紅葉でなく霧氷を見た赤城山 (駒ヶ岳、黒檜山)
- GPS
- 04:59
- 距離
- 7.8km
- 登り
- 615m
- 下り
- 605m
コースタイム
14:25 赤城神社(参拝)14:40 - 14:50 赤城公園ビジターセンター
天候 | 曇り(強風) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
前橋駅からは関越交通バスを利用 [往路] 前橋駅〜あかぎ広場前(赤城山直通急行バス):1450円 (急行バスは4/1から10/31までの土日祝日に運行、2013年の運行は終了しました) [復路] 赤城山ビジターセンター〜富士見温泉:1150円 富士見温泉〜前橋駅:580円 前橋駅〜赤城山ビジターセンター間フリーパスあり(3000円)。急行バスのみの利用だと高く付くので注意 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全行程に渡って、危険個所は特にありません。 駒ヶ岳登山道および駒ヶ岳〜黒檜山間の外輪山はよく整備されていますが、一部(駒ヶ岳登山口から外輪山へ登る登山道)は補修が行き届かず荒れた個所が見受けられる。 黒檜山登山道は岩の多い急坂が続く。駒ヶ岳登山道と比べると整備はあまりされていない印象 水場は無し 登山ポストも発見できなかった |
写真
感想
山仲間の一人から11月は忙しくて登山に行けないとの知らせを受けた。
お互い冬山はやらないので、来春まで一緒に山に行けない可能性が高い。幸い天気も何とかなりそうなので、前回の西穂独標から1週間しか経っていないが、急遽登山に行く事とした。
前回の独標では雨のせいでろくに紅葉を楽しめなかったので、日帰りで行ける紅葉中の山として赤城山を選択した。
調べてみると、在来線でアクセスしても十分日帰りが可能なので、今回は節約して新幹線や特急は使わずに行く事にした。
まずは地元駅から始発に乗って上野へ、そこから高崎線、両毛線を乗り継いで前橋へ行く。前橋でトイレ、食料調達を済ませてバス停に行くと既にハイカーの長蛇の列が出来ていた。
約1時間ほどバスに乗る。山間部に入りカーブが続く頃には見事な紅葉が目に入ってくる。しかし、ここで紅葉が見頃と言う事は上の方はもう終わっている恐れがある。さらに悪い事に、上に行くほど天気が悪くなっていった。今回の山旅も山行中に紅葉を楽しむのは難しいかもしれないと思いながら、車窓の外の紅葉を眺めていた。
目的地のあかぎ広場前に着く頃には天気は完全に曇り、時たま雨粒が当たる事もある。加えて強風。実際に気温も低いのだろうが、風で体感温度はかなり低く感じる。慌てて防寒装備にフリースをシェルの下に着込むが耳が冷たい。じっとしていても寒いだけなので、その他の準備を整えて登山を開始した。
バス停からビジターセンター方面に少し戻った所にある駒ヶ岳登山口から登りはじめる。こちらのルートは途中に二箇所ある階段以外は、ずっと林の中を九十九折りに登っていく。展望は良くなく、期待していた紅葉もこの辺りは既に散っている木が多い。今回も山行中の紅葉は期待できないなと悟った。
1時間弱の登りで外輪山上に出る。ここは休憩所となっており、東側の展望も良く桐生市街が見えた。お腹がすいてきたので少し早いがここで昼食にした。
休憩後は笹に囲まれた登山道を緩やかに登りながら駒ヶ岳を目指す。途中振り返ると小沼の美しい姿が見えた。この後、次第に霧が濃くなり、展望が無くなってしまったので、小沼が見えた最初で最後の機会となった。
15分ほど歩くと駒ヶ岳に到着。山頂は標識から右手に一段上がったところにあるのだが、その奥にも踏み跡が有り、はじめこちらが登山道かと間違えてしまった。少し進んだところでおかしいと思い、川苔山で迷ったひどい目に遭ったので、今回はすぐに引き返したため事なきを得た。
正しいルートの復帰後はしばらく下り。大ダルミの先は再び登りとなる。風はますます強くなり寒い。当初想定していたより厳しい山行が続く。途中すれ違った赤城山に良く登るという方に、黒檜山山頂付近は今年初の霧氷が出来ていると教えてもらった。嬉しい反面、そんなに冷え込んでいるのかと驚いた。
黒檜山大神の石碑辺りから、風が吹くとなにかパラパラと落ちているなと感じてよく観察すると、霧氷が風に飛ばされているものだと気付いた。山頂に近づくにつれて霧氷も多くなり、風に飛ばされる氷も多く、また大きくなり当たると地味に痛い。当然非常に寒く、立ち止まると寒いので石碑では軽く手を合わせる位で失礼し、先を急いだ。
黒檜山登山道と合流すると山頂にはすぐに到着。辺りの木々は見事な霧氷で綺麗。風はものすごい強風、加えて先に到着していた登山者で山頂は大混雑だったため、奥のビューポイントまで足を延ばして写真を撮った後、休憩もあまり取らずに山頂を後にした。
一旦分岐まで戻り、黒檜山登山道を下山した。こちらのルートは岩が多い急登の連続で、登るのは大変そう。今回はストックを忘れたため、膝に負担をかけないように注意しながら慎重に下る。
中腹辺りからは紅葉も残って降り、また途中の猫岩辺りからは大沼やその周りの紅葉の眺めもよかった。晴れていればさぞかし綺麗な事だろう。
一時間強で登山口に到着。湖畔の紅葉は見頃で、それを眺めながら湖畔を歩いてビジターセンターを目指した。途中湖に突き出た半島にある赤城神社で無事下山できた事をお祈りして15時前にビジターセンターに到着。気温表示を見ると4℃。山頂の体感温度は確実に氷点下を超えてたんだなと、結構キツイ登山になった事を思い知らされた。
帰りは急行バスまで1時間以上あったため、15時15分初の富士見温泉乗り継ぎのバスで前橋駅へと帰った。
今回、予想外の冷え込みで、紅葉を見に来たはずが図らずも霧氷を見る事になったが、これはこれで良い思い出になった。距離や登る高さもそれほどではないと甘く見ていたが、意外と厳しい山行だった。防寒対策はちゃんと行っていたため何とかなったが、今後の登山ではより一層天候に気を配らなければと教えられた山行となった。
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