赤岳、阿弥陀岳 御小屋尾根で痛恨のルートミス
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- GPS
- 09:03
- 距離
- 17.2km
- 登り
- 1,757m
- 下り
- 1,739m
コースタイム
天候 | 晴れ時々曇り 8時、行者小屋で0度。山頂部では2度くらいか? |
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過去天気図(気象庁) | 2013年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
八ケ岳山荘−美濃戸山荘(50分) ・車道を進む。車との擦れ違いに注意。 美濃戸山荘−行者小屋(1時間40分) ・林間の登山道、前半は南沢沿いを進み、何度か渡渉を繰り返す。 ・後半、涸れ沢にでると正面に横岳が見える。再度、林間の登山道に戻り再び涸れ沢にでる。正面に赤岳が見え始めると行者小屋はもうすぐ。 行者小屋−地蔵の頭(1時間) ・ここから本格的な登りが始まる。最初は林間の登り、次第にザレた登りに変わる。 ・しばらく登ると3か所階段を上る。階段を登りきると、雪のついた登山道になるので、今回はここでチェーンスパイクを装着。 ・岩場を登りきると地蔵の頭に到着。 地蔵の頭−赤岳展望荘−山頂(30分) ・地蔵の頭から展望荘はすぐ。展望荘を過ぎると山頂までの最後の登り。 ・山頂付近の積雪は15センチくらいか、もうしばらくすると本格的な雪山装備でないと厳しくなりそう。 山頂−文三郎尾根・中岳分岐(20分) ・山頂からしばらくは岩場の下り。クサリが出ているのでクサリをガイドにしながら下る。 文三郎尾根・中岳分岐−中岳−中岳のコル(25分) ・中岳の登り始めでアイゼンを外す。山頂から阿弥陀岳側の下りは薄らと積雪があるのでアイゼンをした方がよさそう。 中岳のコル−阿弥陀岳(30分) ・登り始めてすぐにハシゴ、そのあとは岩場の登り。脆い岩場なので岩を落とさないように注意しながら進む。 阿弥陀岳−不動清水(50分) ・山頂直下は薄らと積雪あり。途中、高度感のある岩場を越えるがクサリをガイドに通過する。 ・岩場を過ぎるとロープ伝いに急斜面を下る。その後はザレ場の下り、後半は林間の下り。 ・結構急斜面を下るので、滑らないように注意。 不動清水−御小屋山分岐手前(45分) ・アップダウンの少ない林間のルート 御小屋山分岐手前−(ミスルート)−南沢ルート/美濃戸山荘(40分) ・御小屋山分岐の手前の標識を分岐点と勘違い。標識右手に下りの目印あり。本来のルートではないので、間違えないように。本当の分岐はもう少し先に行ったところにある。 ・今回ミスルートでここを下ってしまった。急な下りに赤リボン、ペンキの目印がしっかりとついている。 ・30分ほど下ると目印が見つからなくなり、さらにはっきりと水音が聞こえた時点でルートミスに気付く。GPSで現在地を調べると美濃戸山荘手前あたりの南沢ルートまで50メートル程度の場所だったため、そのまま進み南沢ルートに合流。 今回、アイゼンとチェーンスパイクの両方を持って行ったが、チェーンスパイクを使用。赤岳山頂直下はちゃんと爪のあるアイゼンの方が良かったかも… まだ、積雪は深くなっていないが、もうしばらくすると本格的な雪山装備でないと無理だろう。 御小屋尾根のルートミスは、急な下りに少々おかしいとは思いつつも、目印がしっかりついていたためルートを間違っているとは思わなかった。たまたま南沢ルートの近くまでつながっていたから良かったものの、これを登り返すことになると結構しんどかったと思う。 |
写真
感想
冬山シーズン直前、無雪期の最後かな、ということで赤岳へ。
