市ノ萱川道平川
- GPS
- 07:24
- 距離
- 8.3km
- 登り
- 887m
- 下り
- 877m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
付近の農村公園にはきれいなトイレと外水道あり。 |
写真
感想
沢納め第二弾。
先日の葛葉川と同案件で、そのうち来たる同期沢山行を目指しjt0327さんと道平川へ。
今回はサポート体制としてtartletさんにご協力頂いた。
前泊ではしゃぎすぎて30分ほど寝坊。
最近山での寝坊多いな…
やはり今日も寒いが、昨日の寒さで覚悟ができていたのか、濡れた靴下にも強い心で挑むことができた。
入渓すると谷急沢より水量が多く、岩も大きめでいい雰囲気。
ゴルジュは短かったが予想以上にちゃんとゴルジュの雰囲気を出していて、初めて見るにはちょうどいい険しさではないだろうか。
その前後は大きめの岩も多く、ボルダーチックで楽しい。
760mの出合いの滝は見事に両門の滝!
階段状でどちらも美しい。
谷急沢もだったがこのあたりは似たような形状になりやすいのかな?
本流の滝の右岸側のルンゼっぽいところを登る。
ようやくカムが使いやすそうな滝だったのでリードしたかったが、リードジャンケンはtartletさんの勝利…
まあ谷急沢で僕が一回多くリードしているしちょうどか。
序盤のハイステップとヌメリがいやらしそうだし、落ち葉をかき分ける手が冷えそう。
tartletさんはサクッと上がっていったが、リードだとこのヌメリは緊張しそうだなー
jt0327さんも高度感ある登攀だったが全く問題なくクリア!
その後は各々好きに登ったり読図したり、遡行スピードはゆったりだったが充実した内容だったと思う。
詰めの手前、900〜950mあたりの出合いでの沢の同定は分かりにくかった。
地形図上では川原状に広くなっていて出合う角度を正確に把握できず、しかも次々と支流が入って複雑。
GPSで答え合わせをしつつ、予定通りの詰めルートへ。
勾配はそこそこで木が多いため割と容易な詰めだった。
沢下降は大半が落ち葉とザレという感じだったが、最後の最後できれいなスラブや青い石の沢床、心地よい水で良い気分。
ゴルジュや登攀、詰め、そして沢下降と、お手頃ながら色々詰まった沢で、とても良い沢納めとなった。
tartletさん、jt0327さん、ありがとうございました!
・万一トップが落ちた時、ビレイヤーとしてロープの長さと伸びと高さを考慮してどの程度ロープを送るか?どう練習したらいいのか…
・出合いでコンパスの角度を見る時、進行方向じゃない方向→進行方向の順で確認するとコンパス角度直す部分で効率的
ついに、沢納めの一本(少なくとも水がある沢は)。10月は「誰かのフォローをする沢登り」の経験を積みたいと思っていたが、前週の泊まり沢は無念の雨天キャンセル。今回が唯一のチャンスってことで、とても楽しみにしていた。
行き先は、私が遡行経験ありってことで、2回目の道平川。前に来た時に「初心者が来るのにちょうど良いのでは?」と思ったのの検証と、前回できなかった沢下降がお目当て。といっても、jt0327はボルダーはかなり強いのは知っていたので、初心者用沢の検証にはあまり向かなかったかも?
この沢、アプローチが非常に楽なのと、ゴルジュ地形、ナメ、登れる小滝とロープを出す滝と一通り揃っているのがポイント高い。二人もなかなか楽しんでくれたようで、良かった。気温は日中でも9度ほどと寒かったので、若干二人とも水に落ちるのを怖がっていたような気がするのは気のせいか?(笑)
ロープを出す滝は、登った経験がある私が行くのも申し訳ないかな?と思いつつ、平等にってことで男気じゃんけん。勝利した私がリード。2年前に「リードじゃんけんに参加できる日が来ることなんてあるんだろうか?」と思ってたことが思い出されて、感慨深い。ちなみに1ピン目は1番カム、2ピン目は0.3番カム利用。2ピン目があまり良い場所がなかった。
途中ルートが分かりにくいところがあることもあり、地図読み講習を兼ねながら進む。utagのjt0327への教え方が上手くて、私も参考にさせてもらった。誰かを教えながら山行をするのは、普段各自がノウハウとして持っている知識を言葉に出すことになるので、分かりやすく言葉にすることもそうだし、誰かが教えていることが新しい知識になったりと、お互いに勉強になることが多いなーと思った。前回間違えた分岐も、見事utagは見逃さなかったのはさすが。jt0327は、来年沢初めまでに地図読み100本ノックでお願いします(笑)
前回はルート本とは違うルートからツメたけど、今回はルート本にほぼ忠実に。結果的に前回よりも楽にツメられたかも?その後は登山道に合流、下降ポイント(見事に踏み跡がついていた)から下降。滝が途中にあったような気がしていたけど、完全に気のせいで、あっという間に林道に合流。下山も楽なのはポイント高い。
jt0327が優秀で「初心者をフォローしながら登る」ってかんじではなくなったけど、天候にも恵まれ(寒かったけど)、前夜祭で焚火もできて、非常に満足度が高い山行だった。また来シーズンも、よろしくお願いします!
