大菩薩嶺
- GPS
- 04:36
- 距離
- 11.8km
- 登り
- 561m
- 下り
- 1,302m
コースタイム
- 山行
- 3:49
- 休憩
- 0:44
- 合計
- 4:33
天候 | 晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2021年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰りは大菩薩の湯から山梨交通バスで塩山駅へ。約25分、300円。温泉に行かない場合は登山口からも乗車できます。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
歩き始めはやや泥濘がありましたが、その後は数か所のみ。スニーカーで登っている方もいらっしゃいました。わかりにくいところはないですが、下りのルートは長く、面白みはないです。唐松尾根から周回される方が多いようです。 |
その他周辺情報 | 下山口に「雲峰寺(うんぽうじ)」という、大変歴史のあるお寺があります。「大菩薩の湯」はそこから歩いて15分ほどです。 バスで出た塩山駅からは、駅から徒歩15分ほどのところにある「甲斐ワイナリー」に行きました。個人でやっている小さなワイナリーですが、工場を見学できたり、併設のワインカフェで有料ですがワインを飲んだりできます。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
日焼け止め
保険証
携帯
時計
タオル
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感想
祝緊急事態宣言終了、で前回は宣言開け恒例(?)の浅間嶺(宣言0)に行ったのですが今回は県境をまたぎます。もう何に臆することなく県境(というか都境)をまたげるのですから、またがないのは損というものです。散歩のときも多摩川の橋を途中まで渡り、「川崎市」の看板の手前で泣く泣く引き返したあの日々は、もう終わったのです。
また、導入に時間をかけすぎて最後の方は疲れて適当になるといういつものパターンに陥るといけないので、本題に入ります。そんな私が今回選んだのは、3年ぶりの大菩薩嶺!浅間嶺で足慣らしはしたものの、まだ山体力が戻った自身はないので、比較的軽い感じで登れる山で、でも気持ちいい山を選択しました。大菩薩嶺は、天気さえよければ気持ちいいのは間違いないです。中央線は思ったよりは混んでおらず、日大明誠の子たちが上野原で降りた後は座れるくらいだったのですが、甲斐大和駅で降りてみると結構な人がいました。階段から渋滞していて少しびっくり。端の車両に乗っていたので後ろの方だった私は、最初の臨時バスには乗車できず、2台目に乗りました。最初に途中で降りる方を乗せて、あとから最後まで行く人を乗せていたのですが、逆のほうが効率よいのではないかなー、と思いました。また土曜だったこの日は対向車が多く、結構な時間がかかり結局上日川峠到着が8時40分くらいになりました。バスでは「かみひかわとうげ」と案内していたのですが、「にっかわ」じゃなかったかな?と思い後で調べてみると、もともとは「にっかわ」だったのが最近は「ひかわ」が用いられることが多いようです。
ああ、しまった。また出発までにこんなに書いてしまった。はやく出発しましょう。出発地点の上日川峠はすでに標高1500m以上あるので結構涼しいです。フリースのセーターだけ脱いで歩き始めます。最初は登山道の登りですが、若干ぬかるんでいたため、舗装路を行く人も結構おられました。福ちゃん荘まではどちらを行っても行くことができます。人の数はかなり多く、人が見えなくなることはほぼありません。福ちゃん荘でも多数の人が休憩中。ここで唐松尾根との道を分けるので、人の数は若干減りますが、それでも相当数の方にお会いします。勝緑荘までは舗装路で、ここから登山道の登りになります。それほどきつい登りではなく、気温も低いので汗はそれほどかきません。30分弱で大菩薩峠に到着。
