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Yamareco

記録ID: 3684058
全員に公開
ハイキング
富士・御坂

8歳にリードしてもらう岩登りにつぐ岩登りの十二ヶ岳【山梨百名山】

2021年10月30日(土) [日帰り]
 - 拍手
子連れ登山 シューP その他2人
体力度
3
日帰りが可能
GPS
06:49
距離
7.5km
登り
892m
下り
883m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:13
休憩
1:31
合計
6:44
距離 7.5km 登り 896m 下り 898m
9:15
108
11:03
11:18
3
11:21
11:22
20
11:42
11:45
52
12:37
13
12:50
13:05
24
13:29
14:18
29
14:47
14:55
14
15:09
23
15:32
26
15:59
ゴール地点
天候 快晴
富士山がとてもよく見えました
過去天気図(気象庁) 2021年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
十二ヶ岳登山客用駐車場
コース状況/
危険箇所等
整備は完璧
四ヶ岳あたりから岩のアップダウン
十一ヶ岳から先は岩登りの連続
「ハードなコース」と書いてあることも
でも吊り橋以外に高度感のあるところはナシ
その他周辺情報 富士西湖温泉いずみの湯
ここは人が多すぎなくて最高なのです
十二ヶ岳登山者用駐車場からスタート
2021年10月30日 09:10撮影 by  iPhone 8, Apple
10/30 9:10
十二ヶ岳登山者用駐車場からスタート
民家の横から山に入る
ちょっとわかりづらいかも
2021年10月30日 09:13撮影 by  iPhone 8, Apple
10/30 9:13
民家の横から山に入る
ちょっとわかりづらいかも
尾根に到達、ここからが本番
このあたりは地元の人たちが昔から使っていた生活路のよう
2021年10月30日 09:22撮影 by  iPhone 8, Apple
10/30 9:22
尾根に到達、ここからが本番
このあたりは地元の人たちが昔から使っていた生活路のよう
尾根を登っていく
2021年10月30日 10:06撮影 by  iPhone 8, Apple
10/30 10:06
尾根を登っていく
ほどなくして小ピークのミネ山に到着
2021年10月30日 10:09撮影 by  iPhone 8, Apple
10/30 10:09
ほどなくして小ピークのミネ山に到着
ピンバッジのおとしもの
2021年10月30日 10:30撮影 by  iPhone 8, Apple
10/30 10:30
ピンバッジのおとしもの
ほどよい斜度の林の中の道
長浜集落からの道とここで合流
2021年10月30日 10:32撮影 by  iPhone 8, Apple
10/30 10:32
ほどよい斜度の林の中の道
長浜集落からの道とここで合流
木々が見事に色づいている
道は尾根から外れて大きなジグザグに
2021年10月30日 10:57撮影 by  iPhone 8, Apple
10/30 10:57
木々が見事に色づいている
道は尾根から外れて大きなジグザグに
息を呑むくらい見事な富士山
2021年10月30日 10:58撮影 by  iPhone 8, Apple
10/30 10:58
息を呑むくらい見事な富士山
リンドウが咲いていた
秋の落ち葉のなかでよく目立つ
2021年10月30日 11:08撮影 by  iPhone 8, Apple
10/30 11:08
リンドウが咲いていた
秋の落ち葉のなかでよく目立つ
到着!
2021年10月30日 11:09撮影 by  iPhone 8, Apple
10/30 11:09
到着!
毛無山にのぼりました
ここからの富士山はほんとに見事
2021年10月30日 11:10撮影 by  iPhone 8, Apple
10/30 11:10
毛無山にのぼりました
ここからの富士山はほんとに見事
ちょっとひとやすみ
2021年10月30日 11:13撮影 by  iPhone 8, Apple
10/30 11:13
ちょっとひとやすみ
さて行こう
むこうに見えるのが十二ヶ岳
2021年10月30日 11:19撮影 by  iPhone 8, Apple
10/30 11:19
さて行こう
むこうに見えるのが十二ヶ岳
まずは一ヶ岳
2021年10月30日 11:20撮影 by  iPhone 8, Apple
10/30 11:20
まずは一ヶ岳
このあたりはとっても気持ちいい尾根歩き
2021年10月30日 11:24撮影 by  iPhone 8, Apple
10/30 11:24
このあたりはとっても気持ちいい尾根歩き
二ヶ岳
2021年10月30日 11:27撮影 by  iPhone 8, Apple
10/30 11:27
二ヶ岳
三ヶ岳
2021年10月30日 11:30撮影 by  iPhone 8, Apple
10/30 11:30
三ヶ岳
岩が出てきた
2021年10月30日 11:30撮影 by  iPhone 8, Apple
