよいと旅館の女将がいっていたが、それは山頂付近のこと。山の中腹は今が盛りである。バスは徐々に標高を下げてきた。蔵王温泉あたりまで来ると紅葉はちらほらであと二、三週間はまたねばならない。
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