大菩薩嶺の醍醐味はここから雷岩までの大展望で、木がほとんどなく、遮るものがないのでものすごく気持ちよく歩けるのです。道はほとんど岩場なので泥濘もなく、傾斜も比較的緩やかです。親不知の頭、賽の河原、神戸岩と目標ポイントが多いのもいいところの一つです。それぞれの間は長くても15分くらいでたどり着けるので、飽きることはないのです。この日は風が少し冷たかったので、親不知の頭でネックウォーマーを装着。遮るものがない分風が強いのは覚悟しておいたほうが良いです。順調に歩いて雷岩には10時半過ぎに到着。
頂上はここから10分ほど歩いたところにあるのですが、眺望はここが最後ですので、ここでお昼休憩。岩のてっぺんが空いていて、そこでお昼にしたのですが、これは間違いでしたね。写真でもどなたかのリュックが画像に入り込んでしまっていて、そこからもお分かりのように、人がひっ切りになしに写真を撮っていて落ち着かない…。ベストポジション過ぎて、逆に失敗でした。お昼は地味〜なところでひっそり食べたほうが、私の性に合っているようです。とはいえ、セブンイレブンのツナおにぎりと鮭おにぎり(山行時は必ずこれです)を食べていると雲がスーッと晴れていき、壮大な富士山がその全容を現しました。これには周りの方々も感嘆の声を上げ、テンションも駄々上がりでした。「土日は人が多くてかなわんな」と漏らしていた年配の方(おそらくどこかの山岳会のメンバーの方)もおられましたが、私はこうやって多くの方々が楽しんでいるのを見るのは好きです。
雷岩には30分弱滞在し、少し寒くなってきたので、歩行を再開、山頂を目指します。約10分ほどで山頂に到着。眺望もなく、地味な山頂です。多くの人はここから雷岩に引き返してしまうので、この先の道はぐっと人の数が少なくなります。ということで熊鈴装着、下りに備えます。とはいえこの日は前に来た時よりは多くの人に出会いました。本当にひっそり、という感じではなかったので、それなりに安心して歩けました。下りは特に変化のない森の中の道です。丸川峠まで1時間弱、緩やかな下りが続きます。「コースタイム」に「国内御殿」というなんだかたいそうな名前の付いた場所がありますが、どこなのかさっぱり分かりませんでした。しかも2分滞在したことになってるし…。謎です。
ただ、この丸川峠は突然開けて気持ちの良い場所です。辺り一面草原で広々としています。そんな中にひっそりと佇む「丸川荘」は宿泊もできる山小屋ですが、コーヒーも出しているようで、次は絶対試してみたいです。こんなところで飲むコーヒーはさぞ美味しいだろうなあ…。丸川峠付近の草原地帯を過ぎると、また道は退屈な道になります。激下りというほどではありませんが、少し斜度を増しているので、やや足に負担がかかります。コロナ自粛明けのリハビリ登山にはちょうどいいくらいかもしれません。ここでもまた1時間弱ほど歩き、沢の音が聞こえてきたら登山口も間近です。裂石の駐車場からは舗装路となり、バス停の手前には「雲峰寺」という古いお寺があります。軽く参拝し、バス停を過ぎ10分ほど歩くとゴールの「大菩薩の湯」です。ここには靴洗い場も設けられているので、軽くブラシでこすって流しました。ここは3時間制620円で、お土産屋さんと食事処を併設しています。内湯、外湯が各一つずつで、湯温は40度くらい。それほど広くはありませんが、穏やかに吹き過ぎていく風を感じながら露天に浸かってぼんやりするのは、至福のひと時です。
温泉を出て、30分ほどバスに揺られ塩山駅に到着。前回は「甘草屋敷」と「向嶽寺」に行ったので、今回は駅の反対側(バス停のある側)にある「甲斐ワイナリー」に行ってみます。ここは風間さんという方が個人で経営しているワイナリーで、小さいですがブドウ畑やワインカフェも併設しています。工場(といってもちょっと覗くだけで全容が見える規模ですが)の見学も可能です。御主人にお願いすると案内もしてくれます。私は安いほうの赤ワインを購入、隣のワインカフェで白ワインをいただきました。〆は駅近くの「串蔵」にて。串を数本とカレー煮込みをいただきましたが、「カレー」と「煮込み」という組み合わせで旨くないはずがありません。ほかの塩山の店も行ってみたいけど、このカレー煮込みもまた食いたいなあ…。などと考えながら、中央線の鈍行に揺られて帰京しました。
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