10/30 11:30
岩が出てきた
短いながらも急降下
もみじが真っ赤
2021年10月30日 11:33撮影 by  iPhone 8, Apple
10/30 11:33
短いながらも急降下
もみじが真っ赤
乱高下する尾根道
ロープを使わない息子
2021年10月30日 11:34撮影 by  iPhone 8, Apple
10/30 11:34
乱高下する尾根道
ロープを使わない息子
見事な富士山だねえ
2021年10月30日 11:36撮影 by  iPhone 8, Apple
10/30 11:36
見事な富士山だねえ
あっちがこれから登る十二ヶ岳
2021年10月30日 11:37撮影 by  iPhone 8, Apple
10/30 11:37
あっちがこれから登る十二ヶ岳
さあ進もう
富士山に応援してもらおう
2021年10月30日 11:38撮影 by  iPhone 8, Apple
10/30 11:38
さあ進もう
富士山に応援してもらおう
四ヶ岳
ちょっとした岩の上
2021年10月30日 11:38撮影 by  iPhone 8, Apple
10/30 11:38
四ヶ岳
ちょっとした岩の上
またしても急降下
2021年10月30日 11:42撮影 by  iPhone 8, Apple
10/30 11:42
またしても急降下
岩場の得意な息子はサクサク進む
何してるんだあいつ
2021年10月30日 11:44撮影 by  iPhone 8, Apple
10/30 11:44
岩場の得意な息子はサクサク進む
何してるんだあいつ
寝てた!
待ちくたびれて寝てた!
2021年10月30日 11:44撮影 by  iPhone 8, Apple
10/30 11:44
寝てた!
待ちくたびれて寝てた!
五ヶ岳
2021年10月30日 11:47撮影 by  iPhone 8, Apple
10/30 11:47
五ヶ岳
六ヶ岳
腕時計なみに正確な息子の腹時計が大きく鳴った
2021年10月30日 11:55撮影 by  iPhone 8, Apple
10/30 11:55
六ヶ岳
腕時計なみに正確な息子の腹時計が大きく鳴った
とりあえずフォーをいただいときます
あんまりわけてくれないマン
2021年10月30日 12:03撮影 by  iPhone 8, Apple
10/30 12:03
とりあえずフォーをいただいときます
あんまりわけてくれないマン
七ヶ岳
バリバリに割れてる
2021年10月30日 12:11撮影 by  iPhone 8, Apple
10/30 12:11
七ヶ岳
バリバリに割れてる
紅葉がほんとに見事でした
2021年10月30日 12:12撮影 by  iPhone 8, Apple
10/30 12:12
紅葉がほんとに見事でした
八ヶ岳
あんまりピーク感ないね
2021年10月30日 12:20撮影 by  iPhone 8, Apple
10/30 12:20
八ヶ岳
あんまりピーク感ないね
ロープで岩下り
2021年10月30日 12:21撮影 by  iPhone 8, Apple
10/30 12:21
ロープで岩下り
からのガケのぼり
なかなかすさまじいルートだね
2021年10月30日 12:28撮影 by  iPhone 8, Apple
10/30 12:28
からのガケのぼり
なかなかすさまじいルートだね
ロープをうまく使うのです
2021年10月30日 12:33撮影 by  iPhone 8, Apple
10/30 12:33
ロープをうまく使うのです
ありゃ、九と十をトバしてしまった
十一ヶ岳
2021年10月30日 12:38撮影 by  iPhone 8, Apple
10/30 12:38
ありゃ、九と十をトバしてしまった
十一ヶ岳
これが名物の吊り橋!
話で聞いてたけど怖い!!
2021年10月30日 12:46撮影 by  iPhone 8, Apple
10/30 12:46
これが名物の吊り橋!
話で聞いてたけど怖い!!
2本のレールだけで谷を越える
実際に落ちることはなさそうだけど
なかなかのスリル
2021年10月30日 12:47撮影 by  iPhone 8, Apple
10/30 12:47
2本のレールだけで谷を越える
実際に落ちることはなさそうだけど
なかなかのスリル
吊り橋をわたると右でも左でもなく真上に進む
2021年10月30日 12:51撮影 by  iPhone 8, Apple
10/30 12:51
吊り橋をわたると右でも左でもなく真上に進む
今期最後のキノコかな
2021年10月30日 12:53撮影 by  iPhone 8, Apple
10/30 12:53
今期最後のキノコかな
かなり本気の岩登り
息子は余裕、妻はブチギレ
2021年10月30日 12:56撮影 by  iPhone 8, Apple
10/30 12:56
かなり本気の岩登り
息子は余裕、妻はブチギレ
振り返るとこんな絶景
山が見事に色づいてる
2021年10月30日 13:01撮影 by  iPhone 8, Apple
10/30 13:01
振り返るとこんな絶景
山が見事に色づいてる
息子が岩のあいだで見つけたお花
2021年10月30日 13:06撮影 by  iPhone 8, Apple
10/30 13:06