昨年11月初めに登った時は、山頂に少し雪がある程度だったが、一昨日の雨天のことを考え、一応アイゼンとチェーンスパイクの両方を持っていく。
5時30分、暗いうちからスタート、日が差し始めると若干雲があるものの天気は良さそう。気温は持参の温度計で0度だが、それほど寒さは感じない。
往路は、南沢ルート、行者小屋から地蔵尾根で進む。南沢ルートはまだ雪はなく、地面も凍結箇所はなく歩きやすい。後半、涸れ沢にでると正面に横岳がみえるが、山頂部分は所々白くなっている。
行者小屋で小休止の後、地蔵尾根から山頂を目指す。前半は、林間、ザレ、階段と続く。地面が固まっていて夏場より歩きやすい。
階段が終わると、薄っすらと積雪、凍結箇所は目立ち始める。最後の階段を上りきったところで、チェーンスパイクを装着。
アイゼンも持ってきたが、それほど深い雪はないので使用せず。
地蔵の頭に出ると、展望荘の先に赤岳、振り返ると横岳、硫黄岳、富士山も雲海に浮かんでキレイに見える。
展望荘を過ぎてしばらくすると10〜15センチほどの積雪、チェーンスパイクでは心もとなかったが、クサリがしっかりと出ていたので、そのまま登る。
昨年の登った時より1週間遅れだが積雪量は多い。天候次第なのだろうが、そろそろ本格的な雪山装備でないと厳しいか?
山頂は、最初は1組の登山者がいたが、その後は贅沢に独り占め。南側は麓は雲海の下に隠れていたが、八ヶ岳の山々はもちろん、山頂部は雪をかぶった富士山、南、中央、北アルプスの山々がすべて見渡せた。
しばらく景色を楽しんだ後、次の目的地の阿弥陀岳へ、赤岳から地蔵尾根へは岩場の下り、雪は積もっているものの、クサリがしっかりとついているので、気を付けて下れば問題なし。
中岳を越えて阿弥陀岳へ、中岳の山頂部と阿弥陀岳側の下り、阿弥陀岳の山頂部は薄っすらと積雪があるので、滑り止めを使った方が安全。自分は横着をして使わなかったが...
阿弥陀岳の山頂部も、途中一組の登山者が登ってきたが、それ以外は独り占め状態。景色を楽しみながら昼食。
赤岳と権現岳の間に、雲海に浮かんだ富士山。権現岳の先に、鳳凰三山、北岳、駒ヶ岳がキレイに見える。
帰路下りは初めての御小屋尾根から、最初短いが高度感のある岩場を越える。そのあとはロープ伝いに急な下り。雪が上の方は雪が薄っすらと積もっている。
滑らないように気を付けて下る。ロープが終わると今度は、ザレ場の下り、林間の下りと続く。
不動清水までは急な下りが続く。そろそろ雪が積もりだすと下りで使うのは少し怖いか...
不動清水からはアップダウンの少ない林間のルート、1時間弱で御小屋山の分岐。
ここで痛恨のルートミス。
最初の標識(本当の分岐はこの先)の右手の木に赤ペンキで矢印。更に下り方向にペンキとリボンで目印が続く。
ここを美濃戸口への分岐と勘違いして下ってしまう。急な下りだが、進行方向に目印があり、しばらくルートミスに気付かず、しっかりと地図を頭に入れておけば、こんな急斜面ではないことは分かりそうなものだが...
30分ほど下ると目印を見失い、さらに水音でルートミスに気付く。
GPSで現在地を確認すると、なんと美濃戸小屋手前付近の南沢ルートへ50メートルくらいのところまで降りてきていた。
そのまま直進し、南沢ルートへ合流。もちろん地図にはそんなルートは乗っていない。
これを登り返すことを考えると運が良かったとと思う。
雪山シーズに使うのは技術的に無理そうなので、御小屋尾根は来年、改めてリベンジしよう。
南沢ルートに戻った後は、すぐに美濃戸山荘、車道を通って八ヶ岳山荘に到着。
最後の最後でルートミスがあったものの、概ね天候にも恵まれ、気持ちのいい登山を楽しめた。
麓は晩秋だが、山頂は初冬、もうすぐ雪山シーズンの始まり、今度のシーズンは何回くらいこれるだろうか?
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