以下、今シーズンを振り返って。先シーズンにCLトレをさせてもらって、いよいよCL独り立ちを目指し、簡単なところに、同レベルのメンバーで行くことは何とか出来るようになった。とはいえ、自分自身の技術不足からまわりのサポートがあって成り立っていた状態だったし、準備段階の判断ミスで悔しい思いをしたりもした。まだまだ技術的に足りてないところについては研鑽を積まなければならないし、今年の経験を糧に来シーズンも頑張りたい。
今シーズン20本、通算25日。ご一緒した全ての皆様に、感謝!
【備忘録】
・今回の山行は「このルートは初心者向けにちょうど良いのでは?」の検証を兼ねてたので、その観点でメモ。
- 初心者でネックになるのは、序盤の大岩を越えるところ(へつってオブザベするも登れなかった滝の左)。3Dなボルダーなので、初心者は厳しいかも。お助けでガンガン引っ張れば何とか?あとはロープを出した滝の最初の一段。まぁ、これはロープがあれば頑張れるか?
- へつりの練習ができるのは上記の序盤の大岩のところ。一見難しそうだが、よく見るとガバガバのハンドホールドがある。逆に、それ以外はない。
- 下山は、踏み跡をたどるより沢下降したほうが圧倒的に楽で安全。踏み跡は高度感もあり、崩れやすくなっている場所も多い。大きな滝などはなく、危ないかな?というところはちょっと巻けば歩いて降りれる場所もある。(時間があれば懸垂下降を試しても良かったかもしれない)
- ツメは尾根が細いので、若干恐怖心を感じるかも。実際、落ちると危ないので、フォローが必要。チェーンスパイクを使っても良かったかも。
- 総じて、初級者の練習には適しているが、全く初めてで岩登りの実力が分からない人と来るのは、ちょっと厳しいかな。
・気温は日中を通じて8度〜10度ほど。迷わずラピッドラッシュとフラッドラッシュを重ね着、ペラペラパーカーを着用。ロープを出す滝でレイン(上)を利用。下は普段通りのタイツ。濡れるところも少なかったので、寒さはあまり感じなかったものの、ずっと水に浸かっていた足元は寒かった。
・左俣
ゴルジュ、ナメ滝などなどバラエティに富んだ地形で面白かった印象。開けていて明るい沢だったなー。
特にゴルジュは雰囲気良かったなあと。
登りについては滝を巻いたとこにあったボルダーチックなところはお助け出してもらったけどよくよく見れば、そこまで難しくなかった。まだまだ岩を見る目は養えていないなあ。
あと6mの滝は落ち口が若干ヌメってて、ちょっと滑って焦った。聞けばもっといい登る場所あったそう。思えばヌメリという要素がどうも頭から抜けがち。思えば葛葉川はヌメリがあまりなかったので、これはいい経験だったのかも。
詰めは前回よりは登りやすかった。とはいえ、尾根が痩せていたので慎重に。前回はザレだが、今回はグズグズの土って感じ?木を使って進む。
・登山道
むっちゃ滑った。ハイカーが来るとは思えない。途中からはゆるふわな登山道になって、そこから右俣に入った。
・右俣
ほぼ水無し!岩と落ち葉の上を歩く。落ち葉に滑って一回こけた。水の流れが出てきたと思ったら、すぐに林道に合流してしまった。地面からパイプが出てるのを見つけたら、そこが林道との合流地点です。
・感想
沢登り2回目。流石に寒いだろと思ったが、今回も行動中は寒さを感じなかった。止まるとひんやりだったが。皮膚感覚バグってるのかな?
前回は小さな滝をたくさんって感じだが、今回はいろいろな地形が出てくる感じだった。地域によっていろいろな特徴があって、それも楽しみの一つなのかも。
途中の読図はあまりよろしくなかったので今後の課題です。
聞けば沢シーズンはそろそろ終わりのようです、、、。来年は暑い時期にバンバン行きたいなあと思います。
utagさんには前回今回と連れてっていただき感謝です!。
tartletさんもいろいろな部分でご指導やフォローいただきありがとうございました!。
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