息子が岩のあいだで見つけたお花
そしてまた岩登り
2021年10月30日 13:07撮影 by  iPhone 8, Apple
10/30 13:07
そしてまた岩登り
いきなり楽になった
もう少しかな
2021年10月30日 13:14撮影 by  iPhone 8, Apple
10/30 13:14
いきなり楽になった
もう少しかな
最後だね
2021年10月30日 13:19撮影 by  iPhone 8, Apple
10/30 13:19
最後だね
十二ヶ岳に登りました
2021年10月30日 13:22撮影 by  iPhone 8, Apple
10/30 13:22
十二ヶ岳に登りました
今日のやまごはんはサッポロ一番しおラーメンに大量の白菜をブチこんで
2021年10月30日 13:38撮影 by  iPhone 8, Apple
10/30 13:38
今日のやまごはんはサッポロ一番しおラーメンに大量の白菜をブチこんで
いただきます
2021年10月30日 13:44撮影 by  iPhone 8, Apple
10/30 13:44
いただきます
富士山はかくれちゃったね
でも眼下の景色が見事
2021年10月30日 14:11撮影 by  iPhone 8, Apple
10/30 14:11
富士山はかくれちゃったね
でも眼下の景色が見事
十二ヶ岳の看板も忘れずに
2021年10月30日 14:17撮影 by  iPhone 8, Apple
10/30 14:17
十二ヶ岳の看板も忘れずに
さあおりよう
帰りは楽なルートで
2021年10月30日 14:19撮影 by  iPhone 8, Apple
10/30 14:19
さあおりよう
帰りは楽なルートで
ツワブキの綿毛がかわいいね
2021年10月30日 14:19撮影 by  iPhone 8, Apple
10/30 14:19
ツワブキの綿毛がかわいいね
待てや
帰りもロープやんけ
2021年10月30日 14:22撮影 by  iPhone 8, Apple
10/30 14:22
待てや
帰りもロープやんけ
きれいな赤
2021年10月30日 14:26撮影 by  iPhone 7, Apple
10/30 14:26
きれいな赤
息子が「きのめ」を見つけたというので見たら
2021年10月30日 14:29撮影 by  iPhone 7, Apple
10/30 14:29
息子が「きのめ」を見つけたというので見たら
きれいな秋色
2021年10月30日 14:30撮影 by  iPhone 7, Apple
10/30 14:30
きれいな秋色
すべりやすいところにもロープ
2021年10月30日 14:32撮影 by  iPhone 7, Apple
10/30 14:32
すべりやすいところにもロープ
ハシゴ!
2021年10月30日 14:33撮影 by  iPhone 7, Apple
10/30 14:33
ハシゴ!
いい景色のところでポーズ
2021年10月30日 14:37撮影 by  iPhone 7, Apple
10/30 14:37
いい景色のところでポーズ
ママパパちゃんときてる?
2021年10月30日 14:43撮影 by  iPhone 7, Apple
10/30 14:43
ママパパちゃんときてる?
平たいところに出たよ
2021年10月30日 14:48撮影 by  iPhone 7, Apple
10/30 14:48
平たいところに出たよ
トリが上向いてるように見えてかわいい
そんなこいつはトリカブト
2021年10月30日 14:58撮影 by  iPhone 7, Apple
10/30 14:58
トリが上向いてるように見えてかわいい
そんなこいつはトリカブト
ぶっとばしては立ち止まって親たちがついてきてるか確認する息子さん
あまり日のささない林
2021年10月30日 15:05撮影 by  iPhone 7, Apple
10/30 15:05
ぶっとばしては立ち止まって親たちがついてきてるか確認する息子さん
あまり日のささない林
文化洞トンネル方面に左折
2021年10月30日 15:32撮影 by  iPhone 7, Apple
10/30 15:32
文化洞トンネル方面に左折
山の中腹を横に進む、ほぼ高度の変わらない道
2021年10月30日 15:48撮影 by  iPhone 7, Apple
10/30 15:48
山の中腹を横に進む、ほぼ高度の変わらない道
おりてきましたよ
2021年10月30日 15:52撮影 by  iPhone 7, Apple
10/30 15:52
おりてきましたよ
素敵すぎる落とし物のディスプレイ
2021年10月30日 15:55撮影 by  iPhone 7, Apple
10/30 15:55
素敵すぎる落とし物のディスプレイ
もどってきました
おつかれさま
2021年10月30日 15:58撮影 by  iPhone 7, Apple
10/30 15:58
もどってきました
おつかれさま
西湖温泉でひとっ風呂あびてチョイと1杯
(ももジュース)
2021年10月30日 17:14撮影 by  iPhone 7, Apple
10/30 17:14
西湖温泉でひとっ風呂あびてチョイと1杯
(ももジュース)
撮影機器:

