手引頭 (西天城山稜線歩道)
- GPS
- 05:55
- 距離
- 9.1km
- 登り
- 376m
- 下り
- 358m
コースタイム
天候 | 晴れ 三島:最高気温 17.4℃ 最低気温 9.3℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2008年12月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
国道136号線の船原トンネル手前を右折し、県道127号線の旧道船原峠から県道411号線西天城道路に入ります。西天城の山の中に不釣合いな高速道路並みの整備されたを快適に走り県道59号線に進入、仁科峠に向かいました。 数分走行し、西伊豆町と伊豆市湯ヶ島との間に位置する標高900 mの仁科峠の未舗装の駐車スペースに到着しました。乗用車なら5〜6台は置くことができますが、先行者の車は無りませんでした。 クマ笹が刈払われた西天城山稜歩道を、後藤山に向け出発しました。しばらく山稜線を南に上ると、360度のパノラマが楽しめる大きなナベ岩(標高940m)がありました。 小さなピークを越え、県営天城牧場の脇を通り過ぎてコメ桜やアセビの林を上がると展望台に着きました。生憎の曇り空で富士山は見えませんでした。好天であれば山稜線越しに雪をかぶった富士山が見ることのできる好展望地です。 さらに歩みを進め猫越岳(ねっこだけ)火口湖に到着しました。池といってもいいような小さな湖は、全面が凍りついていました。この火口湖は伊豆半島が海底火山の噴火で海面に姿を現した250万年前ころできた、と説明看板にありました。 10分ほど緩やかな斜面を登ると三角点のある猫越岳に到着しました。展望は全く無く、今から250万年前に海から姿を現し激しく噴火した火山だそうで、伊豆半島で最も古い火山です。 緩やかな斜面を下りながら猫越峠に到着し、分岐を左に折れ右にブナの大木の林立する斜面を見ながらツゲ峠の方にゆくと、小さな枯れ沢の源流に出ました。廻りこんで進むと、形のよい大きなブナが立ち、大きく開けるてくました。前方にはブナの林立した大きな尾根が立ちはだかっていて、その尾根の左のピークが1014mの手引頭です。1/25000地形図を広げると稲妻型に登り1014m近くをかすめるように記載されていますが、実際は 950〜960mあたりの等高線に沿ったトラバース道がツゲ峠へと続いていて、手引頭への山道はありません。今回は1/25000地形図の伊豆山稜線歩道と書かれた字の「豆」あたりから広いなだらかな尾根を北東に登っていってみました。入口はアセビの林に大きなブナが二本立つところです。入り込んで行くとアセビが減って見通しのよい明るいブナ林の広い尾根となります。少し登ると勾配が緩やかになり、また登りとなって昔の道の跡と思われる、浅い溝が上に向っていたので、それに沿って上がってみました。約20分ほど登ると広いブナ林の広場になり、ようやく手引頭の山頂に到着することができ小さい板に「手引頭」と山名が記してありました。 ところどころにはシャクナゲが生えていました。 昼食後のんびりと原生林の中を歩き周り、来た道を仁科峠へと戻りました。 |
写真
感想
西天城山稜線は人気の万二郎岳から天城峠に至る天城縦走コースと違い、交通の便が悪いためかシーズン中でもハイカーの姿もまばらです。
例年12月末頃から西天城山稜線歩道を午前中に東に進むと、霧氷で白く氷りついた山稜を見ること事ができます。
霧氷を期待して仁科峠から、伊豆山稜線歩道を猫越岳方面へ向かいました。今回は冷え込みが少なく、残念ながら霧氷を見ることが出来ませんでした。猫越岳(1034.7m)の手前には、約250万年前の火山噴火により出来た火口湖があります。湿地状態になっていて火口湖周辺には大変貴重な苔などが生育しています。又、5月下旬ごろから6月初旬には、モリアオガエルの産卵風景が見られます。
風早峠から仁科峠、猫越岳付近までは駿河湾からの西風がとても強い所です。そのため繁茂しているアセビなどの木は一方方向にだけ極端に曲がっています。ブナの木も背丈が伸びずに2m程の高さのところから枝分かれしています。猫越岳から三蓋山の間のブナの木は背丈が高い大木になっていて見ごたえがあります。ブナの天然林の中を進むため展望はありませんが、静かな山歩きを楽しめるので私には好きなコースの一つです。今回もハイカーとは会うことがなく、森林浴をかねた静かな山歩き楽しむ事ができました。「手引頭」は山稜線歩道から、北方向に少し外れた所に山頂があります。登山道はありませんので、大きなブナやヒメシャラの森の中を、地図を見ながら小さな尾根をたどり、手引頭山頂を目指しました。山頂はブナの大木におおわれた原生林、ほぼ平坦で広々としています。
ブナの大木に「手引頭」の山名と標高1014mが小さな板に吊るされて表示されていました。倒木で展望が開けた場所からは万三郎岳が見えました。
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