八丁段・板取山・天水・沢口山・オチイ沢の頭(榛原川林道から)
- GPS
- 09:03
- 距離
- 19.1km
- 登り
- 1,849m
- 下り
- 1,855m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
国道362号から分かれて榛原川の右岸を走る。五丁橋で左岸に移り、天水橋を渡って東谷から西谷方面へ車を進める。八丁段から南西へ伸びる尾根が林道へぶつかった所(林道カーブ)の先の路肩に車を止める。(2台は置けると思います。)
カーブの所から山へ取り付くが、谷側へも踏み跡がある。(林道と登山道が交差した地点)
取付きからすぐ尾根にからむのかと思ったら、道は(右方向へ)巻き気味についていて植林帯に入っていった。植林帯の中は幅広い作業道もあった。尾根から離れすぎないようにしながら歩き易い作業道を登って行く。行き詰った感じがしたので尾根沿いを歩く。直登できつくなるかと思ったがジグザクに踏み跡がついている。800〜900Mの斜度がきつい部分も左側の植林帯の作業道を使いながら順調に登っていくことができた。
930M付近で斜度が緩み、南西からの尾根と合流する。そこから少し進むと静岡大学の看板などが立っていた。956M点辺りまで来たと思うが、この辺りへは何本か道が上がって来ているようなので下りの場合は気を使いそうだ。
980M位からは尾根が細くなり地形は分かりやすい。しかも道も整備されている。(想像していなかったが980M位から上、山犬段〜八丁段の主稜線にぶつかるまでは気持ち良く歩ける登山道でした。)
1310M位にちょっとしたコブがあるが、ここは左を巻く。コル状の所から尾根を少し登った後、また左方向に巻きはじめる。楽でいいなと思いながら歩いていたが、全然折り返す気配がない。小尾根も通り過ぎてトラバースしていく。大札山や蕎麦粒山の見え方が変だなと思っていると、山犬段の小屋も見えた。この道が直接八丁段へは出ないと悟り、少しがっかりする。道は下り気味になり、「どうかあまり下りませんように」と願いながら歩き、山犬段と八丁段の間の登山道へぶつかった。
ここからは主稜線のよく整備された道を歩く。
まずは八丁段展望所に寄る。雲っているが、景色をながめながら休憩。
先に進んで八丁段山頂。少し南東方面へ進んで、登ってくるつもりだった道を確認する。最初は立派な道だが、下り始めると笹に覆われてきたので引返す。
八丁段山頂に戻り、迂回路(ホーキ薙の工事のため従来の登山道通行止め)を降りていく。しばらく下ると展望が開ける。深南部の山々が良く見えるが、眼下の工事現場の痛々しさから複雑な気持ちになる。
広河原峠に着いたので、ここでも榛原川林道への道をのぞいてみる。出だしは八丁段山頂に比べ快適そうだった。
広河原峠からは、板取山へ向け登っていく。板取山手前1500Mピークからも榛原川方面へ下っていけそうな踏み跡があった。
板取山山頂では北側に展望が得られる。
一旦下り、登り返すと天水到着。ここからは板取山より広範囲に展望が得られ、深南部の山々と共に富士山も見ることができる。誰もいないベンチで、おにぎりを食べたり、写真を撮ったりして休憩。
天水から少し東へ進むと道標が立っている。「オチイ沢の頭を経て榛原川林道」には、色あせた赤の×印がついている。
沢口山方面へ下って行くと、今度は「ウツナシ峠」の標識。坂の途中で峠という感じではなく、変な標識だなと思い地図を確認すると、確かにウツナシ峠は鞍部ではなく、榛原川林道への道も坂の途中から分岐してトラバースしている。
ウツナシ峠からもう少し下って行くと二重稜線のようになってくる。道は植林帯の中で暗くなったりするが、これでもかというくらい赤いペイントが付いているので何も考えずに進んでいく。1250M位まで下って、沢口山への登りにかかる。
1324M点ピークから少し下ったコルには「横沢の頭」の標識。コルからひとがんばりで沢口山に到着した。休憩した後、来た道を引返す。
「ウツナシ峠」の標識まで戻って少し休憩。ここから主稜線を外れるので気を引き締める。出だしからマーキングや踏み跡が見当たらない。適当に進んで行くと薄い踏み跡を発見し、それを辿っていく。しかし、それはさらに薄くなり獣道状態へ。そして消滅。このまま前進しても、下るべき尾根にぶつかった時に乗れる自信がなかったので引返すことにする。「ウツナシ峠」の標識よりも低い位置で登山道復帰。天水へ向け登る。
天水手前の道標から再び榛原川林道を目指す。ここもマーキングは全くないが地形は分かりやすい。
1340Mまで下った先、1350〜60M辺りには数個マーキングが確認できた。(踏み跡は確認できなかったが、今思えばウツナシ峠への道の目印だったかもしれない。)それ以外はマーキングは全くなく、ルートを外さないように気を使ったが、さほど判断に苦しむことなくオチイ沢の頭までは降りることができた。
オチイ沢の頭は、東側がガレていて展望が得られ、ここから見る天水や沢口山の姿は新鮮だった。写真を撮ったりして少し休憩。
オチイ沢の頭から、1267.5M△ピークへの道とは分かれ、南方向へ下って行く。下り出しには黄色プレートがあり、その先も期待するが、確認できたのはこの1枚だけだった。それまでは、樹間から何となく目指す方向が分かったが、オチイ沢の頭の次の目標が230 Mも低いピークなので樹間からはよくわからない。目の前の地形だけで判断していくしかない。
標高1100M位で非常に悩む。歩きやすそうなのは南南東方面。立ち止まってその方向の窪んだ辺りを見ていると、何か動くものがある。黒い物体、最初はカモシカかと思った。しかし、後姿ではあるが歩き方、耳の付き方が違う。クマだ。相手は自分に気付いておらず、目が合うこともなく、ノッシノッシと向こう側の斜面に消えていった。数十M下方だったこともあり恐怖は感じなかったし、黒々とした毛並みはきれいだと思った。でも、また会いたいと思わない。
少し間をあけて、南南東へ下ってみる。踏み跡らしきものもなく地形的にも歩きにくくなったので引返す。元の場所に戻って再び考える。ここには「四 四」と記された標石があり、これを写真におさめ、覚悟を決めて少し西方向へ下る。
1050Mのコルから少し登った後の下り、1070M位でも再び悩んで立ち止まる。歩きやすそうな尾根が南東方面へ見える。ここにも「七 一」と記された標石があり、その脇には丸ノコの錆びた刃があった。目線を上にやると樹には黄リボン。数十M下方にはコルらしい形状も見えたので、下降点に違いないと思い、そのまま南方面へ下る。1050Mのコルからゆるやかに登って行き、1063M点の広いピークに到着した。
1063M点ピークからはヒメシャラに導かれて西の方へ下って行く。ここからは赤テープもあり、それまでに比べれば踏み跡もはっきりしている。やがて植林帯の中へ入っていく。トラバース道と交差(交差部から数Mの所に小屋残骸有り)して、さらに下って行くと最後はスチール製の階段が現れる。これを下れば林道に降り立つことができる。
その後は朝車で走った林道を歩く。
天水橋を渡ってしばらく行くと、沢の手前に塩ビパイプの水場があったので、顔を洗い、のどを潤す。
さらに進むとガードレールの赤いペイントが目に入った。多分「天水 板取山 入口」と書かれているのだと思う。山側には入っていけそうな踏み跡が付いていた。
そこから少し歩くと駐車地点に戻ることができた。
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