感想

早く起こして車に乗せると車酔いになってしまう息子にとって、今のところ7時スタートがぎりぎりのところ。

なんとかへろへろの息子を車につめこんで出発、富士吉田インターから道の駅かつやまでひとやすみ。湖で遊びたそうな息子をまた車につめこむ。

十二ヶ岳の駐車場は「西湖温泉にあとで来ると約束してとめる」なんて書いてあったりもするけど、それはちょっと気が引ける(あとで行くけど)。

文化洞トンネルを抜けたあたりに駐車場があるらしい……と、ちょっとさまよったあと、「十二ヶ岳登山者用駐車場」という看板を発見。無事に車をとめることができた。富士吉田方面から文化洞トンネルを抜けて右側(山側)に進んだところにこの駐車場はある。元公民館、らしい。

登り口はまたややわかりにくく、駐車場から少し西湖集落方面に歩いたところの民家脇。先行するグループは文化洞トンネルを反対に抜けてから登ったようだった。

民家脇をのんびり上がっていくと、たくさんのお地蔵さん。古くからの生活道路なのだろうね、よそ者が入ってごめんなさいとちょいと思う。そのむこうに山に入る道があった。

尾根道をたんたんと登り、いったん平らなところに出る。これがミネ山山頂、ひと休みしてそのまま登っていく。この日は紅葉がとても美しく、赤に黄に目を楽しませてくれた。

しばらくすると長浜集落からの道と合流。そして大きくトラバースで折り返していく道になる。この辺りまで来ると、富士山がそれはもう見事にみえる。これはいい山に来たね。

写真を撮りながら進んでいたら、息子が「松も入れて撮れ」という。それがいかにも日本っぽいから、と。まったくそのとおりだが、君は人生何周目なのか。そして息子は自分でも富士山写真を撮りたいといって妻から了解なしにケータイを奪ってしまい、怒られていた。

ほどなくして稜線に出た。ここは「毛無山」の山頂。ふもとっぱらキャンプ場の奥から登る毛無山とは別の山だ。しかしここからの景色はほんとうに見事! この富士山ビューが得られるわりにけっこう楽に来れる山なので、十二ヶ岳を目指さないならお手軽ハイキングとしてよさそう。

数組のハイカーさんが休んでいる。我々もここでピーナッツなどを食べてひと休みしてから十二ヶ岳を目指そう。

なだらかな稜線をたどっていき、しばらくすると「一ヶ岳」のプレート。これを追いかけていくのはなかなか楽しいね。「二ヶ岳」「三ヶ岳」と続いて、そのあとにロープのある岩下り。きたか。こういうのが大好きな息子は嬉々として進んでいく。妻が何か言いたそうにしている。

「四ヶ岳」のプレートのところ、富士山と西湖が一望できる超絶景ポイント。だがそれはつまり「下がすぽーんと切れ落ちている」ということでもあって、ちょっと尻込みする。これから向かう十二ヶ岳がぴょこんと飛び出している。あんなとこ登るんか。このへんでだんだん気がついてきた、富士吉田から河口湖のあたりで見える険しそうなトンガリ頭をそれまで「鬼ヶ岳」の頂上だと思っていた。だがそれは今日のぼることにした十二ヶ岳の頂上だった。まあ、がんばっていこうか!

