真昼山地を縦走(峰越峠〜大甲) シメは真昼岳
- GPS
- 16:12
- 距離
- 56.2km
- 登り
- 3,215m
- 下り
- 3,225m
コースタイム
- 山行
- 7:09
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 8:03
天候 | 2日間とも晴天 ラッキーでした |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
2年前に開催されたトレラン大会でコースとなった秋田・岩手県境稜線は刈り払われたのか、歩けるようになったのか…。確かめるべく計画しました。先人の方々の記録から、「峰越峠から薬師岳口小屋まで16km、10時間」と想定。縦走後の宿泊用具をあらかじめ小屋に置き、峠に移動して車を置き歩き始めることにしました。
8日(金)の夜は雫石道の駅に車中泊。翌朝、早い時刻から真木渓谷を運転して小屋にザックを置き峰越峠をめざします。峠への林道は初めてだったのでパンクに注意しながら進むと、出発は7時半を過ぎてしまいました。すぐに激下りとなり滑って転んで泥だらけ。その後もレコの通りアップダウンが多くかなり体力を奪われます。「稜線上では誰にも会わないだろう」と思っていたところ、川口分岐で大曲の方と出会いました。近隣をよく歩かれているそうで、いろいろ教えていただきました。時間とクマを気にしつつ進みます。思えば、緊張と不安の中で進むのが一番充実している時です。鹿ノ子山〜川口分岐〜南風鞍〜風鞍〜中ノ沢岳までがまさにそれでした。甲山分岐で緊張の糸が少し解け、甲山山頂をめざして藪に入ったり、再び大甲をめざしたりと訳のわからない行動。大甲から和賀岳と数年前まで藪だった薬師分岐を見ると、感慨深いものがありました。小屋では福島の男女お二人と同宿。地元の方も登らぬようなマニアックな山行が好きとのことで、白岩岳も登ったとのこと。勉強になりました。
翌日は4時過ぎ起きの6時出発。峰越峠着11時を目標に歩きます。真木渓谷公園に荷物をデポしラン用シューズに履き替え「みずほの里ロード」を走ります。田園風景を楽しみ、いよいよ峠までの林道へ。想像以上に長く参りました。峠で雄叫びを上げ、真昼岳へ。10代の時にその名を知った真昼山地の頂に、数十年後にようやく立つことができました。
藪だったのは風鞍からの40分間だけで、その他は見事に刈り払われていました。このエリアを管理されている倉田さんだと思います。「この登山道は倉田さんや関係者の皆様が造られた“作品”だ。自分は今、鑑賞させてもらっている…」 最深部を歩きながら自然と思い浮かんだことです。2日間全てが初めての行程。ドキドキ感に溢れながら、紅葉の県境稜線を堪能させていただきました。
※ 鹿ノ子山を下った所で黒縁の眼鏡を拾いました。薬師口小屋にメモとともに置いておきました。
コメント
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「緊張と不安の中で進むのが一番充実している時です。鹿ノ子山〜川口分岐〜南風鞍〜風鞍〜中ノ沢岳までがまさにそれでした。」その言葉に共感します。
めったに人に会うことのないこのルートを初めて歩いた時を思い出しました。
ブナの黄葉に光差す秋の美しさは格別なルートです。
私も2012年に似たようなルート取りで歩きました。もちろん、ロードを走るなんてできるわけもなく、ママチャリで移動しましたが
お久しぶりです。コメントありがとうございます。
帰宅後、過去の記録を見てみました。kamadamさんの記録もコメントいただく前に発見しました。2012の7月と10月の2回行かれてますね。さらには750Sさん、nomoshinさん、nardisさん等の記事も一昨日見ました。皆様の記事の頃は刈り払いはほとんど行われていなかったと思いますので、私よりもはるかに難儀したと思います。私は倉田さんや地元の方々に甘え、楽に歩かせてもらったと思っています。トレランが刈り払いの大きな理由であったと推察しているのですが、歩いていてとにかく感謝しかありませんでした。
実は峰越峠直後の “姥捨山”の下り〜川口分岐 あたりが一番緊張、および体力消耗した所=核心部 だと思っています。 “姥捨山”の呼称は一昨日、kamadamさんとnomoshinさんのレコ閲覧で知りました。激下りで結構長く先行き不安、アップダウンも激しい…という感じで、川口分岐以降はアップダウンの傾斜はやや緩やかになったと感じてます。
2日目の道路走りは、車回収必須の単独行者にとって悲しい定めですが、サンドウィッチマン伊達さんの「これは○○だからカロリーゼロ」のように、「これは山登りとは違うから消耗度ゼロ」(もちろんかなり消耗しますが)てな感じです。縦走中のように神経を研ぎ澄ます必要はないし、使う筋肉も違うので距離の割には疲労度は小さいと思います。kamadamさんがママチャリで車回収に向かった様子を想像し、思わずニヤけてしまいました。
今後このルートがポピュラーになっていくのか、来年トレランは開催されるのか等々、今後も注目していきたいと思います。刈り払い・整備をされた方々、レコを書かれた方々のおかげで、すばらしい山旅をすることができました。本当に感謝しています。 今後もkamadamさんはじめ、このエリアを歩かれる方々のレコを拝見させていただきます。これからもよろしくお願いします。
好天に恵まれたとはいえ、大変なレコですね!
特に二日目は驚きです。
稜線から「すずみ長根」に下りる所は、確かに地図と違います。
「高森口」は「黒森口」ですね。
いつか「風鞍のオサバグサ」も見に来て下さい。
はじめまして コメントありがとうございます。
初めてのルートを計画するにあたり、nardisさんのレコも参考にさせていただきました。刈り払いや当地の状況などを把握することができました。keiskさん、odavxsさん、ohkawaさんなどのレコも同様です。レコが無ければ実行できなかったと思います。皆様に感謝しております。
確かに黒森ですね。訂正します。 💦 nardisさんのオサバグサのレコも見ました。2日目、七瀬川林道入り口を通ったら、確か工事のため通行禁止になっていたかと思います。そこから風鞍に至るルートも静かで魅力的ですね。来年以降、考えてみたいと思います。
青森からは岩手側のほうがどうしてもアクセスがよく、高速盛岡ICから秋田側に行くのはさらに時間がかかってしまうのですが、皆さんのレコを見て六郷町などからの真昼山地も行ってみたいと思うようになってきました。今後もnardisさんのレコを拝見させていただき、山旅の幅を広げていきたいと思います。よろしくお願いします。 😀
確かに日帰りはキツイかも・・・。
こちらこそよろしくお願いします😃
オサバグサは早池峰隣の薬師岳というイメージでしたので、nardisさんのレコで風鞍麓に群落があることを知り驚きました。いつか訪れたいです…
他にも
”鞍の八合目付近
南風鞍への縦走路
C罐梁岳への稜線
にも群落があります。
,最大でそれは見事ですが、まだあまり知られてません。
5月末から6月初旬が見頃ですよ。
黒森山経由で登ることをオススメします(案内は少なめなので、地図読みが必要です)。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2375109.html
レコ案内ありがとうございます。今回たどった主稜線に至る派生ルート(黒森山、大台山?、川口分岐など)は、さすがにほとんど知らなかったのですが、今回の山行を機に少しずつわかるようになりました。オサバグサ鑑賞も含めいつか探訪したいと思います。nardisさんをはじめ、皆様(主に秋田の方々?)のおかげで山域の理解が広がりました。ありがとうございました。
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