岩のアップダウンが続く。息子は想定よりずっとはやくタッタカと登って降りていってしまうので、「ちょっと待ってて!ひとりでいかない!」と言うものの姿がすぐに見えなくなる。父母をおいてひとりで遠くに行ってしまう年ではないからそこまで心配はしていないが、視界から消えるのはキツい。なんとか急降下の岩場をロープで下っていくと、息子は待ちくたびれて木の上でダイノジになって寝ていた。

「五ヶ岳」を過ぎ「六ヶ岳」まできたところでほぼ12時になった。息子の腹時計はひどく正確であり12時きっかりでおなかすいたになってしまう。とりあえずインスタントのフォーを食べさせる。

「七ヶ岳」「八ヶ岳」まではすんなりと進む。しかしこのあとに急な岩くだりとそれに続くロープ必須の壁みたいな岩のぼりが! 妻の不満が高まってきた! そしてもちろん息子は楽しそう。来てよかったと思う。

岩の壁を越えてしばらく行くと、「十一ヶ岳」。あれ、九と十がなかったね。そしてこの次に来たのがこのルート最大のイベント、

ヤバい吊り橋。

スカスカのクサリで組まれた橋。歩くところは2本のレール。「ひとりずつ渡れ」という足和田村(2003年に合併で消滅)のアラート。折れ曲がって人ひとり滑り落ちる余地のあるはしっこ。

落っこちそう!!! めちゃめちゃ怖いねこれ!!! さすが名物だけのことはあるわ!!!

ただ、ここで落ちた人の話は聞かない。きちんとていねいに渡れば大丈夫だろう。息子を先に行かせたが、「こわーいもうこんなところこなーい」と棒読みのニセ感想を言ってゲラゲラ笑っている。そうやって余裕こいてると落ちるぞこの野郎!!!

3人とも渡り終わって、さて進もう。と、この橋、渡ったあとがさらにイベントである。橋をおりたら右ではない、左でもない。道は、

真上!!!なんじゃこりゃあ!!!

橋終わって即岩登り。面白すぎる! 息子はひょいひょい登っていく。それになんとかついていく。そしてついに妻がブチギレた。何を考えてこんなところに連れてきたのか、こんな岩登りがあるなんて聞いてない、どんな騙し討ちなのかと。ごめんチャイナ、とだけ伝えて先に進む。

この岩壁、ちょっと長い。落ちてどうなるというところではないので命の危機はあまり感じないが、とはいえ高低差のある岩登りをいきなりしてるヤバさがつきまとう。ふと後ろを振り返ると、いままで来た毛無山からの稜線と見事に紅葉した木々。景色は最高だ、景色は。

何で相談もなくこんなところに連れてきたのか、とブツブツ言い続ける妻を尻目に息子は岩のあいだに白い花を見つけて愛でている。ママこれ見てね!と。妻も僕もけっこう必死なのだが。

さてこの岩壁を越えると、斜度が一気に和らいで、もうすぐ頂上だとわかる。登山道の分岐点でハイカーさんたちがごはんを食べている。そこからもう少し奥に進むと、十二ヶ岳の山頂。なかなか波瀾万丈だったけど十二ヶ岳に登りました!

毛無山のときは雲ひとつかぶってなかった富士山は、ちょっと隠れてしまった。それでも、この山頂からの景色もなかなかのもの。

この日の山ごはんは、サッポロ一番塩ラーメンにネギと白菜をどっさりブチ込んだもの。ほこらの横でいただきました。

さて、山をおりて温泉に行こう。妻が「またあの岩の道をゆくつもりか」と詰め寄ってくる。もちろんあんなところをもう一度通るつもりはないよ、と応えつつ、下から見ると急なトンガリのこの山にゆるいくだりなんてあるのかな?とちょっと心配していた。

桑留尾(くわるび)方面にくだってゆく。最初はやぶの中の道だが、即ロープの急降下が登場。妻が鬼のような顔をしている。息子はさっさとおりてしまう。木々がすっかり秋色、赤や黄に染まっていて目に美しい。

ロープ、ロープそして最後にハシゴ。楽しそうな息子と必死の妻をうまくバランスとりながらおりてきたが、どうやら急なところはこれでおしまいらしい。だんだん傾斜がゆるくなり、林のようなところを進む。

西湖方面への分岐を左折、駐車場に向かう。まっすぐおりると桑留尾、西湖温泉なのだが車を取りにいかなければいけない。

駐車場方面の道は高度を下げることなくほとんど水平につけられていて、散歩道のよう。途中から旧根場通学路と合流し、西湖集落に到着。少し歩くと駐車場、おつかれさまでした。

車で富士西湖温泉いずみの湯へ移動、ゆっくりおふろ。ちょうどいい山とちょうどいい温泉、なかなかいいアドベンチャーといい山行ができたと思う。あまり同意してくれなさそうな人がひとりいるが。

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無雪期ピークハント/縦走 富士・御坂 [日帰り]
毛無山〜十二ヶ岳〜鬼ヶ岳
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
3/5
体力レベル
3/5

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